おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

読書・映画

ブロードウェイミュージカル”Allegiance”(忠誠)が本当に素晴らしいので是非見てください

Allegianceの舞台を生で見たことがある日本人はきっと少ないはずなので、あえて日本語でこのミュージカルについて熱く語らせてください。 ※allegiance:アリージャンス、忠誠 なぜなら、ついに日本で上演されることが決まったからです。2021年3月!!! うわ…

トイレに九九の表を貼りたい話

岩波書店の「科学」2019年7月号のコラムがものすごく面白かったのです。 タイトルは「子どもの算数, なんでそうなる?〈2〉九九表」で、書いたのは谷口隆先生(神戸大学大学院理学研究科数学専攻)。 ちょっと引用します 子どもの算数の「間違い」について、…

痴漢は、依存症です。『男が痴漢になる理由』

斉藤章佳著『男が痴漢になる理由』を読みました。著者は男性で、性犯罪・依存症の専門家です。 (痴漢がテーマの本というと「女性が男性を責める本」だと思い込んで読まない人がいそうなので、あえて著者は男性ですと明記してみました。この本は、痴漢加害者…

なぜ世界のエリートは美意識を鍛え、美術館にいくのか

山口周著『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』を読みました。 そして、ものすごく似ているタイトルの本があったので興味本位でこちらも読みました。岡崎大輔著『なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか?』です。 アートが気…

『小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て』があまりおもしろくなかった

高橋孝雄著『小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て』を読みました。 2018年に出版されて各種メディアにも取り上げられるなど話題になっているようですが、私にはあんまりおもしろくなかったです。 子どもの早期教育プレッシャーに押しつぶされそうな親には…

ケーキの切れない非行少年たち

宮口幸治著『ケーキの切れない非行少年たち』を読みました。 さすが話題本だけあって面白くどんどん読み進められてしまうので、通勤電車内であっという間に読み終えてしまったのですが、著者の真摯な書きぶりと大きな問題意識・危機感に胸がいっぱいになり、…

快感回路 -なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのかー

リンデンの『快感回路』を読みました。 副題は「なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか」となっており、人間の快感と依存の仕組みについて科学的に説明しています。 薬物や高カロリー食といった悪癖だけでなく、スポーツ(ランナーズハイ)や慈善活動など…

ゴッホの絵を自宅に飾りたい

私は先週までは「ゴッホ?ひまわりを描いた人だよね」くらいの知識しかない人間だったのですが、週末に上野のゴッホ展を訪れ、さらにAmazonPrimeでゴッホのドキュメンタリーを観た結果、猛烈にゴッホについて語りたくなってしまいました。 ゴッホのドキュメ…

谷川俊太郎の『生きる』が絵本になっている。これは、良い絵本。

谷川俊太郎の『生きる』が絵本になっていると初めて知りました。2017年出版と、かなり新しいです。 生きる 谷川俊太郎 生きているということいま生きているということそれはのどがかわくということ木もれ陽がまぶしいということ (後略) ひとつ前のブログに…

私が「詩」に苦手意識があるのは国語の授業での出合い方が悪かったからなのかもしれない

まずは、何も考えずに谷川俊太郎の『生きる』を読んでください。じっくりでもさらっとでも、お任せします。 生きる 谷川俊太郎 生きているということいま生きているということそれはのどがかわくということ木もれ陽がまぶしいということふっとあるメロディを…

子育てでカラダが限界なんですがどうすればいいですか?

『子育てでカラダが限界なんですがどうすればいいですか?』という本を読みました。 タイトルがあまりに魅力的だったので衝動買いしたのですが、買って良かったー!!!と思っています。 これはKindleではなく紙で買ったほうが使いやすいと思います。 著者は…

体験版RSTの解説(全28問)をしてみます

新井紀子著『AIに負けない子どもを育てる』に掲載されている「体験版RST」全28問についての解説を試みます。 本書をまだ読んでいない方は、この記事を読む前に下記の記事を読んでほしいです。 www.shiratamaotama.com 「この本は読んだよ」「体験版RSTも解い…

AIに負けない子どもを育てる

新井紀子著『AIに負けない子どもを育てる』を読みました。 面白すぎて、電車内で叫びだしそうになりました。本を読んでこんなに興奮したのは久しぶりです。 新井先生の前著『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』がものすごく面白かったので、その続編となる…

ミシェル・オバマの「マイ・ストーリー」(英語原題:Becoming)の日本語版と英語版を読み比べて思ったことなど

ミシェル・オバマ氏の自伝"Becoming"、ついに日本語版が出ましたね。 2019年8月23日に邦題「マイ・ストーリー」として出版されました。 私は昨年11月出版の英語版ですっかりファンになり、Audibleで無料で聞き、さらにKindleでも買って読みましたが、「この…

誰でもできるロビイング

「誰でもできるロビイング入門 社会を変える技術」を読みました。 本書でいう「ロビイング」とは、業界団体が「もっと金よこせ」と言って政治家に圧力をかけることではない。日本ではあまり行われてこなかった、弱者やマイノリティを守るために政治に働きか…

ピアノについての雑記

私とピアノ(※たいしたことのない歴史) 私は3歳のときにヤマハのピアノ教室に通い始めました。父親の仕事の都合で何度か引っ越しをしながらもピアノを習い続け、高校受験の頃に「いったんレッスンをお休み」しましたが、結局、高校生活で部活に夢中になった…

熟年離婚は回避できるのか

ある日の会話 母「お父さんが読んでる小説がおかしいのよ、試しに読んでみたらもう面白くて面白くて、声上げて笑っちゃったわ」 私「へー。どういう本?」 母「家事も育児もなーんにもしてこなかった主人公が定年退職して、妻にも娘にも見捨てられそうになる…

読書記録:橘玲『言ってはいけない』

橘玲著「言ってはいけない」を読みました。さくさく読めて面白かったです。 この本を読んだ理由:Twitter Twitterで回ってきた橘玲氏の年金に関する一連のつぶやきが面白かったので、この人が書いた本を読みたい!と思って読みました。 私はメディアの報道が…

村木厚子さんの本を初めて読みました。『日本型組織の病を考える』

この本を読んだ理由:友人による熱烈な推奨 私は先日31歳の誕生日を迎えたんですが、尊敬する友人のひとりが「誕生日おめでとう。村木厚子氏の本読んだ?読んでない場合、31歳をこの本で始めることを勧める」とわざわざメッセージをくれたので、早速読みまし…

「早く寝ないとおばけがくるよ」は言わないことにして、玄米を食べることにした話(読書記録:「原因と結果の経済学」、「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」)

遅ればせながら「原因と結果の経済学」を読みました。 因果関係があるというためには何が必要なのか、綿密にかつ分かりやすく書かれており、大変勉強になりました。 書き出しが面白いのでちょっと引用します。 ・メタボ健診を受けていれば長生きできるのか …

友だちの数で寿命は決まる

石川善樹著『友だちの数で寿命は決まる』を読みました。面白かったです。ここ最近読んだ本の中で、「雑談に使いたい本No.1」です。 石川善樹氏は予防医学の専門家で、この本のテーマは「科学が証明する『つながり』の驚くべき健康力」です。 「つながり」(…

私は息子の同級生(貧困家庭育ち)のことを、我が子のように考えられるだろうか。『われらの子ども』を読んで考えたことなど

ロバート・D・パットナム著『われらの子ども』を読みました。 英語原題は"OUR KIDS -The American Dream in Crisis"です。分厚い、でもとても示唆に富んでいて面白い本でした。全米でベストセラーになったのも納得です。 この本の主題と、ロバート・D・パッ…

脳はいいかげんにできている

デイヴィッド・J・リンデン著『脳はいいかげんにできている』を読みました。英語原題は「THE ACCIDENTAL MIND -How Brain Evolution Has Given Us Love, Memory, Dreams, and God」です。タイトルの日本語訳、すごく上手ですね。 本題とは関係ないけど、「日…

読み聞かせされて分かった、読み聞かせのコツ

先日、夫が私に本を読み聞かせてくれました。 状況としては、長男が夫のヒザの上でウトウトしており、その隣で私が次男に授乳しており、夫が手に持っていた本を(長男と私のために)音読してくれたんですが… 読み聞かせされるの、最高 人に本を読み聞かせても…

デービッド・アトキンソン「日本人の勝算」を読んで反省したことなど

デービッド・アトキンソン氏の「日本人の勝算」を読みました。彼の本はどれも面白いですよね。 基本的な主張は前著からブレず、生産性をあげよ、最低賃金をあげよ、と言っています。この本が新しいのは、日本経済を経済事情ごとのパーツに分けて、そのパーツ…

塾に行ってみたくなった。森絵都「みかづき」

森絵都『みかづき』を読みました。久しぶりに小説を読んで泣きました。 今年の1月にNHKでドラマ放映していたそうですが、私はドラマは見ていません。ドラマの評判が良かったそうで、見逃したことが悔しくなったので原作小説を読みました。 小説の概要(ネタ…

堺屋太一『平成三十年』を読みました。楽しい日本を目指したい。

先月の堺屋太一氏の訃報を受けて、著書を読んでみたくなったので読みました。 「平成30年」の日本を、平成9年の時点で予測して小説の形で問題提起するって面白いですよね。 なぜか戦国時代を連想させる登場人物たち 予測が当たっているなと思うところ 現実の…

中学生の頃に読んでおきたかった。「生き抜くための数学入門」

新井紀子著「生き抜くための数学入門」を読みました。私は数学にずっと苦手意識があるのですが、この本に中学生の頃に出会っておきたかった…と思いました。 著者の新井紀子さんは数学者ですが、数学が嫌いだし、苦手だそうです。学校の数学に変わってもらい…

保育園に預けることは可哀そうじゃないと納得するまでの話

私の母は、私が小さい頃は専業主婦だったので、私は保育園に通ったことはありません。3歳までずっと家で母と過ごし、3歳から幼稚園に通いました。 母にとっても私にとっても「保育園」というのは遠い存在でした。 そして私が子どもを産んで、(必死で保活し…

返信が早い人は本当に得をすると思う。『世界で活躍する人が大切にしている小さな心がけ』

石倉洋子著『世界で活躍する人が大切にしている小さな心がけ』を読みました。 一橋大学の名誉教授で、ダボス会議にも招かれたり、様々な大企業の社外取締役をされていたり、有名で偉い女性のはずなんですが、彼女の語り口のフランクなこと!読み終えたころに…