おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

「母親になって後悔してる」をどうしても買えないでいる

何かを後悔することってありますよね。

冷やし中華を食べ始めて3分後に「やっぱり温かいラーメンにすれば良かった」と思ったり。

学校の進路も、選択科目も、職業選択も、就職した会社も、恋愛も結婚も、「後悔」すること自体は別に珍しくありません。あーあやっぱりあっちにしておけば良かった、やめておけば良かった、と。強烈な後悔だったり、ちょっとした後悔だったり。大事な選択であるからこそ、絶対的な正解がないからこそ、人は後悔の気持ちを多少なりとも持つのだと思います。

 

それでも「親になったこと」「母親になったこと」だけは「後悔している」などと一瞬たりとも思ってはいけない、たとえ思ったとしても決して口にしてはいけない、と感じてきました。

 

3割が「後悔」

母親の3割は、これまでに『母親にならなければよかった』と思ったことがあるそうです。

NHKインターネット調査「母親にならなければよかった」と思ったことがありますか?

画像出典:【調査結果】“母親になって後悔してる。でも子どもは愛してる” WEBアンケートで見えた女性の葛藤

 

なるべく何かのせいにしないようにしよう

人のせいにはしない

自分が選んだことなんだから自分で責任を取らなきゃいけないでしょうって

自分に言い聞かせてるんですよね

NHKクローズアップ現代に登場したある母親の言葉です。

 

www.nhk.jp

 

自己責任論の影響か、母親としての責任感が強い人ほど母親になったことを後悔してしまうのかもしれません。

 

「父親になって後悔してる」人はいるのだろうか

そしてNHKクローズアップ現代に登場したある夫婦は、「父親になって後悔はない」と言う夫と、「母親になって後悔している」と打ち明けた妻、という組み合わせでした。

この母親はお子さんが小学生と中学生なので私にとっては先輩ママです。

夫さんは「子育てとかは私の方もできる限りやっているとは思いますが、任せきりにしてたところは当然あったので申し訳ない部分と、こっちもやっているんだから大目に見てよと…(以下略)」とのこと。

 

「父親になって後悔してる」人の割合については言及されていなかったので分からないのですが、きっと後悔している父親の割合は母親よりも少ないのではないかと思います。そしてそれは妊娠出産育児の負担(身体的・時間的・社会的な負担)が女性の方に多くかかっていることの影響が大きいのだろうと思います。

 

「母親になって後悔してる」

この本は、世界10ヵ国以上で出版され、大きな反響を呼んでいるそうです。

私はまだ読んでいません。ずっと気になってはいます。

「このタイトルの本を、家の本棚に置くのが怖い」というのが大きな理由です。

Kindleで読めば良いんでしょうけどね。なんとなくKindleの本棚にもこのタイトルがあって欲しくなくて…。

 

実家の本棚にあった本のタイトルが忘れられない

私の実家の本棚には「親は逃げられない」というタイトルの本がありました。

私は子供の頃にこの本が怖くて、きっと母が買った本なのだろうと思いつつ何年も話題に出せずにいました。

 

あるとき勇気を出して母に「親であることから逃げたいと思ったことがある?」と聞いたら「そういうわけじゃない」と言われました。

ただ私はこの本も怖くて開いたことがないので、どんな内容なのかちゃんと知らないまま34歳になってしまいました。

 

何度も母から聞いた、保育園の面接の日に私が熱を出した話。困って母が実母(私の祖母)に電話したら、それは保育園なんかに預けずに自分で育てろということではないかと言われた話。結果的に職場復帰を諦めて、その後もうひとり授かって(私の弟)、長く専業主婦をした話。いつでも母は「でも結果的に良かったのよ」「今はとっても幸せ」と言っていました。

母の人生は、私を産んだことで大きく変わったのだろうという確信があります。きっと大きな幸せを得たし、その代わりに失ったものもたくさんあったと思います。

母は地方出身で、実家遠方で、高齢出産で、夫は激務。

そして母は(逃げたいと思ったことがあるかどうかは分かりませんが)、逃げずに子ども2人を成人するまで育てたわけです。

 

もし私が「母親になって後悔したことがある?」と聞いたら、私の母はきっと「ない」と答えるだろうと思います。

でも本当に後悔したことがないのかどうかは、私には分かりません。いま母が幸せに見えることが私にとってはとても嬉しいです。

 

私自身は、母親になって後悔したことは(今のところ)ないと思います。

一番それに近い感情になったのはコロナ休園で在宅勤務しながら自宅保育をしていた時期ですが、母親になったことを後悔はしなかったと思います。”ワーキングマザー”をこの条件でやっていること(without保育園)は後悔しました。

ただ、今後も決して後悔しないという確信はありません。あの本「母親になって後悔してる」を読んだら私の感情にどんな変化があるのかも分かりません。

 

そんなわけで、私は「母親になって後悔してる」をまだ買えずにいます。今後も買わないかもしれません。

 

今回、NHKが特集してくれて感謝しています。

 

ウェブ記事もおすすめです

NHKが読み応えのあるウェブ記事も公開されているので、よろしければ是非。番組になかった内容も書かれています。

www.nhk.or.jp

 

母親が生きやすい社会へ

クローズアップ現代の番組の最後に、ゲストの山崎ナオコーラさんが「母親が生きやすい社会は、誰もが生きやすい社会になる」と仰ってました。

本当にそうだと思います。

 

「母親になって後悔してる」という言葉の9割は、別の言葉に置き換えられるんじゃないかと

これはゲストの湊かなえさんの言葉です。

 

たとえどんなに母親が生きやすい社会になっても、1割の「後悔」はきっと残る。

でも9割の「後悔」は、社会が変わることで減らせるかもしれない。と、思います。

 

 

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