おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

保育参観の体験記

初めての保育参観

長男が1歳0ヶ月で入園してからずっとお世話になっている保育園に、初めて「保育参観」という形で半日お邪魔してきました。

これは保護者が任意の日に保育士見習いのような形で保育の場に一緒にいさせてもらうことで、普段子供がどんなふうに保育園で過ごしているのか知るための制度です。保育園のママ友は何人か保育参観経験者がいて、「すごく勉強になるから一度はしておいた方が良いですよ」と聞いていました。

 

私は今回、長男のクラスで朝8:30〜お昼寝開始までの4時間強を過ごさせてもらいました。3月の話です。

あまり詳細に書くと身バレしそうなので具体的な保育園での過ごし方は省略しますが、朝の会がどんな風に始まるのか?散歩に行く時の身支度はどうやっているのか?なぜ長男の水筒はあんなにボロボロになるのか?食事はどうやって配膳して、お代わりはどうやっているのか?どうやってお昼寝するのか?といった疑問が見事に解消されて、本当に勉強になることが多い半日でした。

 

自主性を尊重しつつ

特に朝の会の始め方がすごくうまいなと思いました。朝、登園してきた園児が好き勝手遊んでいるわけですが、保育士さんがそっと紙芝居を開いて読み始めます。だんだん園児が集まってきて、紙芝居が終わる頃には全員が紙芝居の前に静かに座っている状態になりました。

そこで紙芝居を閉じて、朝のご挨拶や体操、合唱などを行っていました。保育士さんが「朝の会を始めるよー!」などと大声を出すことがないんだなあと感動しました。

 

安全に楽しく

その後、園で飼育している動物の世話をしたり園庭で遊んだりしてから、希望者を募って公園に行きます。徒歩です。私も公園に同行させてもらいましたが、ものすごく歩きました。約1.5kmの道のりを、20人ほどの園児を連れて保育士2人(+私)で引率するわけです。歩道が狭いところや路上駐車の車を避けないといけないところ、信号がすぐに赤に変わってしまうところなど、保育士さんたちがあちこちに目をくばりながら安全に楽しく歩かせてくれることには感動しました。

普段、家族で(大人2人で子供2人を連れて)歩いていても大変だなと思うことがありますが、この集団引率風景を見ると「これを毎日毎日…本当にありがとうございます…」という気持ちになりました。

 

長男の反応:嬉しそう

長男は私の保育参観をすごく喜んでいて、今はここに座るんだよ、とか、次はこれをするんだよ、というのを私に楽しそうに教えてくれました。今日はお母さんと一緒にお昼ご飯食べるんだ〜とずっとニコニコしていました。

公園の行き帰りは長男と手を繋いで歩きましたが、長男の顔がなんとなく誇らしげだったのが印象的でした。近所のおじさん(たぶん園児たちが毎日挨拶している人)にも「今日はお母さんとお昼ご飯食べるんだ〜!」と自慢していました。

 

私が初めて知ったこと

・年長クラスの子が散歩の時は年下の子と手をつないで歩いてくれる

・年長クラスの子と鬼ごっこをするときは大人も本気にならないといけない(私が3~4歳児と楽しく鬼ごっこしていたら年長クラスの子達が「いーれーてー」と言ってきたので気軽に快諾したら、私の体力をごっそり削られました)

・子供によって手のつなぎ方に個性がある。手のひらを握ってくれる子が一番歩きやすい。小指を握りしめてくる子もいて、この子が転んだら私の小指が抜けるのではないかとハラハラしました

・子供は「新人」が好き。一瞬自分がものすごい人気者になったような錯覚がするほど、園児たちは私と手をつないで歩きたいし私に話を聞いてほしいし私に自分が何かするところを見ていてほしい。聞けば、新人保育士や他の保育参加の保護者にも同じ対応とのこと。

・うちの長男は「うっせえわ」を歌える ←家で歌っているところを見たことがなかったのでびっくりしました

 

あとこれは「初めて知った」というよりも日々の送り迎えでなんとなく感じていたことですが、保育園の設備は子供が自分で身の回りのことをできるようにすごく工夫されています。

ロッカーの高さとか、手を洗う場所や歯磨きスペースなど、なるほどこういう高さでこういう配置にすると、保育士が手を出さなくても子供が自分で自分のことをできるんだなあと参考になりました。

 

地域とのつながり

保育士さんはすれ違う人にほぼ確実に挨拶をしています。「おはようございます」「こんにちは」など。ほとんどの人は笑顔で返事をしてくれます。園児たちは、先生の真似をして挨拶をする子もいればしない子もいる(他の何かに夢中)という感じです。

特に高齢の女性は目を細めて「かわいいねえ」「挨拶できてえらいねえ」と言ってくれることが多くて、見守られている感覚を持ちました。

また、信号のない小さな道路で園児が渡り切るのをじっと待ってくれた若い女性がいました(園児のひとりが道に落ちている何かを拾おうとしていて、渡り切るのにとても時間がかかりました)。もちろん保育士も私もお礼を言いながら横断したわけですが、園児たちが自主的に「止まってくれてありがとう!」と大きな声でお礼を言ったら、運転手の女性が窓を開けて「ゆっくりどうぞ〜」と言ってくれました。

さらに、公園からの帰り道で小学校のグラウンド横を通りかかったところ、小学生が数名走ってきて保育士の名前を呼んでいました。保育士さんたちも園児数名も「あ、〇〇ちゃんだ」と言っていて、おそらく保育園の卒業生なのだろうと思いました。私が小学生だったら、自分がお世話になった保育士さんや後輩の園児たちが散歩で毎日のように横を通ってくれるのは嬉しいだろうなと思います。園児にとっても、自分の数年後の姿(卒園すると小学生になる)を身近で見ることができるのは良い機会ですよね。

 

面白かった会話

年長クラスのAくん「4月になったら学童に行くんだよ」

私「へえ〜」(そうか、この子達は「小学校に入るんだよ」の前に「学童に行くんだよ」から始まるのね)

年長クラスのBちゃん「私も!私は○小の学童だよ」

Aくん「俺は△小の学童」

Bちゃん「学童はね、遊んだりちょっとお勉強したりするところだよ。お昼ご飯は出ないから、自分のお弁当を持っていくの」

私「そうなんだ、お弁当楽しみだね」

Bちゃん「それでね、小学校に入ったら、泣いちゃいけなくなるんだよ」

Aくん「えっ、そうなの?転んでも泣いちゃいけないの?」

私「大丈夫だよ、大人でも転んだら泣いちゃうし。小学生も泣くことあると思うよ」

Bちゃん「そうだね、じゃあ転んだら泣いていいよ」

 

私の影響力

年長クラスの女の子たちに「指輪ごっこ」を見せてみたら皆やり始めたので嬉しかったです。お花の指輪ごっこ楽しいですよね!

※保育参観中は写真を撮れないので、これは私のスマホにある写真です。

f:id:shiratamaotama:20210403145353j:image

今後、近所の小学校で指輪ごっこが流行ったら、発信源はきっと私だと思うことにします。

 

また保育参観したいです

私は長男を入園させてからほぼ丸3年経ったところで初めて保育参観しましたが、もっと早く半日くらい体験しておいてもよかったなと思いました。

今回は朝〜昼寝までを体験させてもらったので、次回は昼寝明け〜夕方までを体験してみようかなと考えています。そして今回は長男のクラスに張り付いたので、次回は次男のクラスかな、と思っています。

 

自分の子供たちが5〜6年間を過ごす場所・過ごし方を、じっくり見ることができてとても有意義でした。

しかし体力的には結構きつかったです。保育士さんには「新人さんや保育実習の大学生も1日目は慣れない環境とテンションの高い子供たちの相手で疲労困憊するが次第に慣れてくる」「保護者さんの保育参観は終日だと疲れてしまうと思うので、半日ずつくらいがちょうど良いと思います」と言われました。

 

もし今お子さんを保育園に通わせている方がこのブログを読まれていたら、ぜひ保育参観試してみてください。有給休暇をとってでも体験する価値のある時間だと思います。

 

【合わせて読みたい】

www.shiratamaotama.com

www.shiratamaotama.com

www.shiratamaotama.com

www.shiratamaotama.com

www.shiratamaotama.com

www.shiratamaotama.com