おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

保育園に預けることは可哀そうじゃないと納得するまでの話

私の母は、私が小さい頃は専業主婦だったので、私は保育園に通ったことはありません。3歳までずっと家で母と過ごし、3歳から幼稚園に通いました。

 

保育園は遠い存在でした

母にとっても私にとっても「保育園」というのは遠い存在でした。

そして私が子どもを産んで、(必死で保活して)息子を1歳0ヶ月で保育園に入れることが決まると、母が「こんなに小さいのに保育園にはいるんだねぇ、可哀そうに」と言いました。悪気があったわけではないと思いますが、私の胸にはそれがずっと残っていました。

朝、息子が家を出るのを嫌がったり、保育園の玄関で泣いたりするたびに、「可哀そうに」という母の声が聞こえるような気がしていました。

 

いまの私は保育園に大変お世話になっております

長男を保育園に預けるようになってから、そろそろ1年が経ちます。毎日のように服を3着くらい泥だらけにして帰ってきます。保育園の先生たちと毎日連絡帳でやり取りしたり、送り迎えのときに「今日はこんなことをして遊びましたよ」「こんな言葉が言えるようになりましたね」と教えてもらったり、ウンチが緩めだとかご飯を2回もおかわりしたとか、長男の成長を、ときには私以上に詳しく親身に支えてくれました。

特に私が次男を妊娠し、切迫早産で絶対安静になった3ヶ月間と、産後の床上げまでの1ヶ月間は、長男が保育園で毎日たっぷり外遊びして帰ってきてくれることは、私にとっても長男にとっても大変ありがたいことでした。

次男は幸運にも4月から長男と同じ保育園に入園が内定したので、生後4ヶ月で保育園に預けることになりました。でも、長男のときほど、可哀そうだとは感じていません。

 

保育園のおかげでこんな良いことがあります

・同世代の子供たちと遊べる(しかも固定メンバーなので、子どもたちなりの社会が形成される)

・プロがつくった栄養バランスのとれた食事(昼食・おやつ)を毎日とれる

・服が汚れることを気にせずたっぷり外遊びできる(ついつい私が長男と遊ぶときは、服を汚さないようにしてしまいがち。洗うのは私なので…笑)

・保育のプロが、息子の成長を真剣に考えて遊んでくれる&面倒を見てくれる

・保育のプロが、私にアドバイスをくれる(家での遊び方とか、トイレトレーニングとか)

・保育園に預けている間だけは、私が「育児の責任」から解放される(目を離すと死ぬ、という危機感を24時間365日持ち続けると、さすがに息切れします)

・日中離れていた分、家に帰ってきてから私が息子に優しくできる&全力で対応できる

このほかにも、私が教えていない歌を歌っていたり、保育園のお友達の真似をして自分でトイレに行くようになったり、保育園のおかげで息子ができるようになったことは数え切れません。

保育園に預けることは可哀そうじゃないんだ、息子にとってはとても良いことなんだ、と、1年経った今、やっと自分の中で納得できた気がします。

 

もちろんお母さんが専業主婦でずっと家にいる子にはその子なりの良いことがたくさんあると思います(し、私はそうやって育ちました)。でも、保育園という、私にとって未知の世界だった場所が、こんなにも素晴らしい場所であることを、私は30歳にして初めて知りました。

 

保育園を義務教育に、という提案

先日、この本を読みました。

保育園は子どもを預かるだけの場所だと思われがちですが、じつは送り迎えのときに先生と話したり、相談に乗ってもらったりする場所でもある。親の行動変容を助け得る機関なんです。

(p132より引用)

「集団保育は子どもの発達に重要なので、保育園を義務教育化すべき」という提案には驚きましたが、一理あるなと思います。

そもそも人間は母親と1対1ではなく、集団の中で育ってきました。3歳までは家で…という意味での「3歳児神話」はデマだし、母親が1人で子どもを世話していたのは戦後の20~30年だけの話。歴史的にみると、親戚や地域での共同養育が「普通のこと」だったのです。※1998年の厚生白書で、「3歳までは母親が必要」という説について、合理的な根拠は認められないと書かれている

 

核家族で、母親がひとりで子育てをするのは大変なことです。働きたい人は保育園に必ず入れるようにするだけでなく、専業主婦であっても、希望する人には1日2時間などの短時間保育を気軽に使えるようになると良いなと思います。

 

この本、保育園の話のほかにも、

・日本の世襲議員の多さは異常(自分の選挙区から自分の子どもが立候補するのはアンフェア、というのが世界の常識)

・残業を禁止すべき(人間は、ヒマがあれば何かやってみようと思う動物。職場にしばりつけられている男性たちを解放すれば、社会はもっと良くなる)

・性教育は「家族を作っていく」ことを学ぶもの(息子たちには、どんな父親になりたい?と聞いて考えさせようと思います)

・養子は日本の伝統

などなど、面白くて考えさせられることがたくさん書いてあります。

よろしければ是非読んでみてください!

この本を読み終えて、この国で子育てをしていくことについて、明るい気持ちになりました。まだまだ課題はあるけど、日本を「世界一子どもを育てやすい国」にしたい!と思いました。

そして、私がこの国をもっと住みやすくて楽しい国にするためにも、子どもたちには平日日中は保育園に通ってもらって、私は思いっきり仕事するぞー!

 

【合わせて読みたい】

www.shiratamaotama.com

www.shiratamaotama.com

www.shiratamaotama.com

www.shiratamaotama.com