おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

電車内で女子高生を見ながら思ったこと。コロナ禍で「人と一緒にいるときにスマホを触る」ことへの抵抗がなくなっているのではないか

最近は在宅勤務が中心なのでほとんど電車に乗らない生活をしていたのですが、久しぶりに平日に電車に乗って思ったことがあるので雑談的に書いてみます。

 

私が見た光景

①女子高生3人組が賑やかにおしゃべりしながら電車に乗り込んできた

②席に座ると、3人とも黙ってスマホを取り出してスマホを操作し始めた

③その後、私が電車を降りるまで10分以上、女子高生たちは一言も会話をしなかった

※もしかしてLINEなどでやりとりしていたのかもしれませんが、口から言葉を発しなかったという意味で「会話をしなかった」と書いてます

 

私がその光景を見ながら思ったこと

①コロナ感染対策で「電車内での会話はお控えください」とアナウンスがあるので、会話をしないのは正しい行動である(ニューノーマル)

②つまり友達と一緒にいても電車内では話をしてはいけないので、スマホを見るのも問題はない

③私が学生の頃は、友人と一緒にいるときにスマホの画面を見るのは失礼だという認識があった(どうしても必要な時は、友人に一言断ってからスマホを操作していた)

④今の時代の女子高生にとって、友人と一緒にいるときにスマホを触るのは、コロナ前からOKだったのかもしれない(私が学生の頃とは違うのかもしれない)

⑤でもコロナ禍でさらに「人と一緒にいても黙ってスマホを触っていて良い」風潮が加速したのではないか(単なる推測です)

⑥今後、コロナが終息して電車内で会話をしても良い時代に戻ったとしても、彼女たちの行動様式は変わらないのではないか

 

私がその日、キョロキョロしながら観察したこと

①近くにいた男子中学生2人組も、黙って各自のスマホを見ていた

②スーツ姿の男性2人組は、黙って電車内の広告を眺めていた(たまに小声で会話もしている様子だった)

③高齢女性2人組は普通に会話をしていた(「会話を控えてください」のアナウンスを認識していない?)

 

なんとなく、上の世代の人は「いくら電車内で会話をしてはいけないにせよ、人と一緒にいるときにスマホを見るのは抵抗がある」人が多いように感じます。

なお登場人物の全員がマスク着用です。ウレタンマスクの人もいました。

 

ご参考:国交省からのお願い

「電車内での会話は控えめに」というのは国交省のサイトにも掲載されています。以下、引用です。

新型コロナウイルスの感染リスクを低減し、安心して鉄道をご利用いただけるよう、国土交通省と各鉄道事業者とが協力して対策に取り組んでおります。利用者のみなさまにおかれましても、
 1) マスクを着用し、会話は控えめにしていただく
 2) 車内換気へのご理解・ご協力をいただく
 3) 混雑を避けた時間帯・車両をご利用いただく
といったコロナ時代の新たな利用スタイルの実践にご協力をお願いいたします。

(引用 鉄道:鉄道利用者の皆様へ(新型コロナウイルス感染症対策の利用者向け情報) - 国土交通省

 

最も変化の大きかった一年でした

32年間生きてきて、最も「(私から見える)世の中の風景が一気に変わった」のは2020年です。

みんながマスクを着用するようになり、さまざまな場所での会話が制限され、テレワーク化が一気に進みました。公園で利用禁止のビニールテープがびっしり貼られた遊具を見た時の衝撃はなかなか大きかったです。

そしてコロナ禍で起こった様々な変化の中のひとつに、(特に若い世代で)人と一緒にいるときにスマホを触ることへの抵抗感の喪失というのもあるのでは無いかなと思います。

 

子ども時代にスクリーンを眺めて過ごす時間の長さは、その後の人生における世界との関わり方を左右する

私は先日『僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた』という本を読んだのですが、1日に何十回もインスタグラムをチェックせずにいられない16歳の少女の例などが掲載されていました。スマホ依存、SNS依存について色々と考えさせられたので、次のブログ更新(5日後)でこの本について書くつもりです。※既にほぼ書き終えて下書き保存してありますが、保育参観の体験談を新しいうちに公開したくなったので10日後にします!

そして本書には「子ども時代にスクリーンを眺めて過ごす時間の長さは、その後の人生における世界とのかかわり方を左右する」との記載がありました。

 

コロナ禍でスクリーンを眺めて過ごす時間が増えた子どもたちが、今後の人生でどんなふうに世界と関わっていくのだろう。そしてこうした変化が、今後私たちの社会にどんなふうに影響してくるのだろう、と思っています。

以上、雑談でした。

 

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