突然ですが、「私は母親になって4年なのか?5年なのか?」と考えました。
長男が4歳なので、これまで深く考えずに「母親歴4年」と言っていたんですが、
— おたま@男子二児の母 (@otamashiratama) October 5, 2021
私が自分のことを「母親」と認識したのは長男が産まれた日(2017年3月)ではなく、妊娠に気づいた日(2016年7月)だな…と思って。
そうすると私は「母親歴5年」と言うのが正確なのではないか?
考えてみれば、私は妊娠判明時に「母になる」ステップを一気に登り、そしてその後じわじわと母親としての意識を高めてきたような気がします。
- 妊娠判明時
- 妊娠していると医師に言われた瞬間
- 心拍確認時
- 他人に「お母さん」と言われたとき
- 22週の壁を超えたとき
- 胎動を初めて感じた時
- 出産時(一部露出説、全部露出説)
- 我が子が「人間になった」と思った瞬間
- あなたはいつ親になりましたか
- 一度親になったらずっと親
妊娠判明時
これは、「妊娠検査薬で陽性が出たのを目視した瞬間」ということです。
強烈な喜びと、「うわあ私は母親になったんだ」という自覚が芽生えました。ついお腹をなでてみたりしました。
この日からお酒も生ハムもやめました。
そしてこの日から、ひとりで歩いている時もお風呂に入っている時も胎児の存在を意識していたので、かなり「母親」としての意識は確立していたと思います。
妊娠していると医師に言われた瞬間
その後、産婦人科で医師の診察を受けて「妊娠されてますね」と言われた瞬間には、妊娠検査薬によるセルフチェック結果が間違っていなかったのだ、本当に私は母親になったのだ、うわー!と思いました。
心拍確認時
次の診察で胎児の心拍が確認できて、医師に「おめでとうございます」と言われました。妊娠初期は流産リスクも高いので、心拍確認までは「おめでとう」と言わない人が多いみたいです。
脈打つ生物が自分のお腹の中にいるのだ…私の体の中で心臓がふたつ動いているのだ、すごい、と思いました。
他人に「お母さん」と言われたとき
「ここにお母さんの名前を書いてくださいね」みたいなことを言われた瞬間ですね。
母子手帳をもらうときかな。妊婦検診のときかな。ちょっと状況は覚えていませんが、初めて他人に「お母さん」と呼ばれたときは「おおお…お母さん…!」とドキドキしました。
22週の壁を超えたとき
妊娠22週未満の出産は「流産」(生存可能性なし)と定義されています。
22週以降37週未満の出産は「早産」となり、赤ちゃん生存の可能性が出てきます。
妊娠22週を超えたときは嬉しかったですね。もし今この瞬間に出産してしまったとしても赤ちゃんが生きられる可能性があるくらい成長してくれたんだ、と思いました。まあ私はこのあと切迫早産と診断されてしまうのですが。当時は、いま母親として我が子のためにできることは安静しかない、と思っていました。かなり「母親」としての自覚というか責任感が強かったと思います。
※上の子は妊娠24週(7ヶ月)で、下の子は妊娠25週(7ヶ月)で、「切迫早産のため要安静」と診断されました。詳しくは下記。
胎動を初めて感じた時
人間が入ってる!!!と実感するのはこの時ですよね。
蹴り上げてくる赤ちゃんの足を、おなかの上からポンポンたたいてコミュニケーションをとろうと挑戦したりしました。すっかり母親です。
出産時(一部露出説、全部露出説)
「赤ちゃんはいつから人なのか」、考えたことはありますか?
民法や刑法を勉強すると出てくる議題ですね。実は民法と刑法で通説(判例)が違います。
・民法:全部露出説(赤ちゃんの全身が出た瞬間から相続順位など法律上の関係が決まる)
・刑法:一部露出説(赤ちゃんの体の一部でも外から見えるようになった瞬間が、堕胎罪と殺人罪の境目になる)
出産時、助産師さんに「赤ちゃんの頭が見えてきましたよ〜」と言われて「ああ、今この瞬間から赤ちゃんは刑法上の『人』になるのか…これが一部露出説…」とぼんやり思いました。
きっと多くの法学部出身者が、出産時に「一部露出説」「全部露出説」を思い出してしまうはず、と思っています。
我が子が「人間になった」と思った瞬間
そして生まれてすぐ、泣き声を聞いたときは「本当に生物を産み出したんだ」と思いましたね。食事(授乳)も排泄も、うわあ本当に生物だ生物だ、という感じ。
どうも私は我が子を「生物」としては早くから認識していましたが、「人間」と感じるようになるまで少し時間がかかりました。
・妊娠中:自分を「母」と認識している、我が子は「生物」という感じ
・初めての胎動〜産後すぐ:自分を「母」と認識している、我が子をだんだん「人間」と認識するようになる
・今:自分を「母」と認識している、我が子はかなり「人間」だと思っている
ふにゃふにゃした生き物だった我が子が、「だんだん人間になってきている」ような感覚をもっています。意味わかりますかね…
下記は私の「母親としての意識」と「我が子の認識=生物」「我が子の認識=人間」のイメージ図です。図にしたらちょっとは伝わるでしょうか。
たとえば、2歳次男が雨の日に傘をさして歩いている姿を見て「うわあ人間っぽい」と思いました。
雨の中、傘をさしてぽてぽて歩いている2歳次男を見ると、うわあ人間っぽいなぁ…と感心する。
— おたま@男子二児の母 (@otamashiratama) March 5, 2021
あと、4歳長男が私に「私の知らなかったこと」を教えてくれることが増えてきて、「うわあ本当に(私とは別の)人間なんだ」という不思議な感覚でいます。
4歳長男「お母さんちょっと耳かして」
— おたま@男子二児の母 (@otamashiratama) September 22, 2021
私「んー?なになに」
4歳長男「あのね…」
私「うん…」
4歳長男「大根のタネは、赤い」
私「ほおおおお」
子どもにモノを教わるのって、なんだか不思議な気持ちになりませんか?
— おたま@男子二児の母 (@otamashiratama) September 22, 2021
5年前は体長5cmくらいしかなかったのに、
4年前は「あー」「うー」しか言わなかったのに、
いつの間にか私の知らない知識をどこかから仕入れてきてドヤ顔で「大根のタネは赤い」なんて教えてくれるようになったんだなあ…と。
あなたはいつ親になりましたか
色々書きましたが、私の場合は「妊娠判明時」から自分のことを母親として認識していると思います。
これは男女差もあるかもしれないですね。奥さんの妊娠判明時に自分を父親と認識する男性もいるでしょうが、生まれて抱っこして初めて「父親になった」と感じる男性もいるだろうと思います。
一度親になったらずっと親
そして「親になる」のは不可逆的で、このあと何があろうとも私は「親でなくなる」ことはないのだろうと思います。
私は28歳で親になったわけですが、その後70年以上の人生を「親」として生きていくんですね。長いなあ。
以上です。
雑談的なブログにお付き合いいただきありがとうございました。
【合わせて読みたい】