おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

ヒトの赤ちゃん、あまりにも弱くてあまりにも可愛い

人間の赤ちゃんって、明らかに未熟ですよね。

「ほああ、ほああ」と泣くことしかできない、野生のサバンナにいたら一瞬で捕食されてしまいそうな存在。

 

馬とかシカとか、生まれてすぐに立ち上がって走れるようになる動物と比べて、なんて弱いんだろう。人間は社会的な動物というけど、集団で「弱きもの」を守れる社会でないと生まれたての赤ん坊も産んだばかりの母親も絶対に生き延びることはできない動物なんですよね。

 

そう、出産した直後のヒトの母親も本当に弱い。

そもそも陣痛に時間がかかりすぎだし痛みで叫ぶし、産んだ直後には立ち上がれないし、産後1週間以上も血が出続けるし(悪露)、野生のサバンナにいたら…と思ってしまいます。

馬とかシカとか、産後すぐの母親が平気でパカパカ歩いているのを思うと、我々人類はなんて弱き動物なんだろう。

 

※ちなみに私は、アンデシュ・ハンセン氏の「スマホ脳」と「最強脳」という本を読んで以来、人類の脳や身体はもともとサバンナでの生活に最適化されている、という感覚がずっと続いています笑

 

可愛いだけの新生児

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はー可愛い。

しかし新生児微笑って、なんのために発達した反射なんだろう…と深夜の授乳中に考えていました。

 

新生児微笑とは

・生まれたばかりの赤ちゃんが、時々、ニコッと笑ったように見えること

・ひざの下をハンマーで軽くたたくと足が跳ね上がる現象と同じ、無意識の反射行動

・私たち人間の遺伝子上に組み込まれた大人に愛されるための本能とも考えられている

(参考:新生児が笑う?新生児微笑の理由と社会的微笑が始まる時期 | ままのて

 

「新生児期に微笑する」赤ちゃんのほうが、「微笑しない」赤ちゃんよりも生存可能性が高まったからこそ、ヒトの進化の過程でこの反射が現代にいたるまで残っているということですよね。

そう考えると、「笑う」ってすごい。主たる養育者(=きっと主に母親)に微笑みかけ、「可愛い」と思わせた赤ちゃんのほうが生き残る可能性が高くなるということ。

そうか、私はまんまと新生児微笑に胸をときめかせ、この子を愛しい可愛いと感じ、せっせと昼夜を問わずお世話しているのか…。

 

あまりにも未熟で弱くて頼りない、それなのに「可愛い」という圧倒的な力で私を動かす新生児。

ああ、なんだかあの名著『利己的な遺伝子』を読み返したくなってきました。

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