前置き:歯の定期メンテナンスはとっても大事
私は3ヶ月に1回は歯科医で定期クリーニングを受けています。普段の歯磨きでは落としきれない歯垢をプロに綺麗にしてもらって、自分の歯磨きや口腔ケアについてアドバイスをもらったりします。
この辺の話は以前のブログにも書いてます。
クリーニング直後の歯のスッキリ感は素晴らしいです。
本題:心のメンテナンス
さて、カウンセリングを受けたことはありますか?
私は少し前に、初めてカウンセリングを受けました。そして「元気な時にこそ」「予防的に」「自分のメンタルをプロにカウンセリングしてもらう」ことの価値を実感しました。
まるで歯科医でクリーニングしてもらった歯がスッキリつるつるになったような爽快感を、自分の心について感じています。
元気な時にこそ
なぜ「元気な時にこそ」と思っているかというと、本当にメンタルが辛い時に「初めてのカウンセリングサービスを調べて」「比較して」「申し込んで」「初めてのカウンセラーと話し始める」ことのハードルがなかなか高いなと思うからです。
私がここ数年で最も精神的にきつかったのは、2020年の5月頃、コロナ禍の在宅勤務×自宅保育の時期でした。
もう本当に思い出すのも嫌なのであまり詳しく書きませんが、 当時の精神状態はこの辺のブログに表れていると思います。
そしてこの頃、Twitterで「誰でも無料で今すぐ受けられるオンラインカウンセリング」が村上財団の支援で提供開始という情報が流れてきました。
【誰でも無料で今すぐ受けられる新型コロナメンタルサポートプログラムの支援を行いました】#cotree の「新型コロナ メンタルサポートプログラム」に #村上財団 による支援決定。最大1,000名にオンラインカウンセリングを無償提供https://t.co/v0Spg0zbbL#村上世彰 #村上絢
— 村上財団(村上世彰・村上絢) (@murakamizaidan) April 30, 2020
私はこれを見た時に、「いやいやさすがにカウンセリングを受けるほど私は病んでいないぞ」と思いました。
「でも無料だし、もし必要になったらいつでも申し込めるようにリンクだけ開きっぱなしにしておこう」と思って、スマホのブラウザでこのリンク先を開きっぱなしにしておきました。
※2021年3月現在、この無償提供枠は既に受付終了しています
それからだいぶ経って、保育園に登園再開できてコロナ禍の在宅勤務にも慣れてきて私の心が比較的落ち着いている時に、ふとこの開きっぱなしのページを見て思ったのです。
「本当にきつい時って、新たにカウンセリングサービスを申し込むなんて無理じゃない?」と。
少なくとも当時の私にはそのハードルがとても高くて、結局申し込めなかったんですよね。無料だしオンラインだし気軽に申し込めたはずなのに。
そして「コロナ禍で色々大変だし今もきついことはあるけど、5月の頃に比べれば今は元気。そして今のように元気がある時こそ、一度くらいカウンセリングサービスを体験してみるべきなのでは」と思いました。
結論、大正解でした。
私が受けたカウンセリング
オンラインカウンセリングを提供している「cotree」のサイトでいくつかの質問に答えると、自分のタイプ診断をしてくれます。
「話す」カウンセリングと「書く」カウンセリングがあるのですが、診断によると私は「書く」カウンセリングが向いているとのこと。確かに文を書くのは好きなので、時間を気にせず1日に何回でも長文を送りつけて良いというのは私に向いているなと思いました。
そこで素直に「書く」カウンセリングを選択。
「書く」カウンセリングのお試しプランは2週間で8,000円でした。これが一般的なカウンセリング相場で高いのか安いのかよくわかりませんが、私にとっては金額以上の価値があるカウンセリングだったと思います。
初めてカウンセリングを受けてみて思ったこと
私は「自分の思っていること、感じていることを全部しゃべりたい」「誰かに共感しながら聞いてもらいたい」「良いアドバイスがあるならぜひ聞きたいけど、優しく言って欲しい」という欲求を持っているようです。同じような欲求を持っている人は、特に女性では少なくないと思っています。
例えば学生時代は、自分の思っていることを周囲の友人にベラベラ喋ることができました(聞いてくれたみんな、ありがとう!!)。それは「ほぼ同い年で」「毎日同じようなスケジュール・時間割で行動していて」「独身で子供もいなくて」という自分と同じ背景を持った友人が周りにたくさんいたから成立した環境であって、当たり前のものでは無かったのだな、と今になって思います。
大学を卒業して就職して結婚して妊娠・出産して職場復帰すると、友人たちの背景が自分とは異なってきます。私より早く子供を持った友人はもう子供が小学生だったりして、「子供のイヤイヤが…」のような悩みはもうとっくに卒業しています。独身の友人もいるし、結婚したけど子供はいない友人もいるし、子供を産んで育休中の友人もいるし、職場復帰したけどかなり仕事はセーブしている友人もいます。どれも彼女たち自身の人生の選択なので私が口を挟むものではありませんが、「背景を全て共有して」「なんでも話せる」関係性ではないと実感しています。
特に妊娠・出産・育児の話は、友人が妊活・不妊治療中だったりすると深く傷つけかねないので、かなり慎重になります。
実はこの辺の背景事情を共有した仲間とはTwitterで出会えます。「子供の月齢が近くて、読書が好きで、正社員としてバリバリ働いた経験があって、時短勤務の経験もあって、今は在宅勤務が中心」みたいな人と出会えるのは素晴らしいです。誰かのつぶやきにイイネをしたり共感のコメントをしたり、イイネされたり共感されたりすることで本当に癒されています。Twitterをやっていてよかったなと思っています。
が、流石にSNSでは炎上リスクもあり、「なんでも話せる」環境ではありません。
ちなみに私はこのブログになんでも開けっ広げに書いていると思われている方もいらっしゃるようですが、「将来、息子たちが読むかもしれない」とか、友人が読んでどう思うだろうか、とか、大学時代の恩師が読んでも恥ずかしくないか、とか、色々色々考えながら書いています。私はかなり開けっ広げな性格ですが、それでもこのブログも「なんでも書ける」環境ではありません。
さて、当然ですがカウンセラーはプロなので、なんでも話せます。本当に、なんでも話せます。
・相手の背景事情を配慮しなくて良い
・今後の友人関係を考えなくて良い
・炎上リスクがない
・誰にも言えないことが言える
・傷つく返答が(たぶん)返ってこない
・自分の思考のクセに気づかせてくれる
・具体的なアドバイスをソフトにくれる
例えば夫婦関係の悩みを自分の友人や母親にしてしまうと、友人や母が夫に悪い感情を持ってしまうのではないかと思ってなかなか話せないですよね。
他にも子供のこと、職場のこと、自分の今考えていること…。相手が大事な人間であるほど、今後のその人との関係性を考えると「これは話さないほうが良いな」と思うことが増えてきてしまいます。
カウンセラーに話すって、なんて楽なんだろう。
なんでも話して良い関係性って、なんて居心地が良いんだろう。
何を言っても決して批判せず、真摯に傾聴してくれる人って、なんてありがたいんだろう。
と、思いました。
そしてカウンセラーのアドバイスは具体的で役立つものもあり(本をお勧めしてもらったこともあります)、私自身の思考の癖に気づかせてもらったり、事実と解釈を分けて考える練習をさせてもらったり、そして時には私にとって耳の痛いことをソフトに伝えてくれたりしました。
この伝え方のうまさは…本当に、プロってすごいなあ…と感嘆しました。
今後もし私が精神的に辛い状況になったとして、前提条件を全て共有できているカウンセラーに「続き」を相談できるというのは大変心強いです。
まとめ
元気な時にこそカウンセリングを受けてみる。心に溜まった歯垢を落としてもらう。
そして本当に辛くなった時にはすぐさま同じカウンセラーに相談できるように、IDもPWも作っておく。
ちょっとおすすめしたいライフハックだなと思います。
念のためですが、これはPR記事でもなんでもありません。私がたまたまコロナ禍で知ったオンラインカウンセリングサービス「cotree」が私にとってはすごく良かった、というだけの話です。
もし興味を持った方がいらしたら、cotreeの公式サイトはこちらです。
なお、私がオンラインカウンセリングを試してみた話は、既に友人数名に話しました。
そのうちの何人かは自分でもcotreeのカウンセリングを試したようで、少なくとも私に「試してみたよ」と教えてくれた友人たちからは良い感想をもらっています。
どうしても日本では「カウンセリングを受ける」ということがあまり一般的ではないので最初のハードルは高いようですが、歯科医に通うように、プロの力を借りて心のメンテナンスをするのが一般的になったら良いなと思います。
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