おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

子どもをもつことのリスク

私の出産タイミングは早めでした

私は26歳で結婚、28歳で長男を出産、30歳で次男を出産しました。

東京都の初産平均年齢は女性32.3歳、男性34.5歳なので、同級生たちの平均よりだいぶ早く母親になりました。(参照:人口動態調査

 

そうすると、女友達からときどき相談されるようになりました。子どもをもつタイミングや、2人目を産むかどうか。

妊活は早い方が良いと思います

基本的に私は、「子どもをいつか欲しいと思っているなら、早く産んだほうが良いと思うよ」と言っています。仕事のタイミングを完璧に調整して、いざ!と思っても、すぐに子どもが授かるとは限らないからです。妊活に苦労している先輩方からは、私が結婚したばかりの頃に色々とアドバイスをもらいました。もし不妊治療をすることになっても、若いほうが不妊治療の成功率も高いし、結果的に費用も少なくて済みます。

そうは言われても、「じゃあすぐ妊活するわ!」という友人はいません。まじめで責任感の強い人ほど職場にかける迷惑を考えてしまうし、産んだ後、ときにワンオペ育児をしながら子どもをまともに育てられるかどうか一生懸命シミュレーションして、「今は踏み切れない…」という結論になったりします。

 

子どもが健康で産まれてきてくれるかどうか

さらにいうと、「子どもが健康で産まれてきてくれるかどうか」という懸念もあります。私は、夫と話し合って、たとえ障害をもっていても育てたいという結論になったので、いわゆる出生前診断はしませんでした。結果的にいまのところ息子2人は健康なので、運が良かったと思います。でも、もし重い障害を持つ子の母親になったとしたら、自分のキャリアは諦めることになるだろうなという覚悟はありました。夫は男女同権な考え方をする人なので、もしそうなったら夫が仕事を辞める/転職するという選択肢も検討してくれましたが、もし子どもにつきっきりで面倒をみる必要があるならば、それは私がやりたいと思いました。

 

次男は聴覚検査でひっかかりました

実は次男は生後3日目に聴覚検査でひっかかりました(具体的にいうと、ABR検査でリファーが出ました)。両耳ともまったく聞こえていない可能性がありました。ただ、生後3日なので、耳に羊水が残っているせいで反応が出ていないだけ、という可能性もありました。翌日の再検査を待ちながら、もし耳が聞こえないのであれば、どんな治療や療育をすべきなのか調べたり、手話を習わないといけないかな、私の職場復帰は無理かな、と考えたりしました。

長い1日でした。

翌日の再検査で「異常なし」と診断されたときは思わず涙がでました。もちろん息子の耳が聞こえて良かったという涙ですが、「ああ良かった、仕事を諦めなくて済んだ」という気持ちもありました。

 

子どもをもつことのリスク

「子どもをもつことのリスク」は本当に大きいと思います。私は2度の切迫早産で3ヶ月×2回の絶対安静期間を経て、筋力も体力も低下してまだ元には戻りません(2回も切迫早産になったけど、2回とも無事にうまれてくれました)。そうでなくとも、流早産のリスク、出産で母体が死ぬ/障害を負うリスク、子どもが障害をもって産まれてくるリスク、事故や病気で障害を持つリスク、保育園に入れないリスク、問題行動や、犯罪を犯すリスク。

一生懸命勉強して大学を出て、就活を頑張って、仕事して、自分なりに積み上げてきたものが、「子どもをもつ」ことによって一瞬で吹き飛んでしまうかもしれないわけです。しかも、多くの場合、母親側が。

 

親は逃げられない

就職した会社がブラックだったら辞めればいいし、結婚した夫がDV男だったら離婚すればいいけど、子どもを産んだら、親であることからは20年は逃げられない。

 

少し前に、「親ペナルティ」という言葉が炎上していました。「子どもを持つ夫婦と子どもを持たない夫婦の幸福度のギャップは『親ペナルティ』と呼ばれ、一般的には子どもを持つことによって幸福度は下がるとされている」という、衝撃的な話です。

元ネタはこの研究結果(英語)で、公的な家族支出(政府による子育てサポート)が少ない国ほど、親になることの幸福度ペナルティが大きいそうです。

 

確かに、子どもを持つことでお金も時間も体力も精神力も削られてる実感はあります。でも私は子どもをもったことで不幸になっているとは思いませんが…。

思いませんが、でも、たまにものすごく怖くなることはあります。上述したようなリスクとか、「私はこの子を幸せな大人に育てられるだろうか」とか、万が一、我が子に先立たれたらどうやって生きていけば良いんだろうか、とか。

 

自分が人の親になってしまったことが怖くなることがあります

私は基本的に「悩みがなさそう」と言われるタイプで、実際のところ楽観的な人間だと思いますが、たまに、人の親になってしまったことが怖くてたまらなくなることがあります。

 

そんなことを言ってるうちに0歳児が起きました。こんなどうしようもない悩みごとを最後まで読んでもらってありがとうございます。

 

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