おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

HPVセルフチェックを受けてみた

そうです、あのHPVです。

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。

(引用:ヒトパピローマウイルス感染症とは|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

 

私はこれまで子宮頸がん検診を定期的に受けてきましたが、子宮頸がんの原因となるHPVにそもそも感染しているのかどうかを調べたことはありませんでした。

というか、調べられるということも知りませんでした。

 

初めてのHPVセルフチェック

そんなわけで、HPVセルフチェック検査を受けてみました。

https://andscan.jp/

・子宮頸がんの原因であるHPVの感染をチェックする

・自宅で3分でできる(自分で採取→郵送)

・全く痛くない

 

この写真は取扱説明書(監修:公益財団法人日本対がん協会)の表紙の一部です。

f:id:shiratamaotama:20221107112551j:image

 

 

検査から数日後に結果が通知されました。

メール通知を受けて、指定サイトにログインして結果を開きます。

 

 

私の検査結果

 

おおー。圧倒的安心感。

 

 

子宮頸がん検診を「もう受けなくて良い」ということではない

さらに下記のような文言も表示されました。

子宮頸がんの原因ウイルス(HPV)の感染は認められませんでした。

ただし、HPVは非常に身近なウイルスです。

今後、感染の可能性はありますので定期的に子宮頸がん検診を受けることをお勧めします。

 

この検査でわかるのは「今は感染していない」ということだけです。過去に感染したことがあるかどうかも、今後感染するかどうかも、分かりません。

今、この検査で陰性であっても、子宮頸がん検診は定期的に受ける必要があるとのこと。

とはいえ、結婚して7年目の私が「今、感染していない」と知れたことの圧倒的安心感はありますね。

 

ちなみに詳しめの検査報告書も出してくれます(医療関係者に結果をお伝えするための報告書)。下記はその一部。

 

一般向け販売はしていない

本当に残念なのは、このセルフチェックは今のところ(2022年11月現在)個人向けの一般販売はしていないということです。

もし一般販売していたら、このブログで「是非みなさんも試してみてください」と書くんですけどね…

お勤め先の会社の健康保険組合がこのセルフチェックを導入していればすごくラッキーだと思います。

 

子宮頸がんは怖い

漫画『コウノドリ』の子宮頸がん編(222話~241話)を読んだことはありますか?コミックだと13巻14巻です。

未読の方には是非、ご一読をオススメします。

マザーキラーと呼ばれる子宮頸がんの恐ろしさがよくわかると思います。

 

日本でも公的検診にHPV検査を導入してほしい

私は少し前までHPV感染有無をチェックできることすら知らなかったのですが、きっと私と同じような人は多いと思うんですよね。

この10年ほどで複数の先進国(米、独、英など)はHPV検査を公的検診に導入しており、WHOも自己採取HPV検査を推奨しているそうです。

WHO recommendations on self-care interventions: human papillomavirus (HPV) self-sampling as part of cervical cancer screening

日本でも国立がん研究センターがHPV検査を推奨(2020年)しています。

「有効性評価に基づく子宮頸がん検診ガイドライン」更新版公開|国立がん研究センター (ncc.go.jp)

 

是非とも多くの人が検査を受けられるようになって欲しいです。

(たぶん現時点では女性向けしかないんですが、男性向けもあると良いですよね)

 

 

おまけ:HPVワクチンについて

私は以前色々調べて、「自分の子供には男女問わず12歳頃に9価ワクチンを打とう」という結論になりました。詳しくは下記ブログに書いてあります。

www.shiratamaotama.com

このブログを書いてから4年が経ちましたが、私の結論は変わっていません。

諸外国のように男児も無料接種できるようになったら嬉しいなと思っていますが、HPVワクチンの供給不足もありなかなか難しそうですね…。

 

 

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