臨月に入った妊婦健診のある日、「羊水が基準値より少ないのでもう陣痛が来るのを待たずに誘発分娩したほうが良い」と言われました。
入院したらバルーンをいれて子宮口を拡げて(恐怖)、翌朝から陣痛促進剤をいれて(恐怖)、1~2日で産まれるでしょうとのこと。
ついにきた、初めての無麻酔分娩…。
※私は上の子2人を麻酔アリの無痛分娩で産んでますが、3人目の今回はいろいろあって無痛分娩をやっていない総合病院での出産となりました。その辺の経緯はこちらのブログ記事に書いてます:出産が怖い - おたまの日記
入院初日:NSTのアラートからの突然の緊張感
・入院早々、お腹にモニターをつけて30分以上かけてじっくり胎児心拍を観察されたのですが、おや、アラート音が鳴り始めたなと思ったら医師と看護師が8人くらい酸素マスクとなにかの機械を持って走ってこられまして、突然緊急事態みたいな雰囲気になりました。ひえ、なにごと!?と戸惑う私。結果的に一時的な赤ちゃんの心拍低下(羊水過小+へその緒が巻いているかも)だったようでもうしばらく様子を見ましょうとのことで平常状態に戻ったんですが、このまま緊急帝王切開です!という展開もありえるんだな…とドキドキしました。でも胎動がちゃんと感じられるので今のところ元気なのだろうと思います。
・その後、内診の結果「子宮口が3~4cmは開いている」「さすが経産婦さん」と褒められました。これならバルーンは不要とのこと。嬉しいです。私の母が私を産んだときはバルーンを入れられてそこからの長い苦しみと胎児心拍の低下と緊急帝王切開で大変だったという話をなんども聞かされているので、バルーンはできれば避けたいなと思っておりました…
・廊下の向こうから「ひいいい痛いいいいい」と絶叫が聞こえてくる。明日は我が身。
入院2日目:あっという間の出産
・寝起きに「今から浣腸します」と言われて、すごい目覚めでした。便や尿がたまっていると赤ちゃんが出てきづらくなるとのことで、排尿感があったら陣痛が来ていても積極的にトイレに行くようにと言われました。無痛分娩のときは排尿はカテーテルだったので、陣痛中に自分で歩いてトイレに行くのは新鮮な気持ちです
・陣痛促進剤を入れるための点滴の針を刺される。結構太くて長い針ですよね。産むまでこの針が左腕に刺さったままになるわけですね…トイレに行くときも点滴と一緒です。
・お腹にはモニター(NST)、腕には点滴の針。この状態でも指先からの血糖値測定とお腹へのインスリン注射は定時で行うとのこと。
私「陣痛中でも血糖値測定するんですか?」
助産師さん「しますよ!痛くてできなかったらお手伝いしますね」
ひええ。。
・陣痛促進剤を点滴し始める前に、赤ちゃんが元気であることを確認したいと。でもなかなか起きてくれず、助産師さんが謎の機械を手に「ちょっと起こしてみますね」と。なにそれ電気ショック?とドキドキしていたら、ブーンと振動するだけの機械でした。お腹のあちこちにバイブをあてますが、なかなか起きず。最後はお腹をゆっさゆっさ揺らされました
・内診。子宮口5cmくらい開いている。夜もちゃんと寝れて朝食も完食、ここまでは完璧ですね!痛みが強くなったらあとは早いと思うので食べれるうちに食べて水分とってね、とのこと
・8:19陣痛促進剤を点滴開始
・たまに来る生理痛のような痛み。でも会話ができるレベルなのでまだまだですねえと言われ、この先どこまで痛くなるのか…
・10時の補食を完食。上の子たちの出産のときは無痛分娩のため飲食できなかったので、陣痛の合間に食事するのは新鮮な気持ち。食べ終えてから「あ、結構痛いかも」「いきみたい感覚があるかも」という感じになり、そこから急激に痛みが強まる。
私「あの、かなり痛いです、これどうしたら良いですか?」
助産師さん「ふーっと息を吐いて」
私「ふー…痛いいいい…あっやぶけた(破水)、痛いいいい」
助産師さん「もう頭おりてきてますよ、しっかり息を吸って赤ちゃんに酸素届けてあげて」
私「はいいいいい痛いいいいいい」
助産師さん「おへそみて!いきんでいいですよ!」
そしてデュルンと赤ちゃんが出てきました。まさかの本格的に痛くなってから15分未満です。1人目の分娩所要時間は14時間、2人目は3時間半だったのですが、3人目ともなるとこんなに早いんですね。あまりの速さに主治医が間に合いませんでした(別の方の帝王切開をしていたとのこと)。
初めての無麻酔分娩でしたが、これが3人目で本当に良かった。めちゃくちゃ痛いけど痛い時間は短かった。ちなみに分娩時間が短かったおかげで赤ちゃんの頭は綺麗なまんまるです。(1人目のときは分娩に時間がかかったうえに最後は吸引されたので、頭が長細くなっていました)
その後は出てきた胎盤を触ったり裂けたところを縫われたり、立ち会った夫と私とで赤ちゃんを抱っこしたりカンガルーケアしたり写真を撮って親や友人に連絡したりして、12時の昼食も分娩台の上で元気に完食。
私「早かったですね…10時に補食食べて、産んで、いま12時なんですよね…?」
助産師さん「ほんとすごい、早かったです!でも出血も800と決して少なくないので油断しないように。しっかり体を休めてくださいね」
はーい。後で医師に聞いたことですが、分娩所要時間が短い人の方が出血量は多い傾向にあるらしいです。
とはいえ昼食完食後に自室まで歩いて戻れたので、長男を産んだ時より元気かも。
夕方には長男と次男も面会に来てくれました。
入院3日目:点滴からの解放
・出産から28時間くらい経った頃に、点滴の針を外してもらえました。(産後、突然の大量出血などがあると点滴が必要になるので針をつけたままにしてありました)
・産後初のシャワー。裂けて縫われたところを丁寧に洗いました。糸に触れるの怖いですよね…
・基本的にベッドに横になり、日中は母子同室で授乳したりオムツかえたり抱っこしたり少しずつ産褥体操したり。夜は赤ちゃんを預かってもらってしっかり寝ました
入院4日目:めちゃくちゃお腹が減る
・朝5時前に空腹で目が覚めたのですが朝食は8時なのでひたすら耐えます。喉も乾くので水分もとりつつ。授乳のためにも1日に2リットルは飲んでくださいねとのこと
・もう血糖値測定終わり!とのことでなんでも食べて良いとのこと。え、だったら面会の時に食べ物差し入れてもらえば良かった…
・母乳が本格的に出るのは明日以降かな、ということで吸う練習だけしてもらう。がんばる新生児
・経産婦ほど痛いらしいと恐れていた後陣痛、あまり感じず。でも子宮の収縮は順調とのことで、不思議…
・夜も母子同室で、2時間おきくらいに母乳を吸わせます
入院5日目:母乳を頑張る
・授乳前と後で赤ちゃんの体重測定をして、どのくらい母乳が出ているか測ったところ30ml出ているようです。これは産後3日目にしてはかなり多いほうとのこと。
・ミルクも足さないと栄養は足りなくなるとのことで昨日までは積極的にミルクをあげていましたが、今日からは試しに完全母乳にしてみることに
・私は上の子2人も完全母乳だったので、体質的に母乳に向いているのではないかと言われました。7年前の自分のブログを読み返したらちょっと面白かったです。
入院6日目:初の排便(私が)
・産後初の排便が無事に出たことを報告したら看護師さんが「おめでとうございます!」と満面の笑みで拍手してくれました。この歳になってウンチが出たことで褒められるなんて嬉しいです
・入院中は赤ちゃんの排尿、排便、哺乳に加え、私の排尿、排便、母乳の出、出血量(悪露)、血圧を毎日チェックされるんですね。
入院7日目:退院
・新生児黄疸が出ているとのことで「赤ちゃんだけ退院延期かも」と言われ、検査結果が出るまでハラハラの朝でした
・母乳でいけそうと油断せずにもっとミルクを足してあげるべきだったのかしら…とメソメソしましたが、結果的にセーフとなり、私と赤ちゃんと一緒に退院できることになりました。嬉しい。
長男と次男が「可愛い…!」「小さい…!」と三男を囲んで大騒ぎしています。
これから家族5人生活が始まります。
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