おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

授乳婦の健康診断よもやま話(マンモ、バリウム、絶食)

定期健診を受けてきました。

いつもの健康診断(血液検査、身長体重・視力測定など)に加えて婦人科健診(子宮頸がん検診、乳がん検診)も受けたのですが、授乳期に健康診断を受けるのは初めてだったので、「へええ知らなかった」ということがありました。

 

目次

 

1.授乳期はマンモグラフィー検査をしてくれない

会社が全額負担してくれるというので初めて乳がん検診に申し込んだのですが、いざ婦人科で医師の診察を受けたら「あなたにはマンモグラフィー検査はしません」と言われてしまいました。

医師が触診し、「これだけ母乳が分泌された状況だと、乳房内の水分が多すぎてマンモグラフィー撮影しても乳がんを発見することは難しい」とのことでした。

医師「もしあなたが40歳以上でしばらく乳がん検診を受けていない状態だったり、触診してしこりなどの自覚症状があったりする場合には、たとえ授乳中でもマンモグラフィー撮影したかもしれません。でも、まだ31歳と若いので乳がんのリスクは非常に低いですし、マンモグラフィーは放射線なので、無駄に被ばくさせることは避けたいです。」

 私「そうなんですか…」

医師「近い親族に乳がん患者はいますか?」

私「いないです」

医師「うん、じゃあ今日はマンモグラフィ撮影はせず、超音波検査だけにしましょう。来年あたり授乳が終わったら、あらためてマンモグラフィしても良いですよ」

私「はーい」

ということで、丁寧に超音波検査してくれましたが特に異常は見つかりませんでした。

 

実は数か月前に会社の医務室に授乳中だがマンモグラフィ撮影に申し込んで良いか問い合わせたときは、「その頃にはお子さんが0歳11ヶ月になっているので、授乳量が減っていればできるかも。でも実際そのときになってみないとわからないので婦人科医に相談して」と言われました。

いざ診察を受けてみたら意外と母乳分泌量が多くてマンモグラフィ撮影を断られてしまった…という体験談でした。(なお、これでも分泌量は減少傾向にあり、平日は朝晩1度ずつの授乳しかしていません)

 

2.授乳期のバリウム検査は要注意

これは私の体験談ではなく会社の先輩ママからのアドバイスだったのですが、

「授乳中であることを伝えずにうっかりバリウム検査を受けたところ、バリウム後に飲む下剤の影響で母乳育児中だった0歳児が下痢をおこし、大変な目にあった。おたまさんも気を付けて」とのことでした。

バリウム検査は35歳以上が対象なので今回は私は対象外でしたが、「へええ、授乳期に下剤を飲むと赤ちゃんが体調を崩すんだ!」と驚いたのでちょっと調べました。

 

例えばこちらの病院のウェブサイトには下記のように書いてあります。

バリウム自体は母乳には影響しませんので、受診は可能です。
しかし、下剤を使用される場合は母乳へ影響がありますので、下剤服用後は48時間~72時間は授乳できません。下剤を服用しなければ授乳は可能です。(ただし、バリウムの排泄を優先して下さい。)

 

一方で、こちらの病院のウェブサイトには下記のように書いてあります。

下剤の成分が乳児に下痢を引き起こすという報告がありますが、通常量(1日4錠まで)なら多少軟便になる程度です。
乳児の便を観察し水分補給を怠らないようにしてください。
不安が残るようでしたら、下剤服用後24時間は粉ミルクに切り替えていただくと良いと思います。但し、バリウムの排泄がされないと腸閉塞や腹膜炎等の症状をきたす恐れがありますので、検査を受けたご本人は、必ず下剤を服用してください。

 

バリウム後の下剤がどこまで赤ちゃんに影響するかは病院によって温度差がありますが、授乳中にバリウム検査を受ける場合はちょっと気を付けたほうが良さそうです(下剤の種類や量によっても影響が違うようです)。

もし35歳以上で授乳中、今度健康診断でバリウム検査を受ける予定…という方がいらしたら、授乳中であることをちゃんと医師に伝えて相談することをオススメしたいです。

 

3.授乳期の絶食はとてもつらい

空腹時に血液検査を行うため、健康診断当日は朝食を食べることができません。しかも私は前夜の夕飯を子どもたちとともに19時に食べ終えてしまい、さらに20時に授乳、翌朝6時にも授乳を行ったため、大変な空腹状態で健康診断を迎えました。

厚労省によると、授乳婦は成人女性の必要カロリーに加えてさらに350kcal/日の摂取が必要です。

おなかすいた…おなかすいた…。朝食抜きがこんなにつらい健康診断は初めてです。さすが授乳期…。

朝、子どもたちに朝食を食べさせるついでに自分用のおにぎりをつくり、カバンにおにぎりを忍ばせて健康診断に向かいました。健康診断が終わったらすぐにおにぎりを食べる作戦です。

健康診断は10時に始まりましたが、私の血液検査は11時15分頃に行われました。看護士に血を抜かれながら「いま0歳児に授乳中でして…」と空腹を愚痴ったら、看護士が「それは辛いですね。この血液さえとってしまえばもう食事をとっても良いので、いったん検査を中断しておにぎり食べますか?その間はカルテを外しておくので、戻ってきてお声掛けいただければ続きの検査をしますよ」と提案してくれました。

なんて魅力的な提案!

しかし健康診断終了後すぐに会社で打合せを入れてしまっていたため、終了時刻が遅くなるのは厳しいな…と思い、結局のところ今回はそのまま最後まで検査をうけ、11:40の健康診断終了と同時に病院のイスでおにぎりを食べて会社に戻りました。

 

もしも私と同じような状況で空腹に耐えかねた授乳婦がいらっしゃいましたら、看護士さんに相談すると検査途中で軽食をとることが可能になるかもしれませんよ…という情報共有でした。

 

まとめ

私は長男の育休は1年間取得したので、職場復帰したときには卒乳が終わっていました。今回、次男が生後4か月で職場復帰したため、初めての「授乳期の健康診断」を受けることとなりました。マンモグラフィ撮影不可、バリウムの注意点、そして絶食の辛さは授乳期ならではだなと思いました。

まだ弊社では授乳婦が健康診断を受けるのは珍しいようですが、きっとこれから増えていくと思うのでなんとなく経験談を共有していきたいと思います。

 

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