10月31日(日)に、第49回衆議院議員総選挙の投開票がありますね。
- 若年層の投票率は低い
- 子育て世帯はそもそも少数派
- 子育て世帯は忙しい
- Twitterママ友と「東京23区の分だけでも、候補者をひととおり見比べて『私ならこの人に投票する』を発信してみよう」と決めました
- 私ならこの人に投票する
- 東京1区:小野 たいすけ(日本維新の会)
- 東京2区:松尾あきひろ(立憲民主党)
- 東京3区:まつばら仁(立憲民主党)
- 東京4区:平将明(自由民主党)
- 東京5区:たぶち正文(日本維新の会)
- 東京6区:うすいりえ(日本維新の会)
- 東京7区:長妻 昭 (立憲民主党)
- 東京8区:吉田はるみ(立憲民主党)
- 東京9区:南純(日本維新の会)
- 東京10区:鈴木隼人(自由民主党)
- 東京11区:あくつ幸彦(立憲民主党)
- 東京12区:池内さおり(日本共産党)
- 東京13区:きたじょう 智彦 (立憲民主党)
- 東京14区:松島みどり(自由民主党)
- 東京15区:金澤ゆい(日本維新の会)
- 東京16区:水野もとこ(立憲民主党)
- 東京17区:円より子(国民民主党)
- 政治家へのメッセージになってほしい
- その他、参考になるサイト
- おまけ:子連れで投票所に行きましょう
- 投票、行きましょう
若年層の投票率は低い
国政選挙の年代別投票率は、平成29年10月に行われた第48回衆議院議員総選挙では、10歳代が40.49%、20歳代が33.85%、30歳代が44.75%となっています。(全年代を通じた投票率は53.68%)
子育て世帯はそもそも少数派
日本では、6歳未満の子供を育てている世帯はたったの約9%しかいません。
18歳未満の子どもがいる世帯に広げても、約22%です。
※平成27年国勢調査人口等基本集計を参照して単純に割合を計算しました
・全国の一般世帯数:53,331,797
・うち6歳未満世帯員のいる一般世帯数:4,617,373(8.7%)
・うち18歳未満世帯員のいる一般世帯数:11,471,850(21.5%)
子育て世帯はそもそも少数派なので、せめて投票率をあげて存在感を示したいところです。
政治家が「子育て世帯は票になるから大事にしなきゃ」と思って欲しいのです。
子育て世帯は忙しい
育児と家事と仕事に追われ、選挙公報をじっくり読む時間も、TVの選挙特集を見る時間も、各候補者のサイトを読み込む時間もない。
でもこの一票を無駄にしたくはない。
そんな人のために、「子育て世帯の私なら、この区に住んでいたらこの人に投票する」という情報を発信してみたいと考えました。
発案者はユカカさんです。
Twitterママ友と「東京23区の分だけでも、候補者をひととおり見比べて『私ならこの人に投票する』を発信してみよう」と決めました
ユカカさんと私の共通点はこんな感じです。
・女性で
・共働きで
・幼児を育てていて
・Twitterで情報収集・発信をしていて
・我が子の将来まで真剣に考えて一票を投じたいと思っている
東京23区は、17の選挙区に分かれています。ユカカさんが偶数区、私が奇数区を担当することにしました。
私たちの観点はあくまでも
・「政策にこだわる」(若い人や女性だという理由では投票しない)
・「私がこの区に住んでいたら、この人に投票するだろう」(みんなこの人に投票すべき!とは言わない)
・「後から追加情報が出てきたら柔軟に修正追記する」(当初の自分の意見に固執しない)
というところです。
私ならこの人に投票する
立候補者の一覧や重点政策は、こちらのサイトが見やすかったです。
私たちのTwitter投稿はこちらから見られます。連続ツイートでつなげています。
10/31(日)の衆院選に向けて、子育て当事者としてツイッタランドの皆さんと共に楽しく投票先を考えてみたい!と思い、今日から数日間かけて、おたまさん @otamashiratama と交互に連ツイします。題して【子育て世代のユカカとおたまが選ぶ、東京23区の衆院選候補者】#子育て世代が選ぶ衆院選候補
— ユカカ|パラレルキャリアな人事&ずぼら母 (@yuka87) October 22, 2021
Twitterとほぼ同内容ですが、下記にも私たちが選んだ候補者と理由を書いておきます。
東京1区:小野 たいすけ(日本維新の会)
理由:子育て支援充実・公教育の立て直しを掲げている。教員の残業代支払いなど具体的な項目をあげ、教育の充実と子育て世代の負担軽減を提唱しているから
※山田みきさんも子育て支援に言及しているが、具体的な政策がよくわからず。保育の充実って具体的に何を指しているんだろう?ご本人のブログでは「保育園の先生方のために、国ができることを検討していきたいと思います」とあるが。
東京2区:松尾あきひろ(立憲民主党)
理由:重点政策の上位に、大学までの教育費無償化や子育て世帯の家計負担軽減などの政策を掲げている。また多様性と創造性という、中長期の教育政策においても不可欠の視点に言及しているから。
東京3区:まつばら仁(立憲民主党)
理由:候補者3人の中で唯一、重点政策に社会保障(子育て支援策の拡充・世代間格差の大きい年金制度の抜本的な見直し)を掲げているから
※他2人の候補は重点政策に社会保障・子育て支援への言及なし
東京4区:平将明(自由民主党)
理由:子育て支援を重要政策の上位に掲げ、子どもに関する基本法の制定や子ども庁の創設など、チルドレンファーストの視点で具体的な政策に言及しているから。
東京5区:たぶち正文(日本維新の会)
理由:教育・子育てについての政策が具体的だから。教育予算の対GDP比引き上げ、保育士の待遇改善、保育サポーター制度の導入など。
※若宮けんじさんも子育て世代の負担軽減には触れているが、たぶちさんのほうがより具体的だった。そして手塚よしおさんの公式サイト、独り言とコラムは書いてあるけど政策が書かれていないので比較を断念。
東京6区:うすいりえ(日本維新の会)
理由:教育改革を重点政策の上位に挙げ、大学までの無償化など経済面の対策のほか、キャリア教育の強化や教員の労働環境改善など、中長期的視点で包括的な政策提言をしている。また税制・社会保障政策の文脈でも中でも子育て支援に言及しているから。
東京7区:長妻 昭 (立憲民主党)
理由:少子化対策を国政上の最重要課題と位置付けている。大学の給付型奨学金創設や女性管理職比率の目標設定・公表の義務付けなど、政策が具体的。
東京8区:吉田はるみ(立憲民主党)
理由:教育改革を主要な政策として掲げている。教育費無償化、医療費無償化などのほか、大学研究予算の拡充や保育士・教職員の処遇改善、また多様性とインクルーシブ教育など、文化的土壌も含めた変革にも言及しており、包括的な取り組みが期待できるから。
東京9区:南純(日本維新の会)
理由:重点政策に子育て支援を挙げている。児童虐待防止強化、子育てバウチャー、里親と養子縁組の促進、大学教育無償化など。
※山岸一生さんもちょっと悩んだけど、山岸さんの政策が具体的にはよくわからなかった
東京10区:鈴木隼人(自由民主党)
理由:少子化対策・子育て支援策を最優先政策のひとつとして掲げている。男性の育児参画、企業による育児サポートの普及など、今後の日本にとって必須の観点に取り組んでいる。
東京11区:あくつ幸彦(立憲民主党)
理由:子ども・子育て予算の倍増など子育て支援について政策で触れている。
※子ども・子育て予算の倍増や子ども省の創設は立憲民主党の政権政策2021に書いてあるので、別にあくつさんの独自政策ではないです。ただ東京11区の候補者の中で見比べると、子育てに言及している割合があくつさんが一番多かったので…
東京12区:池内さおり(日本共産党)
理由:最優先政策群として教育・保育の無償化や大学等の授業料半減、ケア労働の処遇改善などを掲げている。また、男女賃金格差是正など子育て・教育支援と密接に繋がる領域についても力を入れているから。
東京13区:きたじょう 智彦 (立憲民主党)
理由:若者・子育て支援の経済効果に言及し、重視しているから。保育の質を保つため、待機児童ゼロをまず実現してから幼児教育の無償化を実施、という順番にこだわっている。子ども手当の増額と所得制限の撤廃も。
東京14区:松島みどり(自由民主党)
理由:最優先政策に「子どもを守る」を掲げ、子ども庁創設などチルドレンファーストの取り組みや子育て支援支出、教育費無償化に取り組んでいる。また子どもを性犯罪から守る法制について具体的に言及しているから。
東京15区:金澤ゆい(日本維新の会)
理由:教育・給食の無償化、常勤スクールカウンセラーの配置促進、妊婦検診費用の無償化など、子育て支援政策が具体的だから。
※井戸まさえさんも重点政策に子育て支援を挙げ、子育て世代への予算重点配分を行いたいとしているが、具体的な政策がよくわからず。
東京16区:水野もとこ(立憲民主党)
理由:少子高齢化対策を重点領域として、教育費の完全無償化やシングル家庭支援などの政策を掲げているから。また個性を大切にする教育への変革や、子育て・教育の文脈とも密接に関わる、女性活躍を含む多様性ある社会の実現にも言及しているから。
東京17区:円より子(国民民主党)
理由:子どもの貧困対策やケアワーク(介護や育児)の待遇改善を政策に掲げている。女性と子ども政策の実績が多い(児童虐待防止法の制定やピルの解禁など)。
※いのくち幸子さんも子育て、少子化対策には言及しているものの、あっさり。
以上です。
政治家へのメッセージになってほしい
私たちが名前を挙げた政治家の方々、何人かにはTwitter上でイイネやRT、リプライをいただきました。
今回のTwitter投稿が、
・私たち子育て世帯はちゃんと投票に行きます
そして私たちは、投票した議員の今後の活動をちゃんと見届けて、次回の選挙での投票に活かしたいと思っています。
東京の1区〜17区の候補者の政策を子育て世帯目線で読んでいて思ったこと
— おたま@男子二児の母 (@otamashiratama) October 25, 2021
・少子化対策に取り組みますと言いつつ、妊娠出産のことしか触れていない候補者には投票したくなくなる(育てるフェーズも考えてほしい)
・「子供を作る」という表現をしている候補者にはちょっと違和感
その他、参考になるサイト
こちらの投票マッチングは、20個の質問に答えると、あなたの意見に一番近い政党を教えてくれます。私は(僅差ですが)立憲民主党と一番マッチしました。
また、子育て中の方にはこの記事はオススメです。
日本版DBSが各党の選挙公約に明記されるよう働いてくれた「こども族議員」として、下記の方々の名前が上がっています。
・木村やよい(京都3区)
・小林鷹之(千葉2区)
・長島昭久(東京18区)
・阿部司(東京12区)
※DBS:Disclosure and Barring Service、性犯罪の前科がある者は子どもと関わる業界で働くことができないようにする仕組み
また、子育てとは直接関係ありませんが、選択的夫婦別姓制度と同性婚への「反対」を意思表示している議員候補がこちらのサイトで一覧になっています。
上記サイトでは最高裁の裁判官についても掲載されています。私は選択的夫婦別姓制度に賛成なので、下記の裁判官の名前には×を書く予定です(別姓裁判で合憲判決を下した人たちなので)。
・深山卓也氏
・林道晴氏
・岡村和美氏
・長嶺安政氏
おまけ:子連れで投票所に行きましょう
子どもの頃に親の行く投票について行ったことのある人の方が、そうでない人に比べ、将来の投票参加率が20ポイント以上高いそうです。
投票、行きましょう
長文にお付き合いいただきありがとうございます。
繰り返しですが、31日(日)は投票に行きましょうね!
当日に用事がある人は早めに期日前投票しちゃいましょうね!!手ぶらで行けますよ!
【つづき】
このブログに多くの方から反応を頂いたので、続きを書きました。
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