おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

私は子連れで選挙に行きます

次の日曜日は参議院議員選挙の投票日ですね。

私は子どもたちを連れて選挙に行く予定です。

 

子連れ選挙の注意点

・投票所には子どもを同伴して良い(公職選挙法第五十八条2項)

・ただし、子どもに投票用紙を代筆させたり、書いている内容を音読させたりしてはいけない

・また、投票用紙を投票箱に入れるのは本人でなければならない(子どもが「いれたい!」といっても入れさせてはいけない)

 

※以前は投票所に入ることが許される「子ども」は幼児のみで、小学生以上は原則として連れて入ることはできませんでした。これが、公職選挙法の改正によって平成28年6月19日からは「年齢18歳未満の者」に拡大されました。この改正については国分寺市のウェブサイトが分かりやすいです。

 

子連れで選挙に行く意義

まあ子どもたちを家に置いていけないので連れて行かざるを得ないのですが、私は是非子どもたちに選挙に関心を持ってもらいたいので、喜んで連れて行く予定です。

私の親が、私に「選挙への興味・選挙に行く習慣」を身につけさせてくれたのと同じことを、子どもたちにはしてあげたいと思っています。

私の両親は「子連れ投票」していた

私の記憶にある限り、両親は選挙の機会があれば必ず投票していました。そして多くの場合、私と弟を連れて投票所に行っていました(中高生になると週末は部活があったりして必ずしも選挙に同伴しませんでしたが、小学生の頃まではおそらく毎回投票所に行っていたと思います)。

当時は小学生以上の子どもは投票会場には入れなかったので、投票所の入り口まで一緒に行って、両親が投票を終えて出てくるのを待っていたと思います。

私の両親は秘密主義だった

両親がどの候補者・政党に投票したのか気になって聞いても、決して教えてくれませんでした。

母「誰が誰に投票したのかは秘密にするものと憲法で決まっているのよ。たとえ親子でも教えられないわ」(※)

私「ええー」

母「それにお父さんお母さんが誰に投票したか知ったら真似したくなるでしょう。あなたが大人になったら自分で調べて誰に投票するかを決めなさい」

私「ええー」

母「まあお父さんお母さんの普段の会話をよーく聞いてれば、誰に投票しそうかは分かると思うけどね」

私「ええー」

 

※母が言いたかったのは憲法15条4項「すべて選挙における投票の秘密は、これを侵してはならない」だったのではないかと思います

 

改めて思い返すと、ずいぶん政治参加意識の高い母親ですね。父は基本的に母の言っていることに同意していたと思います。

 

選挙に関心の高い子どもになった

そして結果的に、この両親の態度は私の選挙や政治への関心を高めることとなりました。TVの選挙速報や選挙関連の新聞報道に興味を持てたのは両親のおかげです。

私自身は、20歳で選挙権を得てからいままで、一度も選挙で投票の機会を逃したことはないと思います。出張などで投票日に日本にいないことが分かっているときは期日前投票を行いました。

 

私も人の親になり、子どもたちには選挙に関心をもってもらわねばならないと思っています。0歳次男はまだまだですが、2歳長男はそろそろ投票所の意味を教えたらなんとなく分かってくれるのではないかと期待しています(過大な期待か??)。

 

その他、選挙についてのもろもろ

・選挙には手ぶらでいっても投票できる

→選挙の案内がはがきや封書で届きますが、これを忘れても全く問題なく投票できます。はがき無くしちゃったよ…という方も気にせず選挙にいきましょう。私も一度手ぶらで行きましたが、普通に投票できました。

 

・一度で良いからゼロ票確認をしてみたい

→投票所に一番乗りすると、投票箱が空っぽであることを確認する「ゼロ票確認」という役割を与えられます。このために早朝から並ぶ人もいるとか。投票時間は朝7時からなので、ちょっと頑張れば行けそうですが…

 

・政党との相性診断が結構面白い

→いくつかの質問に答えるだけで、自分と相性の良い政党を教えてくれるWEBサービスがいくつかあります。

私はYahoo!Japanの政党相性診断と、毎日新聞えらぼーとを試しました。ちょっと結果が違ったりして面白かったです。

 

 ・早くインターネット投票が実現してほしい

→これだけ選挙に行く行くと言っておきながら、やっぱり選挙に行くのめんどくさいです!子ども連れて行くのはさらにめんどくさいです!

投票・開票にかかる手間やコストも考えると、早くインターネット投票が実現してほしいなと思っています。エストニアやスイスではインターネット投票が実用化されており、日本でもまずは在外投票からインターネット投票が導入されるそうです(2019年度実証実験)。期待してます。

 

【7月20日追記】

友人から教えてもらいました。なんと、子どもの頃に親の行く投票について行ったことのある人の方が、そうでない人に比べ、将来の投票参加率が20ポイント以上高いそうです。※H28参議院選後の総務省「18歳選挙権に関する意識調査」(18〜20歳までの男女3,000人に行ったインターネット調査より)

総務省:親子で選挙に行こう

 

まぁそもそも子どもを連れて選挙にいく親のほうが、子どもに政治の話を家庭でするなど教育熱心なことが多いと思うので、必ずしも「投票に連れて行く」行為そのものが将来の投票参加率を劇的に上げるとは言い切れないと思います。でも、投票所に行ったことがある18歳と、一度も行ったことが無い18歳だと、やっぱり前者のほうが「投票に行こう」と思うでしょうね。

 

【2020年11月21日追記】

韓国社会の現在』という本を読んでいたら、面白い記述がありました。

大統領選のたびに女性有権者の歓心を得るような女性優遇策が掲げられる。女性向けの政策は目に見えやすい。50代以下の女性有権者の投票率は男性を上回ることが多く、票にもなる。

(『韓国社会の現在』p201より引用)

投票率の高さは本当に大事だと思います。

私も30代で子育て中の女性として、政治家が「子育て世帯は票になるから大事にしなきゃ」と思って欲しいです。若い子育て世帯の投票率を高めたいです。皆さん、選挙いきましょう。

 

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