おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

産後の性欲について

まさかこんなに多くの方にご回答いただけるとは

驚いています。回答してくださった8,545人の皆様、どうもありがとうございます。 

 

なお、あえて「性欲」と書いたのは、夫婦生活(ふたりで)と単独行為(ひとりで)と両方への欲求を含ませるためです。

 

ちなみにTwitterのアンケート機能は選択肢を4つまでしか作れません。アンケートの正確性のためには、本当は下記のような選択肢も作りたかったのですが。

・まだ性欲は復活していないが、産後3年未満である

・まだ性欲は復活していないが、産後3年以上経っており、もしかすると今後復活するかもしれないと感じている

・その他(そもそも産前から性欲が皆無である、など)

・閲覧用(男性用/出産経験の無い女性用) 

 

まあ参考情報ということで、もしかすると「回答対象外の方が、回答結果を閲覧するために回答してしまった」というケースも含まれている可能性があるアンケートであるということをご了承ください。

 

アンケートの前提として、私は下記のように考えています。

・女性にも性欲がある

・性欲の強さには個人差がある(産前から性欲がない人もいるはず)

・妊娠・出産で、一時的に性欲が低下する女性はたくさんいる

・産後、性欲が復活する人もいれば、しない人もいる

・性欲があるかどうかと、実際に産後に夫婦生活をするかどうかは別(子供と添い寝しているなどの環境要因や、配偶者に性欲がない・配偶者が長時間労働で家にいない、などの配偶者要因もあり、本人に性欲があっても夫婦生活がない場合はあり得る)

・第一子の出産後に性欲が復活したかどうかと、子どもが複数いるかどうかは別(これは男女ともに勘違いされている方を散見しました。「本当は性欲は復活していないが、第二子/第三子が欲しかったので努力した」という女性も複数いました)

 

アンケートをとった理由

Twitter上で、「産後何年経てば性欲が戻ってくるのか知りたい」という女性の方を見かけまして。確かにこういう話はなかなかリアルで相談しづらいし、Twitterのような匿名のプラットフォームの方が意見を集めやすそうだなと思ったことが、このアンケートの理由です。

8500人超の方が回答してくださったことからも、皆さんの関心の高さがうかがえました。 

 

アンケート結果を受けて

・産後1年の時点で「性欲が戻った」人は3割しかいない

・「二度と戻ることはなかった」人も3割近い

→例えあなたが産後1年未満で性欲が復活したとしても、3年以上経っても復活しなかったとしても、「それはあなただけではないよ」「3割くらいの女性はあなたと同じだよ」と言えそうです。

 

私個人の経験からは、やはり授乳との関係は深そうだなと思います。私は長男も次男も完全母乳で育てましたが、特に離乳食が始まる生後6ヶ月くらいまでの間は授乳が頻繁だし授乳量も多いので、ホルモンの関係でかなり性欲が抑えられていたのだろうと思います。

・母乳産出のために分泌されるホルモン(プロラクチン)が性欲を抑える

・さらに授乳や添い寝など子供との触れ合いによりオキシトシンが分泌され、愛情が夫より子供に向きがち

 

そして夜泣きや夜間授乳で慢性的に睡眠不足になったので、「睡眠が満たされないと性欲はわかない」ことを実感しました。睡眠不足だと、夫婦生活(ふたりで)だけでなく、単独行為(ひとりで)への欲求も皆無になりがち。

また、Twitter等での色々なご意見を見ていると、「家事育児の負担が自分に偏っていることに不満がある」「出産時に夫に言われた言葉が許せなくて、とてもそんな気になれない」「夫と日中にろくな会話がないのに夜だけそういう関係にはなれない」など、夫への不満が性欲を抑えてしまうこともあるのかな、と思います。夫婦生活はコミュニケーションのひとつの形であり、日頃の会話やハグなどのコミュニケーションがないと、なかなか夜のコミュニケーションだけというのは難しいのだろうなと思います。そして、特に子供が乳幼児のうちは夫婦間で無意識に「日頃の会話やハグなどのコミュニケーション」を十分に持つことは難しいので、夜のコミュニケーションを維持していきたい場合には、意識的に昼間の夫婦コミュニケーションを取ったほうが良いのだろうな、とも思います。

 

素晴らしい言語センス

Twitter界には言語センスにあふれた方が多数いらっしゃいまして、こんなにも的確に/ユーモラスにこのあたりの話を表現されるんだなと感動しました。

 性欲の最大出力の低下

「制欲の最大出力の低下」、名言すぎます。さらにリプで「出力頻度も減りました」と教えていただきました。

 

もうなにも入れたくも出したくもない

「もうなにも入れたくも出したくもない」、思わず音読してしまいました。

 

欲があるかどうかと致せる体力環境があるかはまた別

そうなんですよね。「双方の」欲と体力と環境が整わないと難しいんですよね。 

 

ちゃんと休息が取れて、疲れがとれるようになった頃

体の疲れだけでなく、「心身の」健康状態というのが本当にそうだなと思いました。育児、心身ともに疲れますよね。 

 

相手が誰であってもしたくない

この「相手が誰であってもしたくない」感覚、まさに性欲が「二度と戻ることはなかった」パターンだなと思います。

 

真面目に資料を読んでみました

旧厚生省が少子化問題に本格的に取り組むなかで開始した「全国家庭動向調査」というのがありまして、第1回目の1993年から5年ごとに実施されています。2018年の第6回で「夫婦間の性交渉」「夫婦間のスキンシップ」という項目が初めて追加されました。

・夫婦間の性交渉が「ある」と回答した有配偶女性は24.3%

・夫婦間のスキンシップが「ある」と回答した有配偶女性は41.1%

です。参照:第6回全国家庭動向調査報告書(2018年)

ちなみにこの数字は20代から70代まで全ての年齢が含まれた結果です。例えば30代に限ると、夫婦間の性交渉が「ある」人は49.3%になります。

そしてこの調査は子供の有無との関連が考慮されていないので、どのくらいの人が出産を機に性交渉がなくなったのかは分かりません。そして産後の女性の性欲復活時期についても言及がありませんでした。

 

産後の性欲については公的機関が出している資料を見つけられず、いくつかネット記事を読みましたが、「産後に女性ホルモンの分泌状態が妊娠前に戻るまでの時間は(個人差があるものの)半年〜1年程度(参照)」「産後女性が単独行為を再開したのは6ヶ月〜1年未満が15.7%(参照)」などの知見を得ました。

 

そして私が「これは読んでよかったな」と思った本がこちらです。

タイトルが「ちつのトリセツ」、ちょっと書店で買うのが恥ずかしい場合はAmazonで買われると良いのではないかと思います。 

ぎょええ…と思うようなことがたくさん書いてありますが、非常に真面目な本です。「妊娠中は会陰切開が怖くて会陰マッサージにも取り組んだのに、産後は全くケアしていない」という方には参考になることが多いと思います。私も耳が痛いことが多かったです。

私は顔も身体もしっかり保湿しているのに、膣についてはケアをしようという発想がありませんでした。反省。

性欲の有無に関わらず女性は膣とともに一生を生きていくわけで、ケアは大事だということがよく分かる本でした。そしてケアの結果として性欲が復活することもあるかもしれないので(ここは断定はしません)、ご関心ある方は一度読まれてみると良いかと思います。

 

みなさまありがとうございました

RTやリプ、DMなどで「他の人とこのテーマで話をしたことがなかったので、とても参考になった」などのご意見をいただきました。

私もとても参考になりました。みなさまありがとうございました!

 

追記:このブログを読んだ男性から頂いたコメントです。

少子化対策という観点からも、「働く男女が多忙すぎる」というのは大きな問題だなあと私も思います。

 

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