飛行機に乗ると必ず、離陸前に安全のための説明がありますよね。シートベルトの付け外し方とか、いざというときの対処方法とか。
酸素マスクの装着順序
そのなかに、「酸素が必要な状況になったら自動的に酸素マスクがおりてきます」「お子さんにマスクをつける前に(他者を介助する前に)、必ずご自分に酸素マスクを装着してください」という趣旨の説明がありますよね。
下記の絵でも、女性がまず自分に酸素マスクをつけてから、隣に座っている子どもにマスクをつけてあげている様子が描写されています。
(画像出展:私がANA機内で安全のしおりの一部を撮影したものです)
私はこれまで飛行機に乗るたびに「酸素マスクを使うような状況になりませんように…」とは思ってきましたが、この「酸素マスクをつける順番」について深く考えたことはありませんでした。
隣に座る7歳長男を見ながら真面目に考えました
ただ、先日7歳長男を連れて初めて海外に行ったときに、このアナウンスについて真面目に考えたんですよ。
もし飛行機になにかあって、酸素マスクをつけないといけない状況になって、頭上から酸素マスクがばばばっと降りてきたときに、私は息子に酸素マスクをつけるより前に、自分に酸素マスクをつけなければならないのか…と。
直感的には正直抵抗があるんですよね。やはり親として、どうしても自分より先に子どもに酸素マスクをつけてあげたくなるじゃないですか。
息を止めておける時間だって大人のほうが長いし、子どもが命を失うくらいなら自分が…という気持ちもあるし。
でもなんでこの順番を指示されているんだろう、と考えれば、なんとなく理由は思い当たります。
私が息子に酸素マスクをつけてあげることはできても、息子はたぶん私に酸素マスクを適切につけてあげることはできない。息子が意識を失っても私は息子を抱えて避難できるけど、私が意識を失ったら息子には私を抱えることはできない。私に意識がない状態で長男が乗務員の指示に従って避難できるとは思えない。機内に意識を失った人間がいたら乗務員はその人を捨てては逃げられないだろうし、やはり機内全体の安全という意味でも息子の安全確保という意味でも、まず私自身が意識を保っておく必要があるし、私が自分の酸素を確保してから息子に酸素マスクをつけるのが正しい手順なのだろう、と思います。
それ以来、日常生活でも
さて、夫婦ともにフルタイム共働きで7歳と5歳を育てる生活、繁忙期やイベントが重なったりするとかなり大変なことになるときがあります。
親に睡眠時間が足りていないと子どもへの接し方がどうしても不適切になりがちで(とにかく急がせてしまったり、子どもへの返答が雑になったり…)、反省することばかりです。特にこの1か月くらいがかなり綱渡り状態になっておりまして、そういえばブログに書きたいこともたくさんあるのに気づけば前回のブログ更新から1か月弱経ってしまっていました。
あ、いま私、酸素が足りてないな。
子どもに酸素マスクをつける前にまず私が酸素マスクをつけないと、共倒れになるやつだわ。
…と、飛行機内で考えた「酸素マスクの優先順位」についての思考を思い出し、自分自身の睡眠や食事やリフレッシュをまずは確保することにしました。とはいえ十分に確保しきれてもいないんですが、とにかく脳内の優先順序を「自分の酸素マスク>子どもの酸素マスク」とイメージすることにしました。
これをイメージしないと私は勝手に「子ども>自分」をやってしまう自覚があります。(例:卒乳に失敗して私が倒れた話)
このブログを読んでいただいている方の中にも「なにより子ども優先」という方はいらっしゃると思うのですが、少なくとも飛行機の酸素マスクは親が優先らしいですよ。いまご自分は酸素が足りてますか、親に酸素が足りてないと子どもも守れないですよ、と言いたくてこのブログを書きました。
どなたかのご参考になれば幸いです。
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