たぶん私自身が一番びっくりしているのですが、「子育て×行動経済学」をテーマに本を書いています。無事に出版されることになったら改めてお知らせします。
今日は、この本のために実施中の「子育ての悩みアンケート」のご紹介をします。
去年のブログ記事がきっかけでした
2020年に書いたブログ記事「子育てにナッジを応用したい」は、私の想像以上に多くの方に読んでいただきました。
大竹先生とのご縁
この記事を書くきっかけとなった本『行動経済学の使い方』の著者である大竹文雄先生にも上記ブログ記事を読んでいただきました。
なんとありがたいことにその後もご縁をいただいており、子育てに行動経済学を応用する具体的なアイディアをいくつも教えて頂いています。
編集者さんとのご縁
そしてさらに驚くべきことに出版社の方(ご自身も子育て真っ最中の女性編集者さん)からお声掛けいただき、この知見を書籍として出版することになりました。
タイトルは「ナッジを使えば子育てはもっと楽しくなる -行動経済学の活かし方」(仮)です。
私の育児の悩みだけでなく
せっかくの機会なので、私個人の育児の悩み(保育園になかなか登園してくれない、寝かしつけに時間がかかりすぎる、子どもが食事に集中しない…などなどなど書ききれません…)だけでなく、多くの方の育児の悩みにこたえられる本にしたいと思っています。
子育て中の親御さんの多くは我が子の好みや性格を見極めながら、子どもにどんな声かけをしたら望ましい行動をとってくれるのか日々工夫をされていると思います。
もちろん育児の悩みは本当にさまざまなので、そのすべてを行動経済学で解決できるわけではありません。
でも、世界中で研究と応用が進んでいる行動経済学の知見がもしかしたらお役に立つかもしれません。
よかったら、いま悩んでいる「子育ての悩み」を教えて頂けませんか?
よろしければアンケートにご協力ください
ということで、こんなアンケートを実施中です。6月末まで回答受付中です。
・回答頂ける方:0歳~15歳のお子さんを育てている方
・回答結果は書籍で活用させていただく場合があります
・〆切:2021/6/30
ここまでのアンケート結果概要
私のTwitterでのアンケート依頼に応えて、既に94人の方がご回答くださっています。
【ぜひご回答ください・RTいただけると嬉しいです】
— おたま@男子二児の母 (@otamashiratama) June 8, 2021
子育てに関して、いま一番困っていることはなんですか?(生活習慣、食事、学び…なんでも構いません)
行動経済学の専門家に相談するチャンスです。
あなたの回答が本になる(かも)!
子育ての悩みごとアンケート https://t.co/reMAhklzyx
子育て真っ最中の忙しい人々がこんなに協力してくれて、ありがたい限りです。
せっかくなので、ここまでのアンケート結果を少しご紹介しますね。
質問1:子育てに関して、いま一番困っていること
これまで集まった回答をいくつかのカテゴリに分けてみました。すると、困っていることの上位3つは「寝かしつけ」「食事」「困った行動」となりました。
1位:寝かしつけ
これは本当に多かったです。「一番困っていること」と言われて真っ先に「寝かしつけ」をあげる方が多いのは私としても納得でした。抱っこしないと寝ない、お母さんと一緒でないと寝ない、寝かしつけに2時間半かかる、就寝時刻が23時になってしまう…など。辛いですよね。子どもの健康のためには早寝早起き/年齢に応じた十分な睡眠時間が必要だと分かっているからこそ、寝てくれないことにストレスが溜まってしまいます。
例えば下記のような回答がありました。
2歳11ヶ月の娘がいます。今一番困っているのは、寝かしつけです。
22時頃布団に入って本を読んで電気を消してから寝るまでに2,3時間かかります。
「喉乾いちゃった」「オムツ替えて」などと理由をつけて何度も起きます。寝る前に全て終えて「寝るときに言わないでね」と言っていますが、効果がありません。
朝は8時頃起きます。一日中外遊びをした日でも寝ません。(アンケート結果から引用)
本当にお疲れ様です。
2位:食事
次に多かったのが「食事」に関するお悩みです。「食事を食べてくれない」「偏食」「食事に時間がかかる」などなど…本当に悩ましいですよね。子どもに健康に成長してほしい親にとって、日々悩んでしまうのが子どもの食事なんだと思います。(私も悩んでます)
例えば下記のような回答がありました。
食事の最中に出歩いて遊び始めてしまうこと。遊んでいるので、「もう食べないのね?下げるよ。ごちそうさまでした!」と声をかけると「ダメー!」と言って一度は戻ってきますが、またすぐに出歩いて遊んでしまうの繰り返しで、食事の時間が1時間以上かかってしまいその後のスケジュール(お昼寝やお風呂など)が遅れてしまう。
(アンケート結果から引用)
3位:困った行動
そして次に多かったのが「困った行動」についてです。イヤイヤ、癇癪、友達を叩く、モノを投げる、暴言…。親に余裕があればつきあってあげられる場合もありますが、これが毎日毎日続くと本当に疲れます。
例えば下記のような回答がありました。
注意しても全く聞いてくれないこと。お店や駐車場では危ないから走らないでと言っても聞かない。夜に自宅で大声を出さないでと何度も言っても全く響いていない。
(アンケート結果から引用)
また、上位3つのカテゴリのほかにも、歯磨き、トイレトレーニング、夫婦の育児分担、保育園や小学校に行きたがらない…など様々な悩みを教えて頂きました。「子育てに関していま一番困っていること」という質問に対して、お子さんの年齢や性格、環境などによって「一番の悩み」はこんなにも多様になるのだ、と改めて認識しました。
※アンケートは対象年齢を0~15歳と幅広めにしたのですが、主に未就学~小学校低学年のお子さんがいる方からのご回答が多かったです
質問2:ほかにも困っていること
そしてアンケート項目のふたつめで「その他にも困っていることがあれば教えて下さい」とお願いしているのですが、こちらはさらに幅広い回答が集まりました。絵本の読み方、スマホやiPadとの付き合い方、小学校のプリント管理、子どもが嘘をつく…などなど。
本当にありがとうございます。
大竹先生にもご相談しつつ、行動経済学の知見を活用した「育児のヒント」を分かりやすい形で書籍にしたいと思います。
私への質問(おたまさんはこんなときどうされていますか?)も結構あったので、今回の書籍にすべては盛り込めなかったとしてもブログで少しずつ回答していこうと思っています。
質問3:本に期待すること
そしてアンケート項目の3つ目では「『育児×行動経済学』の本に期待することがあれば教えて下さい」とお願いしたのですが、皆さんからの熱いメッセージをたくさん頂きました。
実例集が欲しい、共働き家庭が抱えがちなトラブルと解決方法を知りたい、親子で不機嫌でいる時間が少しでも減るような工夫が知りたい、子どもの発達段階に応じた工夫が知りたい、電子書籍も欲しい、などなど。ご期待に応えられるようにがんばります。
応援メッセージを送って下さった方々も本当にありがとうございます。私のモチベーションがとっても高まりました。
おたまさんのブログから、選択肢を与えて選ばせるという行動でだいぶ助けられています。
一方で、お風呂後にパジャマを着ない、寝室に行かない、もっとお外で遊びたいなど、選択肢を与えてもどうにもならないスイッチの時、今は他のことに気を紛らわせる形で誘導していますが、それでいいのか?なにか行動経済学の観点から、良い導きがあればぜひ知りたいです。
子育てとお仕事しながらの執筆は大変だと思いますが、応援させていただきます。(アンケート結果から引用)
再掲:アンケート、まだ回答受け付けてます
・回答頂ける方:0歳~15歳のお子さんを育てている方
・回答結果は書籍で活用させていただく場合があります
・〆切:2021/6/30
回答頂いた皆さま、改めてありがとうございました。
そしてこのブログを読んでくださった方、もしよろしければアンケートにご協力ください!
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