私が初めて日本科学未来館に行ったのは中学生の時だったと思います。
当時の館長は毛利衛さんで、私の質問に丁寧に答えてくれたのがとても印象的でした。それ以来、面白い特別展があるときに何度か訪れています。
いつか自分に子どもができたら日本科学未来館に連れて行きたいなーとずっと思っていたのですが、ついに行ってきました。
ちょうど特別展でロボットの展示をしていたので良い機会だなと思って。
きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?
国内展覧会史上最大規模となる、約90種130点のロボットが大集結! #きみとロボット
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本展は、多数のロボットを見たり触れたりインタラクティブな仕掛けを体験したりしながら、幅広い層に楽しんでいただけます。ロボットとの関係性を通して、変わりゆく人間の「からだ」「こころ」「いのち」に目を向け、「人間とはなにか?」を問いかけながら、人間とロボットの未来像を思い描きます。
(引用:きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ? 国内展覧会史上最大規模となる、約90種130点のロボットが大集結! #きみとロボット | 日本科学未来館 (Miraikan) (jst.go.jp))
ロボット展を楽しみにしていた息子たち
うちの息子たちは「わーいロボットロボット!」と家からずっとウキウキしてました。朝一番に入場して、いろんなロボットがいることに素直に喜んでました。
触って良い展示と触ってはいけない展示が子どもにはわかりづらいので、親としてはちょっとヒヤヒヤしましたが。
朝一番で行ってよかったなと思ったのは、3つある「整理券が必要な実演展示」を3つとも体験できたことです。
特にうちの息子たちが「これが一番面白かった」と言っていたスケルトニクス体験(下の写真の大きなロボットの中に入って、ロボットの手を動かしてじゃんけんしたりする)はあっという間に整理券が無くなったそうです。これから行かれる方は朝早めが良いかもしれません。
我が家はほぼ開場と同時に(10時に)入ったのに、のんびり展示を見ながら進んだためか、スケルトニクス体験の整理券は13時の回しか取れませんでした。※でも整理券を持っていれば再入場できるので、お昼ご飯を食べてから再入場して体験できました
子どもたちで賑わっていたのは、小さな家庭用ロボットを触ったり抱っこしたりして遊べるコーナーですね。これはQooboというふわふわのロボットで、撫でたり抱っこしたりするとしっぽが動きます。猫みたい。
これはゴミを入れて欲しそうにうごうご動いているロボットたち。子どもがゴミを拾って入れてあげると「ぺこり」とお辞儀をします。有名な「弱いロボット」のひとつです。
アイボもたくさんいました。うちの子達は「(アイボに)噛まれた!」と喜んでました。
動きが可愛くて、私もちょっと欲しくなってきちゃう。
「弱いロボット」のひとつであるポケボー・ジュニアたち。ひそひそと内緒話をします。
これも「弱いロボット」、む〜。あえて言葉足らずな発話をすることで、より豊かなコミュニケーションを引き出すとのこと。
実は私はこの「弱いロボット」シリーズの実物が見たくてこの展示に行ったと言っても過言ではありません。
うちの子どもたちにはこの「弱いロボット」のコンセプトは理解されてないと思いますが、自然とお世話したくなる感覚はわかってもらえたと思います。あえて弱い部分を見せることで人の優しさを引き出すのって、ロボットだけでなく人間にも必要なスキルだよなあと思ったり。
「弱いロボット」に関心がある方は岡田美智雄先生の著書『弱いロボット』や『〈弱いロボット〉の思考』がオススメです。うちの子達にもいつか読んでほしい。
ロボホンも子どもたちに大人気でした。
「逆立ちして」と頼んだら「わかった、ちゃんと見ててね」と言って想像以上の逆立ちをしてくれる子 pic.twitter.com/oYvspKKy7A
— おたま@男子二児の母 (@otamashiratama) August 15, 2022
こちらは懐かしのアトム、喜んでいるのは主に大人。
ここでAI美空ひばりに出会えるとは!
実は私、2年前にNHKのAI美空ひばり特集を見てブログ記事を書いてます。
亡くなった人をAIとして甦らせることの賛否、いまだに私は答えに辿り着いていません。
今のところ私自身は、私の死後に、個人データとAIやCGを活用して「復活」させられても良いかなと思っています。
さて、ここで最初にとった整理券の時間になったので少し戻って、ロボットの操作体験をさせてもらいました。この零式人機は大人しか体験できないので息子たちには「いいなーお父さんとお母さんだけずるーい」と言われました。
零式人機(れいしきじんき)ver.1.2 人機一体
次はネコミミ(necomimi)の体験へ。これは子どもたちも体験できます。ヘッドセットが脳波を検知して、猫耳が動いたり猫の鳴き声がしたりします。
・集中時モード:耳がピンと立ち「ニャー」と鳴る
・リラックスモード:耳がくたりと寝て「ゴロゴロ」と鳴る
・ゾーンモード:集中とリラックスが同時に高まると、耳がパタパタ動く
係のお兄さん曰く、これを使ってトランプ(ババ抜きとか)をしたりすると「この人は今どんな感情なのか」を推測することができて面白いとのこと。
外からパッと見てその人の感情がわかったら良いですよね。ああ機嫌が良いんだなとか、何か嫌なことがあったのかなとか。世界中の人が猫耳をつけて生活してたら可愛いし。
そして世界にはこんなロボットもあるんですね。びっくりしました。
歯医者さんが練習するための人型ロボットで、歯科治療を嫌がってジタバタしたりします。動きがリアルなのと、途中でアナフィラキシーショックを起こして大変なことになるのとで、子どもたちが真剣に怖がってました。
ロボット展、全体的にすごく考えさせられる展示でした。
ペットロボットとの会話がSNSで拡散される未来とか、すごくありそう。
さて、お昼ご飯を食べて再入場してスケルトニクス体験をして、次は日本科学未来館の常設展を見ます。
常設展も充実しすぎていて全部は書けないので、ちょっとだけ紹介しますね。
常設展
これはインターネットの仕組みを体験させてくれる展示。自分で黒と白のボールを並べて、これが順番通りに転送されて再現される仕組みを追いかけます。面白かった。
息子たちはインターネットの仕組みとして理解してるかどうかはわかりませんが、ボールを追いかけるのは楽しかった様子。
微生物についての展示。これは数ヶ月間開封せずにただ放置しているお花とのことですが、カビとかすごいことになってます。3歳次男が夢中で見てました。
宇宙ステーションのトイレ。宇宙に行ってみたい息子たちにウケてました。
ペットボトルがない自販機
ちなみに日本科学未来館は館内のペットボトル消費を減らす取り組みをしているそうで、館内の自動販売機にはペットボトルがありません。お水のボトルを買ってみたら、金属製でした。
お水のリフィルも無料でできます。息子たちがすごく楽しそうにリフィルしてました。
表面張力に感動して「うわー!!」って言ってました。
最後に、館内のお土産屋さんでなにかひとつずつ買ってあげるよと言ったら、2人ともこの地球の形の磁石を選びました。グローブマグネット。
帰り道はこのマグネットをいろんなところにくっつけては「これは金属!」「これは金属じゃない」と探索してました。楽しそうで何よりです。
観覧車に乗って帰りました
日本科学未来館で磁石を買ってあげたらあちらこちらにくっつけては「これは金属!」「これは金属じゃない」と試してました。
そしてお台場のシンボルだった観覧車、もうすぐ無くなっちゃうんですね。最後に4人で乗れてよかった。 pic.twitter.com/vT3WVYGlPc— おたま@男子二児の母 (@otamashiratama) August 15, 2022
観覧車の上から、ちょうど解体工事中のヴィーナスフォートが見えました。昔、子どもが産まれる前に遊びに来たなあ…とかちょっとしんみりしましたが、子どもたちはショベルカーがたくさん動いていて大喜びでした。
長々と書いてしまいましたが、日本科学未来館、楽しかったです!また面白い特別展のときに子どもたちを連れて再訪したいなと思います。
ロボット展は8月31日までとのことです。興味ある方はぜひ今月中に〜。
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