昔からずっと、ポケモンの世界における「進化」って、生物学的な「進化」とは違うよな…と思っていました。
ピカチュウがライチュウに進化するのと、サルがヒトに進化するのとは、全然違いますよね。どちらかというとポケモン界の進化は、おたまじゃくしがカエルになるような「変態」のことなんじゃないのかしら、と。
「しんか」と「進化」
このたびの「ポケモン化石博物館」では、ポケモン世界の現象を「しんか」、私たちの世界の現象を「進化」と使い分けて表現されていました。
ポケモン世界の「しんか」:同一個体内で起きる現象。例)ヒトカゲ→リザード→リザードン
私たちの世界の「進化」:集団レベルで、何世代にもわたる長い時間を経て起きる現象。例)魚→両生類→陸上で生活するようになる
展示の全体を通して、「ポケモンの世界」と「私たちの世界」の共通点や相違点を丁寧に解説しているので大人にもとても面白く、うちの息子たちにもぜひこの2つの世界について見比べる目を持って欲しいなあと思いながら鑑賞してきました。
さすが日本の複数の博物館の方々が株式会社ポケモンと協力して作り上げた展示だけあって、知的好奇心をくすぐられるポイントがたくさんありました。
公式図録も買ったので、これから息子たちとじっくり読んでいこうと思います。
以上です。あとはおまけです。
長いおまけ:当日の記録
ついにいってきました!ポケモン化石博物館!
ポケモン化石博物館とは
ポケモン化石博物館は巡回展で、今は群馬県立自然史博物館で開催されています。詳しくは下記の公式サイトからどうぞ。
今回は、これを見るために群馬まで行ってきました。
入り口で既にテンションが上がります。発掘ピカチュウがプテラに乗ってる!
ビン・缶・ペットボトルを入れると「ベト〜」と喋るベトベターのゴミ箱。(喋り方は入れるものによって違うらしい)
このゴミ箱、めっちゃ可愛くないですか。
— おたま@男子二児の母 (@otamashiratama) November 5, 2023
中に入れるものによって反応が違うらしいんですけど、これはペットボトルを入れた時の反応です。 pic.twitter.com/dbllIUUeps
ここから先が有料ゾーン。(大人1,000円、中学生以下は無料)
オムスター!このコーナーにはアンモナイトの化石もたくさん展示されていて、アンモナイトの「異常巻き」について係の方が解説してくれたりしました。面白い。
アマルルガの骨格!このヒレを骨格想像模型でどう表現するか、制作チームの方々がずいぶん議論したとのこと。結論は「骨ではない」「でも骨以外も化石になることが実際の世界でもあるので、骨格想像模型にはヒレをつけることにする」と。
せっかくなので定時解説にも参加させてもらいました。係の方が「ポケモンについては解説しません」と事前に予告した通り、基本的にポケモンには触れず、化石や古生物についての話でした。でもこういう解説を聞くのが博物館の楽しみのひとつだと思っているので私は大満足です。息子たちも割とちゃんと聞いていたので成長を実感しましたね。
解説員の方が、ティラノサウルスの子ども(13歳くらい)の骨格と、大人の骨格を見比べながら解説してくれているところ。左に写っているのはガチゴラスの骨格ですね。
お土産コーナーでは6歳長男がピカチュウのぬいぐるみ、4歳次男は缶バッジを選びました。私は公式図録を購入。どうもピカチュウぬいぐるみは大人気のようで、「入場券を持っている人しか買えない」「おひとり様1点まで」の制限がかけられていました。
ポケモンの企画展も楽しかったですが、群馬県立自然史博物館の常設展も素晴らしかったです。触れる展示も多くて、子連れには嬉しいですね。
例えばこれはカマラサウルスの大腿骨なんですが、「肉食恐竜に噛まれた傷跡」が赤い矢印で示されています。
6歳長男はこの傷跡をすりすり触りながら、「痛そうだね…」と言ってました。
剥製用の義眼コレクションも面白かった。4歳次男が「馬の目、でっかい!」「ヤギの目、変!」「お母さんこれ全部写真撮っておいて!!」と大興奮でした。
あとこれ。ヒトの歯の展示なんですけど、ちょうど乳歯が抜けて大人の歯が生え始めた6歳長男には大変面白かったようです。
なんと生後6ヶ月の赤ちゃんの口の中でも、実は大人の歯が歯茎の奥でひっそり生え始めているというのは初めて知りました。
いやー、楽しかったです。企画展と常設展あわせて滞在時間は2時間半くらいでしたが、大満足でした。
このあとは温泉に1泊して帰ってきました。余裕があったら温泉&ダム見学&工場見学の話もブログに書きます。
とりあえずおやすみなさい!
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