さらっと挿入される例え話、話者の教養がにじみ出ますよね。
たとえ話のうまさに感動
先日ある方と話をしていたら、「ああ、そこでその例を出すんだ」と感動することがいくつもありました。
例:
「だってゲルニカだって言葉にできないから絵にしたわけですよね」(なんでも言語化すればいいというものではない、という文脈で)
「まあ、『我と来て遊べや親のない雀』みたいな気持ちかもしれないですね」(病気について話している文脈で)
これがすごいなと思うのは、
・その時言いたいことを見事に表す例えを一瞬で脳内の引き出しから出してくる
・話している相手がきっとこの例えを知っているだろう、理解してくれるだろうという信頼に基づいている(相手の知識レベルへの想像力&信頼)
というところです。
作品解説「ゲルニカ」
「スペインを苦悩と死に沈めた軍隊に対する憎悪を表現した」とピカソが語るように、この絵には、現実の戦闘場面が描かれているわけではなく、むしろ戦争によって与えられる恐怖や苦しみ、悲しみといった人間の普遍的な感情が示されている。
引用:ゲルニカ ピカソ
「我と来て遊べや親のない雀(すずめ)」
[出典] おらが春 俳文・一茶(いつさ)
[訳] こちらに来て、母を亡くした私と遊ぼうよ。巣から落ちて親と離れてしまった子雀よ。
(引用:われときての意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典)
相手に合わせて、良い例え話をするのは難しい
自分の子どもと話をしている時も、何かしらの例え話をすることは多いです。
でも、
・どんな例え話をすると、私の言いたいことを一番適切に表せるか?
・うちの子はその例え話を理解できるか?(=ゲルニカはまだ無理)
というのはいつも悩みます。
ピッタリの例えができると嬉しいんですが、なかなかそううまくはいかないですね。
子ども向けのたとえ話、まだまだこんなレベルです笑
私「桃太郎は、鬼退治にいくことにしました」
— おたま@男子二児の母 (@otamashiratama) April 21, 2020
3歳長男「なんで?」
私「鬼が悪いことするから」
長男「悪いことってなに?」
私「えーと…貸してって言わずにオモチャとったり、ミニトマトをひとりで全部食べたり、洗濯物をぐちゃぐちゃにしたり」
長男「ええー!いけないんだー!」
君のことだよ…😂
教養は一朝一夕には身につかない
下記は別の人なんですが、教養あふれる人がいつも何から情報収集しているのかについて私は興味津々です。
言葉の端々に知性と教養が滲み出てくるような方に「どうやったらそうなれるんですか(意訳)」と聞いたら「NHKの日曜美術館はとてもおすすめの番組ですよ」と言われました。絶対見ます。
— おたま@男子二児の母 (@otamashiratama) May 23, 2022
今年はどこにも遠出しない夏休みですが、本を読んだり近所を探索したりして過ごそうと思っています。
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