おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

子どもの涙腺は発達し、私の涙腺はどんどんゆるんでいく

新生児は泣いても涙を流さない

私は自分が子どもを産んで初めて知ったのですが、産まれたばかりの赤ちゃんはあんなに泣くのに、涙は流さないんですよね。

新生児は涙腺が未発達なので、どんなに泣いても「目から涙があふれてくる」ことはないそうです。(助産師さん談)

生後3~4か月頃から、涙を流して泣くようになってきます。0歳長男が涙を流して泣いたのを見た時は「ああ、この子も涙腺が発達してきたんだな…」としみじみしました。

 

「泣く理由」の成長

0歳児の頃は、おなかが空いたとかオムツが濡れたとか抱っこしてほしいとか、生理的な理由でしょっちゅう泣いていました。

1歳児、2歳児くらいになると自我が発達してきて、「自分でやりたいのにできなくて泣く」とか「思い通りにならなくて泣く」とか、子どもらしい涙を見ることが増えました。

さらに3歳、4歳と成長すると、兄弟でケンカして泣いたり、親から叱られて泣いたりと、人間関係に起因する涙を見ることが増えてきたように思います。

 

最近の4歳長男は、次男とケンカしてもすぐには泣かず、私のところに「お母さん、次男くんがひっかいた…」と言いに来て、私が「それは痛かったね」と言うと「ひーん」と泣き始める感じです。

泣いていい、痛いと言っていいんだと確認してから泣いてるのかなと思います。

 

涙を流さずにほにゃあほにゃあと泣いていた新生児の頃を思い出すと、「この子の涙腺はこんなに発達したんだなあ」と感慨深いものがありますね。

特に長男が「年長組さんが卒園するのが寂しい」とポロポロと泣いたときはちょっとたじろいでしまいました。この子はこんな理由で涙を流すようになったんだ…と。

 

この歌、もともとは1996年に「さよならぼくたちのようちえん」として発表されたそうですが、その後同じ作者の方が「保育園」バージョンも発表され、今や全国の保育園/幼稚園の卒園で歌われる定番曲になっているとのこと。

すごく良い歌なので未聴の方はぜひ。

 

ゆるむ一方の私の涙腺

歳をとると涙もろくなる、とうわさには聞いていましたが本当でした。

誇張ではなく本当にあっというまに目頭がアツくなり、あっというまに涙が出てきます。なんなんでしょう。

ちょっとググって見たら「涙腺が緩む」というよりも、加齢により共感力が高まったり感情のコントロールが弱くなったりして泣きやすくなるそうです。私はまだ30代なので「脳の機能が低下して感情のコントロールが効かなくなってきた」というのはあまり当てはまらないかもしれませんが、共感力が高まっているというのは割としっくりきます。

 

さっき自分のTwitterとブログを「泣いた」「涙」で検索したら山のように出てきました。

 

子どもの頃に教科書で読んだはずの谷川俊太郎の詩「生きる」を電車内で読んでいて泣きそうになったときはびっくりしました。

子どもの頃に比べて「産声があがる」ことや「兵士が傷つく」ことの映像的イメージ、人類共通の感情的リアリティを自分が持つようになったからこそ心が震えるのだ、という解説を読んで深く納得しました。

「生きる」は…(中略)…「わかりやすい」詩だと思えてしまう。

しかしそれは、生まれたての赤ん坊があげる産声を、その脂まみれの赤い身体や、不器用にもがくほそい手足や、なぜかはわからないが確実に人を微笑させるそのいたいけな存在感などの、こころにしみるような実感とともに想起できる人が読むということが前提になってはじめて成立する「わかりやすさ」である。

(引用:『今を生きるための現代詩』p28より) 

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電車内で泣きそうになるとちょっと困りますよね…

コロナ前の私は通勤中の電車内で本を読んだりネットで情報収集したりすることが多かったんですが、このときは電車内で涙をこらえられず普通に泣きました。

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最近は電車に乗る機会が激減したので、家でおいおい泣いてます。

これを読んだ時は声をあげて泣きました。

 

最近で一番泣いたのはこのマンガかもしれません。

 

ウクライナ侵攻に関連して、このビデオメッセージも涙腺にきました。洗い物をしながら私が目を真っ赤にしていたら4歳長男に心配されました。

 

あと、この映画はすごかったです。目が溶けるくらい泣いた記憶があります。

 

もっとさかのぼると、「そして父になる」という映画を映画館で見た時は泣きすぎて頭がくらくらするくらい泣きました。

 

当時の自分に、「今やすっかり母になってるよ」と教えてあげたいです。

2013年以来「そして父になる」は見てないんですが、独身だった頃の私が見て大泣きした映画を、今の私が見るとどうなってしまうのか…ちょっと見てみたいなとは思います。

 

うちの息子たち(4歳、3歳)はまだ映画やアニメを見て泣いたことはないと思いますが、いつか良い映画を一緒に見て「感動して思わず出る涙」を共有できる日がくると良いな、と思っています。

 

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