こんな素敵な本を読みました。
3時にあなたが食べてきたものは、なんですか?
各地の人々の声をたよりに47都道府県のおやつめぐりをしてみました。
(『にっぽんのおやつ』扉より引用)
日本全国のおやつ47種類
北海道から沖縄まで、フードライターの白央篤司さんが47都道府県をめぐって取材して各県の代表的なおやつをひとつずつ写真と共に紹介しています。
きっとどの都道府県でも、載せたいものがいくつもあってひとつに絞るのは大変だったに違いないと思います。
私は31個は食べたことがありました
47種類のおやつのうち、「私が食べたことある」おやつを数えたら31個でした。旅行で行ったり親戚が住んでいたり出張で訪れたりお土産でもらったりして、結構食べているなと思いました。
人生が終わるまでに残りの16個も食べておきたいです。
私が食べたことのないおやつ
私が食べたことがなくて一番食べてみたいのが、島根県の「若草」(上質なもち米と水飴を練って作るぎゅうひに、若草色の寒梅粉をまぶしたもの)と、高知県の「ぼうしパン」(帽子型のパン。みみの部分はカステラ)です。
「一番食べてみたいの」と言っておきながら2個も書いてしまいました。
今一番食べたいおやつ
私が食べたことがあって今一番食べたいのは福島県の「ままどおる」です。よくぞ福島からままどおるを選んでくださいました。これは本当に美味しいです。コロナが落ち着いたら福島に行きたいです。
去年の自分のTweetにままどおるの写真が小さく載ってました。
「東京は大変なことになってっぺ」とのことで、福島からの愛情便をもらいました。
— おたま@男子二児の母 (@otamashiratama) March 28, 2020
ままどおる大好き!!!ごまみそせんとくいっちぃははじめて食べたけど美味しいです。あーはらくっち😊
(私の親戚は福島と山形に多いんですが、会津弁と庄内弁どちらも「お腹いっぱい」を「はらくっち」と言います) pic.twitter.com/B2eGtxGjgf
色々と言いたくなる
しかし福島のおやつだったら、私ならしんごろうを載せたいな…とか。
というか福島からままどおるを掲載するなら、山形はだだちゃ豆よりも古鏡じゃないの?とか。
えっ兵庫県が雑すぎない?とか。へえ東京はそれなんだ?とか。まあこの本を読んでいると誰かと感想を共有したい、自分の考える「この都道府県ならこれ!」というおやつを語りたい、という欲望にかられます。
初めて知ったこと
ひとつひとつのおやつについて、由来や製法、地元での食べ方などが丁寧に紹介されています。初めて見るおやつも多かったし、初めて知ったことも多かったです。
福井県では「水ようかんは冬に食べるものだ」、というのもそのひとつ。
あと、沖縄県の「サーターアンダギー」は、今まで何度も食べているのに名前の由来を知らなかったことに気づきました。
サーター(砂糖)
アンダ(油)
アギー(揚げる)
つまり、サーターアンダギーは「砂糖油揚げ」という沖縄言葉なのだ、と私はこの本を読んで初めて知りました。お恥ずかしい!
子どもと一緒に読むと楽しいです
4歳長男も2歳次男も、それは楽しそうにこの本を読んでいます。
長男に「どれが一番食べたい?」と聞いたら「干し芋!」と即答だったので、スーパーに行って干し芋を買いました(ちゃんと茨城県産の干し芋を選びました)。
この本によると、日本で作られる干し芋の8割が茨城産とのこと。すごいですね。
シリーズ「にっぽんのおにぎり」「にっぽんのおやつ」「にっぽんのおかず」
同じフードライターさんが書いたシリーズで、「にっぽんのおにぎり」というのもあります。各地の名産品や地元の人が大好きなものをおにぎりの具にしていて、写真を眺めるだけでよだれが出そうな本です。
ちなみに『にっぽんのおにぎり』の方が先に出版されていて、『にっぽんのおやつ』は第2弾だそうです。
2歳次男が一番食べたいのは「とろろ昆布のおにぎり」(富山県)
— おたま@男子二児の母 (@otamashiratama) July 26, 2021
4歳長男が一番食べたいのは「サツマイモごはんのおにぎり」(埼玉県)
私が一番食べたいのは「はらこめしのおにぎり」(宮城県)!!
このTweetへのリプライで、富山県出身の方々からとろろ昆布のおにぎりについて教えていただきました。私も食べてみたくなってきたので、今度試してみます!
そして第3弾の『にっぽんのおかず』もあります。こちらもお腹が減るラインナップ。
山形県から「もってのほか」(食用菊)を掲載してくれたので、著者のことが大好きになりました。山形県は食用菊の生産量日本一!
この本のあとがきに、著者の思いが書かれていました。
「郷土料理を残そうという人は多いけれど、かんじんな日本の”郷土らしさ”が失われつつある」という、ある農家さんの言葉が忘れられません。
あなたの故郷を感じさせるおかずとは、なんでしょうか?よかったら今日、それをつくってみませんか。
(『にっぽんのおかず』あとがきより引用)
なお4歳長男は以前サラメシに出てきた「赤こんにゃく」(滋賀県)が登場したので喜んでいます。(長男はサラメシの新幹線スペシャルの回を繰り返し観ています:詳しくは下記ブログ)
今思っていること
読むだけでも楽しかったのですが、この3冊は全ページカラーコピーを取って写真を切り抜いて、巨大な日本地図を用意して、子どもと一緒に各都道府県の場所におにぎりとおやつとおかずを置いていく遊びをしたら絶対に楽しいだろうなと思います。
さすがに4歳と2歳だと日本地図に各地の名産品を並べるのは難しいだろうから、小学生になった頃かな…小学生になっても親と一緒にそんな遊び方をしてくれると良いのですが。
こうして都道府県ごとの美味しいものを見ていると、まだまだ日本国内にも知らないもの、食べたことのない美味しいものがあるんだなとウキウキします。
死ぬまでと言わず、数年後には「全部食べたことある!」と言えたら良いな〜と思います。
ああ国内旅行したい!!
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