おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

保育園送迎で得られるものと失われるもの

夫婦での保育園送迎分担は「送迎の負担」という観点で語られることが多いですが、私は「送迎で得られるものを夫婦で共有する」観点も大事だな、と思っています。

このブログは、いつか書いてみたいと思いながらなかなか整理できなかった、保育園送迎で得られるものと失われるものについての私の雑感です。

 

目次

 

送迎で得られるもの

・育児の知見

保育園の先生の子供とのやり取り、すごく勉強になります。

例)復唱する:「見てみて、電車作ったよ!」「わー、電車を作ったんだね!」

これは本当にどの先生も徹底しているなと思います。子供のいうことを復唱してあげるというのはいろんなところで推奨されていますが、保育園の先生は日々そうやって子供に接してくれているんだな、私も子供の言葉を復唱してあげよう!と思うようになりました。

例)特に子どもの体に触れる際は、事前に予告する:「オムツ替えようか」「先生がお鼻拭くね」

子供が0歳であっても、「今からオムツを替えるよ」などと予告してからオムツを替えましょうというのはよく育児書などでも言われることだと思います。たとえ言葉の意味が全部わからなくても、自分の体に関することをこの人はちゃんと説明してくれている…という信頼感を醸成していくためにも、子どもの体に触れる前に「抱っこするよ」「上着を着せてあげようね」などと声をかけたほうが良いらしいです。そして保育園の先生方はこれを自然に実施されていて、日々すごいなあと思いながら見ています。

 

また、保育園の設備や部屋のレイアウトも非常に参考になります。

子供の服をしまうロッカーや荷物掛け、おもちゃ置き場など、子供自身が手に取りやすい・片付けやすい配置にされています。素晴らしい。家も保育園を見習って、外に出ているものの量を減らしたり、手にとってほしいものは子供の目の高さに配置したりしています。

 

・子供の交友関係の実感

朝の登園時に息子の同級生が「あ、長男くんおはよう!」と声をかけてくれたり、夕方迎えにいくとお友達と真剣な顔でパズルに取り組んでいたり、家の外での息子の交友関係を日々目の当たりにしています。息子には息子の世界があるんだなと思います。

産まれたばかりの頃は息子のことをなんでも知っていたはずのに、いつの間にか私の知らない世界で私の知らない遊び方をしている息子を見るのは不思議な気持ちになります。

 

・子供との「降園直後の会話」

特に夕方のお迎えに行くと、子供が興奮した雰囲気で「お母さん見てみて!」と工作や絵を見せてくれることがあります。「今日は○○に散歩に行ったんだよ」「先生と一緒に○○を作ったんだよ」など、今日あったことを教えてくれます。

家に帰ってしばらくすればその時目の前にある絵本やおもちゃに関心が向いてしまうので、降園直後のこの会話はとても貴重だなと思います。

 

ここまでは得られるものについて書きましたが、保育園送迎で失われるものもありますよね。

 

送迎で失われるもの

・時間

筆頭は時間かな。保育園の送迎にかかる時間は子供のぐずり具合や天候によっても変わってきますが、我が家では平均すると朝は30分、夕方は40分くらいです(家を出てから帰ってくるまでにかかる時間)。

※登園のために着替えたり荷物の準備をしたりする時間も含めればもっとかかります

朝の30分は大きいです。また、夕方は保育園のお迎え時刻までに何がなんでも仕事を終えなければならない、というプレッシャーもありますね。

 

・心の余裕/エネルギー

上記とも関連しますが、「早くして」「そっちに行かないで」「車がくるから止まって!」など、幼児二人の安全に気を配りながら保育園送迎するのは時間との戦いであり、自分の忍耐力を試される戦いでもあります。

特に雨の日など、朝の保育園送りが終わる頃には「ひと仕事終えた」くらいの疲労感があります。

夕方、保育園から帰りたくないと遊び続ける子供を待っている時間も結構長いです。自分の心に余裕がある時はのんびり待てますが、自分が疲れている時や、この後まだ仕事をしないといけないのに…とか思っている時はだんだんイライラしてきます。

保育園送迎がなければもっと心穏やかに過ごせるだろうと思うことはあります。

 

・服装の自由

これはコロナ禍で在宅勤務中心になる前はよく感じていました。子供を抱き上げたりして服が汚れることがあるので白いジャケットは着られないとか、保育園送迎のために服装の自由が制限されることがあります。

子供が二人とも小学生になったら、保育園送迎を気にせずに自由に服を選べるようになるだろうと楽しみです。

 

まとめ 

送迎で得られるものも失われるものも他にも色々あるだろうと思いますが、とりあえずここまでにします。

平日5日の朝晩として週に10回ある保育園送迎を全て母親が一人で/父親が一人で担うこと自体を批判するつもりはありません。家庭や仕事の都合で夫婦の話し合いの結果としてそうなることもあるだろうと思います。実際のところ、我が家でも私が10回とも担当する時期が長かったです。

それでもやっぱり「得られるもの」を夫婦で共有したいし、「失われるもの」を夫婦で分担したいので、状況が許すのであればせめて9回と1回、理想的には5回ずつくらいで送迎を分担したほうが長い目で見て良いのだろうなと思っています。

朝と夕では「得られるもの」も「失われるもの」もちょっと性格が違うので、ずっと朝だけ、ずっと夕だけ、というよりも、曜日や時期で朝晩の送迎分担を変えるのも良い考えだと思います。

 

我が家の長男が保育園に通うのもあと2年を切りました。

きっと後から振り返れば「得られるもの」の方が大きかったと感じるのだろうと信じています。

 

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