おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

子どもが病気のときに在宅勤務することについて

子どもが体調を崩したときにも在宅勤務で対応できる?

先日、在宅勤務のよいところについてのブログ記事で「これはちょっと書き方に慎重になりたいので別記事にします」と書いた件です。

私は「子どもが病気で家にいても在宅勤務で仕事ができる」と単純には言えないなと思っています。

このテーマについて最近よく考えたので、少しまとめてみます。

 

「子どもが病気で家にいる」の場合分け

「子どもが病気で家にいる」と一言でいってもいろんな状況があり得ます。0歳、2歳の乳幼児がいる我が家の場合、ざっくりわけるとこんな感じです。

・子どもの体調が悪く、積極的に世話が必要なとき:仕事はできない

・子どもの体調が良く、動き回るとき:仕事はできるが、集中できない

・子どもの体調が良く、動かないとき:仕事はできるし、それなりに集中できる

・体調に関わらず、子どもが寝ているとき:仕事はできるし、集中できる

 

それぞれ説明します。

・子どもの体調が悪く、積極的に世話が必要なとき:仕事はできない

→病院に連れて行く場合など、物理的に仕事ができない状況もあれば、家にいるものの激しい嘔吐下痢や泣き続けるなど、とにかく仕事にならない、という状況もあり得ます。

 

・子どもの体調が良く、動き回るとき:仕事はできるが、集中できない

→元気だけど登園できない、という場合はこの時間が長いです。2歳長男が「元気だけど登園できない」状況だと、9時~17時の8時間のあいだ、5時間くらいはこの時間になると思います。(2~3時間は昼寝)

 

・子どもの体調が良く、動かないとき:仕事はできるし、それなりに集中できる

→同じ「元気だけど登園できない」であっても、子どもが生後8ヶ月くらいまではハイハイもせず動かないので、転がしておいて隣で仕事に集中することは可能です。0歳次男が「元気だけど登園できない」状況だと、9時~17時の8時間のあいだ、4時間くらいはこの時間になると思います。(3~4時間は昼寝)

 

・体調に関わらず、子どもが寝ているとき:仕事はできるし、集中できる

→上述したような昼寝時間が、子どもを見ながら在宅勤務する場合のボーナスタイムです。また、体調が悪いときは寝ている時間はもう少し長くなりがちです。

 

なお、子どもが元気なのに登園できないというのはどういう状況かというと…それを説明するために少し保育園の登園ルールを説明します。

保育園ルール

・熱が37.5℃以上あったら登園できない

朝、自宅で体温をはかって37.5℃以上あったら登園できません。また、朝は熱が無くてもその後保育園で熱が出た場合には「迎えに来てください」と電話がかかってきます。

そして、「熱があってぐったりしている」こともあれば、「熱はあるけど元気」なこともあります。

・熱がなくても登園できない場合がある

指定の感染症にかかって、まだ医師の登園許可が出ない場合はたとえ元気であっても登園できません。

たとえば下記の感染症では、医師の書面による登園許可が必要です(うちの保育園の場合。ただ、これは厚労省の「保育所における感染症対策ガイドライン」に準拠した感染症リストなので、日本の多くの保育所でも同様なのではないかと思います)

・インフルエンザ、百日咳、麻疹(はしか)、風疹、水痘(水ぼうそう)、流行性性耳下腺炎(おたふくかぜ)、咽頭結膜炎(プール熱)、流行性角結膜炎(はやり目)、結核、腸管出血性大腸菌感染症(O157、O26、O111 等)、急性出血性結膜熱、侵襲性髄膜炎菌感染症

また、上記に該当しない感染症の場合も、医師に「熱が下がってもあと〇日間は登園しないで」と言われることがあります。例えば手足口病に次男がかかったときは、熱が下がってから丸2日間は登園しないように指示されました。でも熱が下がったら次男は元気になってしまったので、「元気なのに登園できない」2日間を過ごしました。

 

というわけで、「子どもは元気なのに登園できない」状況があります。長くなりましたが説明終わりです。

 

子どもがもっと大きくなるとどうなるのか

私は2歳児までしか育児経験がないので今後どうなっていくのか分かりませんが、例えばこれが小学生とかになると、「お母さんはお仕事しているから邪魔しないでね」と言ったら聞いてくれるようになるんですかね。

そうすると、元気で起きているけど仕事に集中できる…という状況になるのかもしれません。

 

先日の私(次男の手足口病による登園禁止)

先日、0歳次男が手足口病になったときは在宅勤務のありがたみが身にしみました。

発熱→熱が下がると全身に発疹が出る、という経過をたどるのですが、熱が下がってから2日は登園しないように医師から指示されたため、発熱した日に早退してそれから2.5日は在宅勤務をさせてもらいました。そして次男はまだハイハイもしないし、ずいぶん長く昼寝をしてくれたので、その期間にしておきたかった仕事はほぼ100%できました。

※また、2日目は私の母(フルタイム勤務)に仕事を休んでもらって、元気な次男と遊んでもらいました。とても助かりました。

 

子どもの体調不良時の理想

子どもが体調を崩した場合の理想は、「仕事は同僚に代わってもらって看病に100%集中する」ことなのかもしれません。そうしたい人はそうできる社会であってほしいと思います。

私の場合は、子どもが病気であっても、寝ていてくれるならその隣で是非仕事をしたいと(いまのところ)思っています。熱性痙攣とか激しい嘔吐や下痢があったりすると看病は非常に大変だと思いますが、そうでなければ、少なくとも寝ている間は普通に仕事はできると思っています。

次男の手足口病による登園禁止期間は、もう熱もないし本人も機嫌が良いのに登園できず、ただごろごろ遊んだり昼寝したりしている次男を見守っていました。もし在宅で仕事ができなかったら、残してきた仕事が気になって仕方なかっただろうなと思います。

 

なお、私は病児保育・病後児保育には一応登録しているものの、まだ使ったことはありません。2歳長男は人見知りが激しいし、0歳次男はまだ母乳育児中なので、病気のときはできるだけ私が家にいてあげたいと思っています。そして、在宅勤務が可能なおかげで、「できるだけ」の範囲が広がりとても助かっています。

※病児保育を使う人を批判する意図は全くありません。私もそのうちお世話になるだろうと思います。

 

仕事復帰したものの子どもがしょっちゅう熱を出し、仕事をやめることにしたというワーママの話を耳にすることがあります。私は在宅勤務制度のおかげで「まだまだ仕事を続けたい」と思えています。

もっと在宅勤務制度がいろんな企業に広がりますように!

 

日本政府もテレワークを推進しており、平成32年にはテレワーク導入企業を平成24年度比で3倍にするそうです。がんばれー!