先日、お若い方から「英語の情報をどうやって調べたら良いのかわからない」「翻訳機能をつかえば書いてあることは日本語にできるけど、そもそも適切な英語のページにたどりつけない」と質問されました。
なるほどなーと思ったので、すっごく丁寧に「あまり知らないことについて英語の情報が必要そうなときにどうやって検索するか」を書くことにしました。超初心者向けです。
(このブログのリンクを送ることで、質問してくれた某さんへの回答にします)
今回は、最近私が実際に調べた「シャネルの香水だけをつけてすっぽんぽんで寝てる女性がいたはず」というあいまいな記憶を確かめるための手順を例にします。
その1、調べたいものをとりあえず日本語で調べてみる
さて、「夜寝るときはなにを着てますか」と質問された有名な海外の女性が「シャネルの〇番よ」と答えた、というあいまいな記憶があります。私はこれが何の香水なのか知りたい、そして本当に実在の人物がそんな発言をしたのか知りたい、と思っています。
そこで、とりあえず「シャネルの」と入力したら、予測変換に「シャネルの5番」が出てきました。
試しに押してみたら、予測変換に「シャネルの5番 マリリン」が出ています。
よし、これだ。きっとマリリン・モンローだ!
その2、必要そうな情報を日本語で確認する
複数のサイトで「マリリン・モンロー」が「寝るときにシャネルの5番を」つけていた、という日本語情報が出てきました。
うん、私のあいまいな記憶とも合致する。
しかし日本語記事をざっと眺めても、マリリン・モンローが具体的にはなんと発言したのか(マリリン・モンローは米国人なので元の発言は英語のはず)はよくわかりません。
ここでそろそろ英語情報を見に行くことにします。
その3、必要そうな情報を英語にする
「マリリン・モンロー」は英語でどんなスペル?→調べたらMarilyn Monroeでした。
「シャネル」はCHANELですね。
はい、ここで検索窓に「Marilyn Monroe CHANEL」と入れてみます。
予測変換に良さそうなのがありますね。「marilyn monroe chanel 5 quote」→きっと本人の発言を引用している記事が出てくるに違いない。
その4、いくつか目を通してみる
上からいくつかのサイトをざっと見てみます(英語が苦手な人は自動翻訳にかけても良いと思います)。できればCHANELの公式サイトが良かったけど、この検索で出てくるのはどれもニュース記事っぽいサイトですね。1952年4月、Lifeマガジンにマリリン・モンロー本人が語ったエピソードである、とのことです。
上からふたつめにでてきたこのサイトには、彼女の発言が引用されていて読むことができました。
“You know, they ask me questions. Just an example: ‘What do you wear to bed ? A pajama top? The bottoms of the pajamas? A nightgown?’ So I said, ‘Chanel No. 5,’ because it’s the truth. And yet, I don’t want to say ‘nude.’ But it’s the truth!”
Revealed: Marilyn Monroe's iconic quote on Chanel No. 5 - Her World Singapore
その5、信ぴょう性を高めるために
上記の発言の元情報が知りたいところです。
試しに「What do you wear to bed ? Chanel No. 5」をそのまま検索窓に入れてみました。
すると、CHANELの公式サイトが出てきました。
Life Magazine dedicated its feature story to Marilyn Monroe on April 7th 1952. It was in this issue that the actress’ declaration of love for N°5 perfume was first recorded. When asked, "Marilyn, what do you wear to bed?" Marilyn Monroe answered, "So I said I only wear Chanel No. 5." In 1955, photographer Ed Feingersh took a series of portraits of Marilyn Monroe spraying herself with N°5.
これは良い情報ですね(ちゃんとした企業の公式サイトで、日付や人物名が明記された形で書かれている)。
さらにCHANELによる動画も見つけました。
1952年の発言→1960年のインタビュー→2012年のCHANELによる「マリリン・モンローご本人の肉声」公開、の流れがよくわかります。
私は、この「ご本人の肉声」とされる音声で「So I said, ‘Chanel No. 5,’」を聴いたあたりで、「うん、これは本当っぽいな」と思いました。
マリリン・モンローが「寝るときはシャネルの5番だけをまとう」と発言した、というのはただの都市伝説ではなく、ご本人の発言にもとづいていそうだな、と。
おわり
どうでしょうか。私がこの1〜5の手順にかけた時間は20分程度です。
とりあえず日本語で情報を見てみて、必要そうな単語に目星をつけたら、その単語を英語にする。そして英語で検索してみる、という感じです。
これを何度か繰り返すうちに、信憑性の高そうなサイトとそうでないサイトを見分けることが上手になったり、どんなキーワードで検索すると効率よく必要な情報に辿り着けるかの感覚が身に付いてきたりします。英語の知識もちょっとずつ増えますよ。(私は今回、マリリン・モンロー”Marilyn Monroe”のスペルを初めて知りました)
初心者向け過ぎて意味ないかも…とドキドキしつつ、「自分が常識だと思っていることでも実は常識ではないことが多い」というのを心の支えに、書いてみました。
いまはGoogle翻訳の精度も高まっているので、良さそうな英語サイトにさえたどりついてしまえば、あとは好きなように翻訳にかけて読み込めると思います。
おまけ:シャネルの5番は良い香りでした
ちなみにシャネルの5番を初めて試してみたのですが、想像したより甘くなくて良い香りでした。イランイランとベルガモットからのジャスミン、高級感とエレガントさ、という感じ。
なぜか山形の祖母の部屋を思い出しました(もしかしてシャネル使ってたのかしら…)。
※私は香水を毎月ひとつずつ試してます
ご本人の声。
— おたま@男子二児の母 (@otamashiratama) December 6, 2021
“You know, they ask me questions. Just an example: ‘What do you wear to bed ? A pajama top? The bottoms of the pajamas? A nightgown?’ So I said, ‘Chanel No. 5,’ because it’s the truth.”
Marilyn and N°5 (30" version) – Inside CHANEL https://t.co/yd8yUlqyYB
香水定期便、試したい方がいたらクーポンコードをどうぞ
なんと香水サブスクサービスCOLORIAを運営されている @coloria_japan さんから #PR のお話を頂いたので、クーポンコードを置いておきます。こちら入力すると初月500円オフになるそうです。
— おたま@男子二児の母 (@otamashiratama) February 12, 2021
▼クーポンコード
QGYChttps://t.co/a9INKPlmF7
下記のリンクから飛ぶと、自動で500円オフのクーポンコードが入力されると思います(たぶん)。
よろしければどうぞ。
【合わせて読みたい】