今、政府は副業・兼業を推進してますよね。
例えばこれは厚労省のサイト。
厚生労働省では、「働き方改革実行計画」(平成29年3月28日 働き方改革実現会議決定) を踏まえ、企業も働く方も安心して副業・兼業に取り組むことができるよう、環境整備を行っています。(引用:副業・兼業|厚生労働省)
若い世代の副業、増えてる実感あり
私の周りでも副業する人は増えてる印象があります。20代も30代も。
やりがいのある本業を持っていて生活も安定していて、さらに自分の関心や目標に合わせて副業を持っている、本業と副業がうまく組み合わさってすごく生き生きしている人が多いなー、と思います。
そしてめちゃ忙しそうです。平日の日中は本業に従事して、平日夜や土日は副業やスキルアップのための勉強をしていたり。
だからなのか、本業に加えて副業もがっつりやっているのは、子どもがいない人が多いように思います。(少なくとも、「手のかかる小さい子ども」はいない)
そもそも育児が「もうひとつの本業」という感じなので、流石に本業×副業×育児だときついよなあ、と思います。
そしてふと思ったのです。
副業が普及すると、若い人が忙しくなりすぎて、さらに少子化が進むんじゃないのかしら…と。
政府は「2030年までが少子化反転のラストチャンス」と言ってますが、大丈夫なんですかね。
岸田首相 “2030年までが少子化反転のラストチャンス” | NHK政治マガジン
恋愛も結婚も、妊活も妊娠も、そしてもちろん育児も、ある程度の時間的余裕が必要な営みだと思うんです。効率化できないことがいっぱいあるし。
本業だけでも十分忙しい人たちがさらに副業で生活が充実していって、そこに「子ども」が入り込む余地はあるんだろうか… いやもちろん子供を持つ持たないは個人の選択なので私が口出しすることではないんですが、国として副業推進していくことは、少子化対策と矛盾しないんだろうか…と思ったりします。
うーん。
全然まとまらないですが、思ったことをとりあえず書いてみました。
おまけ:副業の二極化について
ちなみに上記はNHKの副業に関する番組を見ていて考えたことで、主に私の周囲にいる「本業が安定している人」を想定して書いています。
NHKの番組では、「本業だけでは生活できない人」が副業せざるを得ない状況に追い込まれ、働きすぎて体を壊す…という問題にもフォーカスしていました。これも大きな問題だと思うので、番組を見ながらTweetした内容を下記に貼っておきます。
副業の二極化、すごいな…
— おたま@男子二児の母 (@otamashiratama) July 22, 2023
本業が安定していて生活に困っていない人がさらなるやりがいを求めてやる「副業」と、生活に困っている人がやむを得ず複数の仕事を掛け持ちする「副業」。
前者は副業でリスク分散しつつ収入を増やし、経験やネットワークを積み上げていく。
前者の例
・三菱地所で都市開発を担当する男性が、副業でカフェバルのオーナーに。「副業の経験が本業にも活きる」
・中小企業診断士としての本業の他に専門学校講師など4つの副業を持つ女性。「やりがい、挑戦したい」
・横須賀市役所の主任(男性)、副業で地域コンサルも。「志を達成するため」
後者の例
・介護施設の職員として働きながら、家族を養うために副業として飲食店や工場(日雇い)でも働いて体を壊した男性。月の時間外労働は過労死ラインに近い70時間だったが、手取りはあわせて30万円以下。
副業している人は、「年収800万円以上」と「年収400万円未満」の割合が高いU字カーブになっている(2022年調査)。二極化。副業によって輝く人と苦しむ人の格差が拡大している。 ※副業している人の49%は本業の年収が200万円未満とのこと
NHKの「首都圏情報ネタドリ! 広がる「副業」 光と影 ~働く人が報われるには~」と言う番組でした。
平日は会社員として働き、休日は美容師として働く。朝は海で漁師として働き、日中は学校で教師として働く。そんな働き方が当たり前になる日がくるかもしれない!?いま本業とは別の仕事「副業」を持つ人が増加。副業がやりがいや自己実現につながっている人がいる一方、働き過ぎてしまい体を壊す人も…。大きく二極化する副業のありようを見つめ、働いた人がその分豊かさを得られる当たり前の社会をどう築いていけばいいか考える。
(引用:NHKサイト)
7月28日(金)までNHKプラスで見られるので、関心ある方はぜひ!
https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2023072126397?playlist_id=c62990e7-250f-4817-b8ed-8c3366df4c87
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