おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

よその子を叱るには勇気と瞬発力がいる

よその子を叱るって、難しいですよね。

 

5歳くらいの男の子がキャベツを殴るところを目撃しましたが

 

自分の子どもなら叱れるんだけど

もしキャベツを殴ったのがうちの子だったら、私は

・とっさに「こら、だめだよ」と声を出し、

・「このキャベツはお母さんが買います。本来買うつもりはなかったけど、あなたが触ったものを売り場に残すわけにはいかないから、責任をもって買います。二度と売り場のものに勝手に触らないで」と言って、

・当該キャベツをカゴにいれる

という行動をするだろうと思います。

※うちの息子たちが売り場のものを殴ったことはまだない、と思います。もしかして私の見ていないうちに殴ったことがあるかもしれないので確定的なことは言えませんが。

 

他人の子ども相手は難しい

ただ、他人の子ども相手だと、

・叱り方が分からない(自分の子どもなら、どんな口調でどんなことを言えば「なにがいけなかったか」理解できるかなんとなくわかるのですが、初対面の子だとさっぱりわかりません)

・叱ったあとの反応が分からなくて怖い(子供本人が泣いたり逆切れしたりする可能性もあるし、親が「うちの子を勝手に叱らないでください」という反応をする可能性もあるかと)

下手すると親から報復される可能性も…などのリスクが頭をよぎってしまいます。

 

それでも「見てみぬふり」をしたくない

そんなリスクを考えると、たとえ他所の子どもが悪いことをしていても黙って見逃がすのが短期的には一番「安全」なわけですが、それでも私は見てみぬふりをしたくない気持ちがあります。

親以外の人間からは決して叱られない世界で、子どもが真っ当に育つのは難しそうじゃないですか。

「あなたが悪いことをしても私には関係無いので無視します」「あなたが将来どんな大人になろうと私には関係ありません」という無言のメッセージを送ってしまうような気がするんですよね。

 

勇気を出して注意したこともあります

これはちょうど1年前の今頃です。当時のTweetを見つけたので貼っておきます。

母親らしき女性2人は、向かいの席でお喋りしていました(お菓子の大袋を渡した後は、女の子たちを見ていない)。

さて、「私は女の子たちに注意をすべきか?」と悩みました。
私だって仕事で疲れているし、注意して女の子たちに嫌な思いをさせるのは本意ではない。注意したら母親に文句を言われるかもしれない。しかし子どもは皆で育てるべきだし、ここで誰からも注意されなかったら彼女たちは「これで良いんだ」と思ってしまうだろう。では、どんな言い方なら彼女たちは最小限の嫌な思いで済むかな…と2分ほど悩んだ結果、

「あのね。ここは座るところだから、靴を乗せたらいけないんだよ」と言ってみました。

私なりに最大限にソフトで小さな声で、優しい表情で言ったつもりです。それでも女の子たちは2人とも非常に驚き、ショックを受けた様子で「ごめんなさい…」とつぶやき、しょんぼりと黙ってしまいました。それまであんなに楽しそうにお喋りしていたのに。なんとなく罪悪感を感じました。

女の子たちは注意されたらすぐに座席から靴をおろして、お菓子を食べるのもやめて、私が数駅先で電車を降りるまでずっとしょんぼりしていました。ちなみに母親たちは気付かなかったらしく、私に文句をつけることもありませんでした。

ああ、注意するほうにも勇気がいるんだなぁとしみじみ実感した出来事でした。

 

他所の子を叱るときに気をつけたいこと

・怒鳴ってはいけない(と、思う)

よほど危険なことや犯罪に近いことをしているのでなければ、基本的には怒鳴ってはいけないと思っています。

まずは「あなたの親ではない大人も、あなたのしていることを見ているんだよ」「今あなたがしたことは、してはいけないことなんだよ」というメッセージを子供本人に届けたいので。

・大声を出さない(ひとつめと似てますが)

大声を出すと怖いし注目が集まってしまうので、「恥ずかしい」「怖い」という気持ちが先に立って、注意された内容を理解することが難しくなると思います。子ども本人が聴こえる声量で十分かと。

 

「大声で叱られてPTSD」の裁判もありました

2017年に、お祭りで5歳の女の子が駄菓子を触ってしまい、ボランティアスタッフの80歳の男性に大声で叱られ、その後PTSDを発症したとして裁判になったことがあります(参照)。一審では「大声で注意された上、口論を見て強いショックを受けてPTSDを発症した」として市(お祭りの主催者)に20万円の支払いを命じる判決が出ました。その後、二審で「注意は社会通念上、正当な行為。大きな声だったのは男性の耳が遠かったためで、違法とはいえない」として一審判決は取り消されています(参照)。

 

当時は「他人の子どもを叱って裁判になる時代になったのか」「こんなことなら二度と他所の子を注意しない」などの声を目にしました。その気持ちはすごくよくわかりますが、「よその子を叱るときに、大声を出さないようにしよう」という教訓でとどめてほしいなと思いました。(よその子を叱るのはやめよう、という教訓にしないでほしい)

まあ、叱るときに大声を出さないように…というのは他所の子に限ったことではないですけどね。

大人側に加害の意図がなくとも、子どもに手をあげたり怒鳴ったりすることで子どもの脳は傷ついてしまう、という本を読んだことがあります。私もついカッとなって自分の子どもに大声を出してしまうことはありますが…。

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私は自分の子どもを叱ってほしいです

我が家の3歳長男と1歳次男は今まで性格的に家の外で悪さをする子ではなかったので、知らない方に子どもを叱られたことはまだないと思います。ただ、今後どんなふうに成長していくかは分からないし、私の目の届かないところで「悪さ」をすることはあるんだろうと思っています。

そんなときに、静かな声で「こら、だめだよ」と言ってくれる方がいたら、とてもありがたいです。

 

私もそういう大人でありたいし、息子たちにもそういう大人になってほしいです。勇気と瞬発力があって、冷静な大人に!

 

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