おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

在宅勤務は災害に強い

コロナ禍で週5日の在宅勤務をするようになって、「今なら大規模災害がおこってもすぐ保育園に迎えに行けるんだ」と気づきました。

私はこれから徐々に出社する日が増えてくると思いますが、改めて「在宅勤務は災害に強い」ということについて考えたので、書いてみました。

 

NHKが警告していた「群衆雪崩」(ぐんしゅうなだれ)

30年以内に70%の確率で起きるとされる首都直下地震に備え、去年の冬にNHKが帰宅困難者「群衆雪崩」の危険についての特集をしていました。

www3.nhk.or.jp

 

いまこの画像を見ると、「密」状態でぞっとしますね…。

 

東日本大震災で「徒歩で帰宅した」成功体験は、危ない 

番組では、こんな誤解をしている人が多いのではないか、と懸念されていました。

「東日本大震災ではみんな徒歩で帰っていた。次も同じように帰れるだろう…」

東日本大震災と首都直下地震は全然違います。

首都直下地震が起きたときの帰宅困難者のシミュレーション(東京大学大学院准教授の廣井悠氏)によると、満員電車並みのほとんど動けなくなるような混雑が複数発生すると予想されています。(詳しくは上記の記事を見てください)

そして最悪の場合、100人以上が巻き込まれる群衆雪崩が発生するおそれもあるとのこと。

群衆雪崩といえば、兵庫県明石市の歩道橋で花火大会の見物客が折り重なって倒れ、11人が死亡した事件が思い出されます。

 

群衆雪崩を防ぐための対策

番組では、群衆雪崩や帰宅困難者を防ぐために、下記の対策が推奨されていました。

・「帰らない」ことを徹底する

・人が多そうな場所にはいかない(ターミナル駅など)

・企業が従業員を家に帰さないことも大事

・家に帰らなくて済むように、平時から耐震化や家具の固定などで家を安全な場所にしておくことや、災害時に連絡を取り合う方法や集合場所を決めておくこと

 

私がNHKの番組をみて思ったこと

「大規模災害時は無理に帰宅せず職場にとどまるべき」と理解しつつも、保育園にいる子どものことを考えると一刻も早く家に帰りたい、と思いました。

 

 アフターコロナ/ウィズコロナの世界で

去年の12月時点では、まさか新型感染症が世界で猛威をふるい、週5日の在宅勤務になる日が来るなんて予想もしていませんでした。

今後もある程度は在宅勤務が続きそうな予感です。フル在宅勤務を多くの人が実践したことで、色んな業務が在宅でできるようになりました。コロナが収束しても、週2日~週3日の在宅勤務を続けたいなという気持ちです。

 

そしてこの災害時の心配は、子どもが保育園に通う間だけでなく、小学校に上がってからも続く問題です。

 

在宅勤務できる職種の人が在宅勤務を続けることで、医療従事者やインフラ関係の職員など「どうしても出勤が必要な人たち」が災害時に群衆雪崩に巻き込まれるリスクも軽減することができます。

在宅勤務は災害に強いんだ、と改めて認識しました。在宅勤務できる本人だけでなく、在宅勤務ができない職種の人たちにとっても、普段の電車が混雑しないという以上のメリットがありそうです。

あとは、どうしても出勤が必要な人たちの中で、いざ災害が起こったときに「誰が優先的に家に帰れるようにするのか」というのも平時から備えて考えておくべきかなと思います。介護を担っている人もいるでしょうし、小さい子どもがいる共働き夫婦であれば少なくとも夫婦のどちらか一人は家に帰れるように。

(しかし夫婦のどちらかひとりがなんとか帰宅して、1歳と3歳の子どもを保育園に迎えに行って、大荷物とともに避難所にいって…と想像すると頭がくらくらしますが…)

 

ああ、子どもが小さいうちに大規模災害にあいませんように…。

 

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