30年以内に70%の確率で起こるとされるマグニチュード7の首都直下地震。自分が60歳になるまでに一度は大きな地震にあうと思っていたほうが良いな…と思い、自宅の災害備蓄品を見直しました。
特に乳幼児がいると、災害は怖いですよね。我が子を飢えさせるわけにはいかないので、ついに重い腰を上げてまじめに調べました。
一番わかりやすかったのが、東京都世田谷区が平成30年に発行した「妊産婦・乳幼児のための災害への備え」。
ちょっと必要なところだけ引用します。まずは非常持出用のリュックの中身から。
非常持出用のリュック
1.非常持出品(リュックにいれておく)
・貴重品:健康保険証(コピー)、現金、通帳、公衆電話用10円玉
・非常食・飲料水
・医薬品:常備薬、絆創膏、消毒薬、家族のお薬手帳
・生活用品:ヘルメット、ホイッスル、携帯トイレ、懐中電灯、乾電池、ウェットティッシュ、タオル、ビニール袋、筆記用具、雨具、手袋(軍手)、マスク
・そのほか:家族の写真、携帯電話、充電器、情報収集できるもの(ラジオ・PCなど)、自分の身体を保温できるもの(カイロ・保温シートなど)
子どものために持ち出し袋に入れておくべきもの:母子手帳(コピー)、飲料水、ミルク、哺乳瓶、離乳食(レトルト)、おやつ、スプーン、ストロー、スパウト、抱っこ紐、授乳ケープ、肌着、紙おむつ、おしりふき、おもちゃ、歯ブラシ、子ども用の薬、医療証、おくるみ
ふぅ。
これを読んで思ったのは、これ全部いれたリュック、重くて持てないのでは…ということ。あと、スマホとモバイルバッテリーがあれば、懐中電灯やラジオは省けるかなと思いました(もちろんあるに越したことは無いのでしょうが、子供を抱えて避難するときにリュックが重すぎるのは避けたいので)。
逆に、これは読んでおいて良かった!と思ったのは、子ども用のスプーンと歯ブラシ!これはうっかりしてたけど、確かに避難所に子供用スプーンと歯ブラシがあるか分からないので、持ち出しリュックに入れておいたら助かりますね。
授乳ケープとおくるみはエイデンアンドアネイのおくるみ1枚で済むかな。
世田谷区のパンフレットには書いてないけど、持ち出しリュックには手動の鼻吸い器(ママ鼻水トッテ)を入れておくと良いと思います。避難所で鼻水が詰まって寝られなかったり、中耳炎になったらかわいそうなので。過去記事で電動鼻吸い器をイチオシしましたが、「ママ鼻水トッテ」は小さくて軽くて電源不要で、非常用にはぴったりです。
【2020年5月27日追記】
コロナ禍でいわゆる「アベノマスク」(政府支給の布マスク)がご自宅に届いた方は、今すぐ使う必要がないのであれば、そのまま非常用持出袋に入れておくと良いそうですよ。
(´-`).。oo(緊急事態宣言解除後に国支給の布マスクなんて意味がない!とお思いの皆様…マスクを…マスクを非常用持ち出し袋に入れるのです…。いざというときに使えますし、清潔なガーゼは怪我の手当てなどにも使えます。開けずにそのまま入れておくのがポイントです…) #アベノマスク
— 亀田総合病院(ちっとばあり公式) (@kmc_pr) May 25, 2020
また、非常用持出袋に爪切りを入れると良いと教えて頂きました。確かに避難が長期化すると爪切りは絶対必要になると思います。特に子供はすぐ爪が伸びるし、爪が長いとケガにつながるので、私も爪切りを入れることにします。教えて頂いたpiraさん、ありがとうございます!
【2020年7月2日追記】
非常用持出袋にはトランプを入れると良い、と教えて頂きました。災害ストレスの軽減に効果的とか。
電気も電池もWi-Fiも不要で色んな遊び方があり、不安な気持ちをそらすのにちょうど良いそうです。3歳長男と神経衰弱してみたい!
【2023年6月22日追記】
NHKあさイチで、「大雨で浸水した道を避難するとき、どれを履くべきか?」という話がありました。
・サンダル
・長靴
・スニーカー
答えはこちら。
×サンダル:歩きづらい。がれきが流れてきてケガをする危険あり
— おたま@男子二児の母 (@otamashiratama) June 22, 2023
×長靴:一度水が入り込むとものすごく重くなり、歩けなくなる
〇スニーカー:水の抵抗が少なく歩きやすい。ケガをしづらい
考えてみればそのとおりなんですが、いざ大雨で避難するぞ…と玄関に子どもたちとバタバタいったら、息子たちは当然のように長靴を選ぶと思います。日常の雨とは違うんだということを避難時に思い出さないといけないですね。
自宅の備蓄
次に自宅で籠城戦になったときのための備え。引用します。
2.非常備蓄品(1人3日分以上、できれば1週間分)
・生活用水:お風呂の溜め水、ペットボトル飲料水など
・飲料・食料:レトルト、缶詰、菓子、アレルギー対応食品
・生活用品:ドライシャンプー、スキンケア用品(ベビーローションなど)、簡易トイレ、充電器、新聞紙、マタニティウェア、授乳服、下着、おむつ、毛布、ラップ(応急処置に使用でき、皿の上に敷くと皿を洗わずに済みます)
・燃料:カセットコンロ、カセットボンベ、電池
3日間は助けが来なくても生き延びなくてはならないわけですね。割と納得したので、とりあえず2ℓのペットボトル水を12本買いました。
※成人は1人1日3ℓが必要といわれますが、子どもは1~3歳なら1.3ℓ、4~8歳は1.7ℓ、という報告書があったので、例えば大人2人と乳幼児2人なら1日に8.6ℓ必要そうです(0歳児の分は、母乳で飲ませるために私が1.3ℓ飲むつもりで計算)。8.6×3日=25.8ℓ。2ℓのペットボトル13本!ちょっと甘く見て、とりあえず12本買いました。
これをリビングや寝室、廊下に分散して配置します。一か所に置いておいて、万が一そこが崩れて取り出せなくなったら困るので。
私は適当に近所のスーパーで水を買ってしまいましたが、5年間保存水という災害用の水があるようです。賞味期限を気にせずに長期保存できるので、こっちのほうが良かったかも。
あとは普段から家にある食材で3日間くらいはなんとかなりそうですが、念のために安心米をちょっと買い足しました。このシリーズ、結構おいしいと思います。これは山菜おこわ。
なお、私は0歳児をいまのところ完全母乳で育てていますが、災害時に万が一母乳が出なくなったら怖いので、粉ミルクも常備してあります。缶タイプよりもスティックタイプのほうが、非常時は使いやすいかと思います。
※世田谷区のパンフレットには、「ショックで一時的に母乳量が少なくなっても、飲ませ続けることで、また出るようになります。今まで通り授乳方法を変えないことが大切です」と書いてあります。が、災害時に私に万一のことがあったら0歳児が飢えてしまうので、やっぱり粉ミルクは備えておいたほうが良いと思います。
あとは上述した非常用持出品をリュックに詰めれば、一応の災害対策は完了です!がんばったー!(まだ詰めてない)
【2019年10月15日追記】
10月12日に関東直撃した台風19号の被害を受けて、多くの方がTwitterで情報発信をされていました。なかでも役立ったのが「避難してみて初めて分かったこと」というまとめです。
私はこれを読んで、下記のものを防災バッグに追加することにしました。
・アイマスク、耳栓
・生理用品(普通のナプキン&布ナプキン←普通のナプキンが足りなくなったときのため)
・プチプチ
・お菓子(甘いもの&しょっぱいもの)
【2020年8月31日追記】
世田谷区の「妊産婦・乳幼児のための災害への備え」が更新されたようで、私が引用した内容も若干変わっています。
「妊産婦・乳幼児のための災害への備え2020」を発行しました | 世田谷区ホームページ
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