おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

会社で搾乳してみて思うことなど

搾乳(さくにゅう)が必要な理由

1.子どもの都合「冷凍母乳が必要だから」

生後4ヶ月で保育園に入園した次男は、入園当初、粉ミルクも拒否、哺乳瓶も拒否でした。

脱水症が怖いので、保育園に冷凍母乳を預け、保育士が解凍した母乳をスプーンで次男に与えてくれました。

徐々に粉ミルクも飲んでくれるようになりましたが、今も気分によっては粉ミルクは飲まないので、保育士からはできるだけ冷凍母乳も毎日持参してほしいと言われています。搾乳→小分け冷凍、というプロセスで冷凍母乳を作成します。

 

2.私の都合「搾乳しないと辛いから」

私の方も、朝7時に最後の授乳をして保育園に預けて出勤、16時に退社して大急ぎで迎えに行っても自宅で授乳できるのは18時になります。

そうすると授乳間隔が11時間も開いてしまうため、だんだん母乳が溜まって大変なことになります。

 

母乳が溜まるとどうなるか

水分が集積するので、次第に胸が張ってきます。張りすぎるとどうなるかには個人差があるようで、母乳が詰まって乳腺炎になる人もいれば、勝手に母乳があふれて服がびっしょり濡れる人もいます。あと、張ると痛いし不快です。

(母乳は血液から作られます。血液が体の一部分に集積して固くなり、あまりに持続すると痛みもあるという状態を男性に伝えるには非常に分かりやすい例えがあるのですが、一応ここに明記はしません。)

 

そこで、搾乳機を使って、溜まった母乳を搾乳する必要が出てきます。乳牛の乳搾りを、セルフでやる感じですね。

 

搾乳機はこんな外観です。私が使っているのはこの手動タイプです。

 

電動搾乳機のほうが搾乳は楽ですが、持ち運びは重いし、搾乳中は結構大きい音がします。

 

会社で搾乳する

私の勤めている会社にはありがたいことに「搾乳室」が存在します。この記事によると、会社に搾乳室があるのは5%くらい。6割の女性はトイレで搾乳しているそうです

福利厚生の一環で、立派なマッサージチェアがずらっと並ぶ仮眠室が男女それぞれに設置されているんですが、女性用の仮眠室の一角に、パーテーションで区切られた個室があります。この個室を搾乳室として使わせてもらうことができます。

 

搾乳室はカギがかかっており、搾乳プロセスはまずカギを借りにいくところから始まります。「これから搾乳します。搾乳室のカギを貸してください」と申告します。※カギの管理人は女性ですが、管理人の部屋には普通に男性社員もいるので、申告はちょっと恥ずかしい気分にはなります

無事カギを借りたらトイレで手を洗ってから搾乳室に向かいます。仮眠室は真っ暗なので、手探りで解錠し、搾乳室内の足元灯をつけます。薄暗い中で搾乳機を組み立て、搾乳開始。左右5分ずつくらいで、合計10分。

搾乳した母乳は専用のフリーザーパックに入れて、冷蔵庫に保管します。使用後の搾乳機を会社の洗い場で洗うのはちょっと恥ずかしいので、そのままビニール袋にいれて持って帰ります。

 

搾乳の行程はこんな感じで、トータル20分くらいです。

自分のデスク→カギの管理人のデスク→トイレで手を石鹸で洗う→搾乳室解錠→搾乳→搾乳室施錠→冷蔵庫がある部屋→カギの管理人のデスク→自分のデスク

いやー、めんどくさい。

 

あとは毎朝会社の冷凍庫に自宅から持ってきた保冷剤をいれておいて、退社時に母乳と保冷剤を冷蔵庫から取り出して保冷バッグに詰めて持って帰るというひと手間もあります。私のバッグは搾乳機と保冷バッグ(と、私のお弁当と、電車内で読む本と、夜に在宅勤務するためのPC)でぱんぱんです。

 

理想の搾乳室

もし女性活用施策の一環で、これから自社内に搾乳室を設置しようと思っているご担当者がいれば(いるのか?笑)、私の理想の搾乳室を考えてみましたのでご参考にどうぞ。会社によっては搾乳室がなくて女子トイレで搾乳する方も多いそうですが、衛生的に良くないので、できれば専用の搾乳室が欲しいところです。この記事では、「ワーママの母乳育児継続は企業側にもメリットがある」として、搾乳室の設置を推奨しています。

最低限必要なこと

・外から見えない個室

・1畳以上のスペースと、イス

・男性社員が突然開けることがない仕組み(内カギをかけられると良い)

さらにこうだったら嬉しいなということ

・音が外に漏れない ←弊社の搾乳室は女性用の仮眠室の一角にパーテーション(上部はフルオープン)で区切られているだけなので、音はすべて聞こえてしまいます。仮眠している人には大変申し訳ないし、ちょっと気まずいです。手動搾乳機だと「しゅこしゅこ」「ぽちゃぽちゃ」という音がしますし、電動だと結構激しい音がします。

・カギの管理室、搾乳室、冷蔵庫、手洗い場(搾乳前は石鹸で手を洗うので)、の距離はなるべく近くにしてほしい ←私は1日1回ですが、人によっては日に複数回の搾乳が必要なので、この行程をなるべく楽にしてあげてほしいです

・カギの管理室に男性社員がいない、もしくは、搾乳室のカギを借りに来たと分からない形でカギを借りられる ←でも妊娠して以来、恥ずかしいという気持ちをたもっていると生きていけない事件が多発しているので、もはやどうでもよいかなとも思います。人はこうしておばさんになるのかな…

・可能なら搾乳室内に洗い場がほしい ←搾乳前の手洗いに加えて、搾乳後に搾乳機を洗剤で洗って乾かしてから持ち帰りたい。もっと贅沢をいえば、搾乳機を会社に置いて帰りたい…

 

搾乳時間をスケジューラにどう登録するか

弊社にはイントラネットで全社員が見られるスケジューラがあり、打合せや外出予定はスケジューラに登録することになっています。仮眠室の利用も、スケジューラに登録するルールです。もちろん搾乳する場合も何かしら登録しておかないと、「あれ?スケジューラには何も登録されていないのに、おたまさんがデスクにいないぞ?」ということになってしまいます。

ただ、スケジューラに「搾乳のため離席」と書くのはちょっと恥ずかしいし、見た人も気まずいかなと思います。無難なのは「私用」「非公開の予定」などですかね。今のところ私は昼休みに搾乳しているので、何も登録せず搾乳室に向かっていますが、昼休みに打合せがはいって搾乳できなかったりしたら、午後の空き時間にスケジューラに「私用」と登録して搾乳しにいこうかなと思います。もちろん搾乳時間は勤務表上は「休憩等不就業時間」の扱いです。

 

ちょっと困っていること

保育園のルールでは「搾乳直後にマイナス21℃以下の冷凍庫に保管した冷凍母乳を凍ったまま持参せよ」ということなのですが、昼に搾乳して16時に退社する場合、会社の冷凍庫に3時間入れても凍りきらないし(シャーベット状になるだけ)、いくら保冷バッグにいれても家につくまでに少々とけてしまいます。また、一度凍ったものを再冷凍するのもよくなさそう。

搾乳したら、会社の冷凍庫ではなく冷蔵庫にいれておいて、自宅についてから冷凍庫にうつすべき?それとも少しでも冷凍庫にはいっている時間が長いほうが良い?どうなんだろう?と毎日悩んでいます。

【2019年5月28日追記】

 ブログを見た友人から「会社の冷凍庫にいれて、翌日持って帰れば凍ったまま持ち運べて安心なのでは?」とアドバイスをもらいました。天才。

 

いつまで搾乳するか

次男も徐々に粉ミルクを飲んでくれることが増えているし、そろそろ離乳食を始めるので、日中に母乳を飲む必要が減ってくれば会社で搾乳しなくてよくなるはずなんですが、それがいつになるのかよく分かりません。5月中くらいに終わるとよいな…。搾乳めんどくさいよう…

【2019年7月29日追記】

7月上旬に、会社での搾乳をやめました。理由は、次男が粉ミルクを飲んでくれるようになったことと、搾乳できる量が減ってきたことです。6月末には15分頑張っても60mlしか搾乳できない日もあり、だんだん辛くなってきたのでやめました。保育園では粉ミルク、自宅では母乳をあげるようにしています。

 

搾乳する日の服装

ワンピースはやめたほうが良いかなと思っていましたが、個室で他に誰もいない場所で搾乳する分には特に問題なく搾乳できました。足元から全部まくりあげるか、全脱ぎしないといけないので、ちょっと愉快な恰好にはなりますが。選べるならワンピース以外の、トップスとボトムスが分かれた服装のほうがオススメですかね。

 

搾乳しながらすることなど

搾乳する際は子どもの写真をみたり、頭の中で子どもが母乳を飲んでいる姿を想像すると、ホルモンの作用で母乳の出が良くなってスムーズに搾乳できると聞いていたので実験しました。

子どもの写真を見ながら搾乳:10分で150~210ml

会社のメールに片手で返信しながら搾乳:10分で120~160ml

まぁそれぞれ数回ずつしか実験していないので、どこまで有意な数値かは微妙ですが。もし冷凍母乳をたくさんつくらないといけない方は、子どもの写真をみながら搾乳してみると良いかもしれません。

 

とりとめもなく長々と書いてしまいました。なにかしら参考になれば幸いです!

 

米国の搾乳事情

【2019年5月17日追記】

米国NYで働く友人から、米国企業の搾乳室環境を教えてもらい感動したので、許可を得てブログに追記します。

私はマンハッタンで働く妊婦なのでこちらの搾乳事情をシェアさせて下さい🙌うちの会社はビルに3つ搾乳室があって一部屋に4つの椅子(ミニデスク付き)と上半身が隠れるカーテン、冷蔵庫、ロッカー、消毒液が完備、部屋にはあらかじめ社員証にアクセスが与えられたマミーしか入れないようになってるよ(最近下見した)😊顔は見えないけど搾乳しながら情報交換したりして搾乳仲間が出来たり(喫煙所仲間的な)するらしい!笑
アメリカはオバマケアで電動搾乳機うまくいけばタダで手に入るので皆電動で、私は先輩から1台もらって会社用と家用がすでに準備できた状態!
アメリカでは3ヶ月でdaycare(保育園)に預けて復帰するマミーが殆どなので搾乳室は日本より充実してるかもしれない🐣トイレで搾乳しなきゃいけないママ達が少しでも減りますように❗️

 

(私「アメリカすごい!搾乳機使ったあとはその場で洗えて、持ち帰らなくて済むってこと?」)

 

あくまで私の勤務先の場合だけど、洗う場所は社内のオープンスペースだから恥ずかしくて洗えないかな笑 重い本体は会社に置いて、チューブとかカップの付属品だけ袋に入れて持ち帰って食洗機行きかな!
アメリカは産まれる直前まで働いて(休みたければ有給やsick leave消化)、産まれてもすぐ復帰しなきゃだし(会社次第だけど基本は3ヶ月。私は色々駆使して5ヶ月確保)、保育園もマンハッタンで月に2500ドルとかして、日本は待機児童とか大変かもしれないけど保育園無償化とかいい制度も沢山あるなって思ってるよ!

 いやー勉強になりました。私の「理想の搾乳室」がまだまだ想像力不足だったことがよくわかりました。

 

会社がさらに配慮してくれました

【2019年5月28日追記】

カギを借りに行くのが面倒だし、男性社員がいる部屋に借りに行くのはちょっと抵抗がある…という話を何度か会社に伝えていたのですが、このたび、私の直属の上司の口添えのおかげもあり、会社が私にカギの管理をまかせてくれることになりました。自分のデスクのカギがかかる引き出し内で管理して、使いたいときに好きに使って良いことになりました!やったー!

カギを借りる手間がなくなり時短になることも嬉しいですが、会社が私の意見をちゃんと聞いて要望に応えてくれることがとても嬉しいです。私のあとに続く後輩たちのためにもなるかなと思います。