おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

セカンドオピニオンでは飽き足らず、サードオピニオンまで行って治療方針を変更しました。息子のでべそ。

過去記事で書いた通り、0歳の次男は臍ヘルニア(でべそ)の治療に通っています。通い始めて2ヵ月半が経過しました。

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綿球圧迫療法を続けた結果、順調にでべそは小さくなり、今やすっかりおへそはへこんでいます。ただ、この治療法、テープを24時間お腹に貼り続けるので、お腹の皮膚が荒れます。次男は乳児湿疹も出ず顔も体もすべすべなのですが、お腹の肌だけはとんでもないことになっています。

肌荒れがひどくならないように、毎日テープを張る位置を変えるのですが、その甲斐あってお腹が全面的にガサガサです。ひどいときには皮膚が破れてうっすら血が出たりします。そしてこの治療は少なくとも5ヵ月間続けると言われていました。

 

私が心配だったのは

・皮膚がこんなに荒れていて、本人が痛い・かゆいと思っているのではないか(でもまだ生後3ヶ月なので、自分の手で患部を掻くことはできない)

・24時間×5か月も皮膚がかゆかったら、発達に影響が出るのではないか。大人でも、常に痛い・かゆい場所があったら、食事にも勉強にも集中できないはず。

・肌荒れが常態化することで、アトピーやアレルギーの発症確率が高まってしまうのではないか

ということです。

 

これをでべその担当医A先生(小児外科)に質問すると、

・本人はこの状態が「普通」なので、慣れてしまっているから大丈夫

・そんなに痛い、かゆいと思っていたら、こんな表情(笑顔)にはならない

・長年でべその治療をしてきているが、これで発達が遅れることはない

・アレルギーの専門ではないので、アレルギーについては確かなことは言えない

A先生「皮膚はあとからどうにでも治せます。でも、でべそはいま治しておかないと、手術が必要になる可能性もあるんですよ。」

A先生の優先順序は明確に「へそ>皮膚」です。

 

でも納得できない私。

こんなときにはセカンドオピニオンだ!

 

別の病院にて

B先生「うわぁ、これはひどいですね…。本人も痛いだろうに、可哀そうに。それに、これだけおへそがへこんできているなら、もう綿球圧迫療法は終了して良いと思いますよ。これ剥がしちゃいますね。」

私「A先生からは24時間貼り続けろと言われてるんですが、もう貼らなくてよいということですか?」

B先生「はい。お母さんのいうように、今の時期にこんなに皮膚が荒れていると、ここからアレルギーの原因物質が入って、アレルギーになるリスクが上がることがあります。もうでべそ治療は終了して、一刻も早く肌を治してあげましょう。もうA先生のところの診療予約はキャンセルして良いですよ」

私「えっ」

B先生「実は私、A先生とは元同僚なんです。A先生に、Bがこう言っていたと伝えてもらって構いませんから。まぁ同じ症状を見ても、でべそ治療を優先するか肌を優先するかは医師次第ですよ。私ならこれは肌を優先しますが、どうするかはお母さんにお任せします。」

私「でべそで手術になるリスクか、肌荒れでアレルギーになるリスクかということですね…」

B先生「今すぐ塗り薬を処方しても良いですけど、肌荒れの治療であれば小児外科でなく普通の小児科でもできるので、ご自宅の近くで小児科があればそちらにかかっても良いと思いますよ」

私「では、長男のかかりつけ小児科が近くにあるので、そちらにも行ってみます。」

 

というわけで、3つ目の病院(長男のかかりつけ小児科)に行きました。

私「…というわけで、A先生はでべそ優先、B先生は肌荒れ優先というご意見なんですが、先生はどう思われますか?」

C先生「A先生もB先生も知っているので、コメントしづらいですね(笑) ただ、確かにだいぶ皮膚が荒れてますね。私としては、この肌にこれ以上テープを張り続けるのは無理だと判断します。お母さん、茶のしずく石鹸の事件については知ってますか?」

私「たしか、皮膚から小麦が入ったことで、小麦アレルギーを発症した事件ですよね」

C先生「うん、その仕組みを理解してるなら話が早い。そういうことです。この皮膚だと、本来ならなかったはずのアレルギーを発症してしまうリスクが高まります。」

私「わかりました。では、肌荒れ治療を優先することにします!」

C先生「はい。まずは塗り薬を出しますね。(お薬手帳をみて)A先生は弱めのステロイドを処方されてるようですが、ここまで酷い肌荒れであれば、いったん少し強めのステロイドで肌を落ち着けて、状態が改善したら弱いステロイドに戻しましょう。」

私「実はA先生のところの次の予約が3日後なんですが…」

C先生「ああ、B先生に、A先生の予約をキャンセルしろって言われたんでしたね(笑) せっかくだからキャンセルしないでA先生のところにいって、BとCがこう言ってたと伝えてみてくださいよ。」

私「はーい!(医師業界、狭いな…。みんな知り合い…!)」

 

そしてA先生の予約の日。

A先生「えーっ、綿球を外しちゃったの?困ったなぁ…。この治療、本来は20週間続けるんですよ。この子はまだ10週間でしょう…。外してから何日経ってますか?」

私「3日です」

A先生「あぁ、3日経ってもへそが飛び出てこないなら、この子はラッキーなパターンかもしれないね。いまさら綿球圧迫療法を再開しても仕方ないから、もうこのままいきましょう。B先生も言いたい放題言ってくれましたね…もう…。だいぶ穴がふさがってきているから良かったものの、綿球を外したら、また泣いた拍子にへそが飛び出てしまうリスクもあったんですよ」

私「すいません…!でも、アレルギーのリスクが…」

A先生「まぁそれに関してはB先生の言う通りかもしれませんよ。私はアレルギーの専門ではありませんからね。じゃあ2週間後にまた見せてもらえますか?それで大丈夫であれば、治療終了しましょう。でも繰り返しますけど、10週間の治療で完治するなんて本当にラッキーなことだと思ってくださいね」

私「はい!もし自宅で経過観察中にへそが出てしまったら、どうしたらよいですか?」

A先生「そしたら2週間またずに、すぐ連れてきてください。」

私「はい!万が一手術が必要になったら、先生、よろしくお願いします!!勝手を申し上げてすいません!!」

A先生「はいはい(苦笑)」

 

A先生、さすがに気分を害したようですが、ちゃんと引き続き診てくれるようで良かったです…。

 

なお、A先生は綿球を臍に押し込んでから市販のビニールテープで圧迫するという治療方針だったのですが、同じ治療を経験した友人からビニールテープよりも優肌絆(ゆうきばん)のほうが肌に優しいと教えてもらいました。A先生に相談したところ、「優肌絆を使っても良いですよ」と言われたので、ここ2か月ほどは優肌絆を使っていました。ビニールテープよりは肌荒れがましになったので、もしでべそ治療や、「肌に何かをしっかり貼り付ける必要がある」人には、優肌絆オススメです。

ていうかA先生、優肌絆知ってるなら初めから教えてほしかった…。ほんとに肌の優先度が低い先生なんだな…。

 

それにしても、今まで自分が患者のときはセカンドオピニオンを聞こうなんて思ったことも無かったのですが、息子が患者となるとサードオピニオンまで行ってしまいました。育休中に解決できて良かった…!

 

なお、息子の肌は、強めのステロイドを3日間しっかり塗ったらすっかりすべすべになりました。どうかアレルギーになりませんように!