おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

子どもがザリガニを捕まえて「飼いたい」と言っても気軽に連れて帰ってはならないことを知りました

無知だった私

ザリガニを捕まえるのは子どもにとってはすっごく楽しいらしいです。

我が家の息子たちは大きめの公園の池でお友達家族と一緒にザリガニを捕まえて遊んできまして、「いっぱい捕まえたよ!!」「おうちで飼おう!」と大喜びでした。

 

私はこのとき「ザリガニを飼う」ということの恐ろしさをまったく知らず、無知ゆえに気軽に「じゃあおうちでしばらく飼おうか」と言ってしまったのです。

 

 

内心では、(まあ一週間くらいしたら元いた場所に放してあげればいいか…)と思っていました。

 

決してザリガニを野外に放してはならない(もともといた場所に返すのもNG)

私の上記のTweetを見た大学の先輩(自然環境系に詳しい)から、「ご存じだとは思うけど…」とこちらのURLが送られてきました。環境省のサイトです。

2023年6月1日よりアカミミガメ・アメリカザリガニの規制が始まりました! | 日本の外来種対策 | 外来生物法

 

衝撃を受けました。

ぜんぜん知りませんでした。

 

・2023年6月からアメリカザリガニの規制が開始した(※関東で野生のザリガニを捕まえた場合、それはほぼアメリカザリガニである)

・アメリカザリガニを池や川などの野外に放したり、逃がしたりすることは法律で禁止(違反すると罰則・罰金)

・捕獲したり飼育したりするのはOKだが、絶対に逃がしてはならない(元いた場所に戻すのもNG)

・飼い続けることができなくなった場合は、友人・知人・個体の新しい飼い主探しをしている団体等に譲渡すること

・どうしても飼育継続も譲渡もできない場合は責任をもって殺処分すること

 

サイトを熟読して、しばらく絶句しました。

なんてことだ…

 

決して、飼育が困難になったからといって、アカミミガメやアメリカザリガニを野外の池や川に放さないでください。野外に放したり、逃がしてしまう行為(放出)は法律で禁止されています。このような違法行為を行った場合には、重い罰則・罰金が科されることがあります。

2023年6月1日よりアカミミガメ・アメリカザリガニの規制が始まりました! | 日本の外来種対策 | 外来生物法 (env.go.jp)

 

 

どうしても無理な場合

次の文章は私にとってはものすごくショッキングでしたので、読まれる方はご覚悟を。

終生飼養ができず、譲渡し先も見つからない場合は、殺処分することもやむを得ません。そうしなくて良いように、最後まで責任をもって飼うこと、飼い始める前によく考えてから飼うことが大事です。
アメリカザリガニの適切な殺処分方法としては冷凍等が挙げられます。冷凍については専用冷凍庫での実施が望ましいですが、やむを得ず家庭用冷凍庫で行う場合は、食材とザリガニが触れないようにし、厳重に包装ししっかり消毒を行うなど、食中毒に十分ご注意ください。

2023年6月1日よりアカミミガメ・アメリカザリガニの規制が始まりました! | 日本の外来種対策 | 外来生物法 (env.go.jp)

 

家庭用冷凍庫に…いれる…

絶対にそんなことはしたくない。

もちろん家族の食べ物を保管する冷凍庫にザリガニをいれるということの衛生的な懸念もありますが、それよりも「自分の手でザリガニを殺さなければならない」ということの心の負担がものすごく大きいです。

特定外来生物とはいえ、公園の池に生息していたザリガニにとってはある日突然子供に捕まえられて連れて帰られて、しばらくせまい水槽にいれられて、「飼えなくなった」という理由で冷凍庫にいれられて、そのあと土に埋められる…もしくはゴミ箱に捨てられる…わけですよね。なんというか、あまりにも残酷で「私にはできない」と思いました。

 

ザリガニの寿命は5年ほどらしいので、あと5年間は我が家で責任をもって飼うことにします。

 

子どもにも説明しました

息子たちには環境省のサイトに書いてあったことをそのまま伝えました。

ザリガニを飼い始めたら、最後まで責任をもって飼わないといけないこと。途中で飽きたからといって元いた場所に返すことも法律で禁止されていること。どうしても自分で飼えなくなったら、もらってくれる人を探さないといけないこと。誰にも引き取ってもらえなかったら、なるべく苦しくない方法で殺さなければならないこと。

 

飼い始めたのは12月ですが、それから3か月ほどたった現在まで、息子たちは水槽を洗ったりエサをあげたり、思った以上に責任感をもって世話をしています。

 

最後に、環境省のサイトにあった文章を載せておきます。

一度移動させてしまった個体は、原則として放すことができませんので、拾った方の責任で飼育したり、引取り先を探したりして頂く必要があります。それができない場合には、そのまま、そっとしておいてください。

2023年6月1日よりアカミミガメ・アメリカザリガニの規制が始まりました! | 日本の外来種対策 | 外来生物法 (env.go.jp)

 

もし今後お子さんとザリガニを捕まえて「連れて帰ろう」と思ったときに、このブログを思い出していただけたら嬉しいです。

 

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