おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

「学校に行きたくない」と言われたら

「学校に行きたくない」と言われたらどうするか。

 

不登校は過去最多

不登校、ものすごく増えてるんですよね。

不登校の状態にある小中学生は、昨年度およそ29万9000人となり、10年連続で増加して過去最多となったことがわかりました。

不登校の小中学生 過去最多の29万人超 いじめ加害者への対応は | NHK | 教育

NHKでもこの数年、不登校や子どもの引きこもりをテーマにした特集をよく見かけるようになりました。

 

そういえば昔は「登校拒否」と呼んでいたけど最近は「不登校」ですね。
 
子供が意思を持って登校を「拒否」しているというよりも、登校したくてもできないとかいろんな状況を踏まえて、よりニュートラルに「登校していない状態」を示す言葉としての「不登校」なのかな、と理解しています。
 

身近な「不登校」

ママ友の中にも、お子さんがしばらく小学校に行き渋って大変だった…という方もいますし、同じ小学校のお友達でも学校に来たり来なかったりする子がいます。
私が平日朝、4歳次男と保育園に登園する際に何度か見かけたのは、小学校の校門前でじっと手をつないで立っている父子連れ(お子さんはランドセルを背負っている)や、泣きながら校門から出ようとするお子さんをなんとか学校の玄関まで連れて行こうとするお母さんの姿です。
 
子どもが小学校に行かないということは、特に低学年児童を持つ共働き家庭にとっては「出勤できない」とほぼ同義になるので、本当に大変なんですよね。
そうでなくとも、子どもが1日学校を休んだらその分勉強は遅れるし、あまり長引くともう勉強を取り戻すことができなくなるのではないか、もう学校に通えなくなってしまうのではないか、と心配になります。
 

「学校に行きたくない」「わかった」

ただ、去年この番組を見た時から、もし自分の子どもに「学校に行きたくない」と言われたら、「わかった」と言ってその日は休ませてあげよう、と考えるようになりました。
多くの場合、「わかった」と言われれば安心して数日間休み、また学校へ通い始めるとのことです。
 

こちらのチェックリストも参考になるかもしれません。LINEで質問に答えると、回答が返ってきます。(監修の石井志昴さんは、上記のNHK番組に出演されていた方です)

 
 
そんなわけで、もし小学一年生の長男が「学校に行きたくない」と平日朝に言ったら「わかった」と言うぞ…と心の準備をしていた私なのですが、意外なタイミングで意外な質問をされたのでかなり戸惑ってしまいました。
 

「小学校ってやめられるの?」

 
うちの子たちはこれまで何度か習い事を「やめたい」と言って家族で話し合ったことがあるので(実際に次男は一時期やめたこともある)、習い事と同じように小学校も「やめたい」と言えばやめられるものなのかどうか、シンプルに質問してきた、ということなのかもしれません。
 
小学校って、やめられるんですかね?
まあ、やめられますよね。
 
やめられるよって答えたら「じゃあやめる」って言うかな、と内心ドキドキしながら「やめられるよ」「やめられないものなんてこの世にないよ」と答えたところ、「ふーん」との回答。
そうか、いますぐやめたいというわけではないのかな…?と、とりあえず様子を見ています。
 
「親には子どもに教育を受けさせる義務があるから、もし君が小学校をやめるんだったら代わりになる教育をなにかしら提供するけど、子ども本人には学校に通う義務なんてないからね、やめたかったら言ってくれれば考えるよ」 というのを追加で言おうかちょっと悩んで、とりあえず今回は言いませんでした。
 
小学校に限らず、中学校も高校も大学も会社も、別にやめようと思えばやめられる。そこに通い続けることが命や心身の健康を脅かすくらいなら、さっさとやめたらいい。やめられないものなんてこの世にないんだ。と、息子たちには思っていてほしいです。
 
まあ本当にやめられたら、親は大変ですけどね。
仕事どうしよう、とか、子どもの学習をどう確保しよう、とか。
でも子どもが健やかに生きていてくれることが一番大事だよなあ…と、寝顔を見ながら思っています。
 
多くの場合、不登校の子どもの「その後」は普通のおじさんやおばさんになっている、と前述のNHKの番組で石井志昴さんが仰ってました。
 
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