おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

真珠の勉強会のつづき。真珠価格の高騰や養殖技術のすごさについて。

タサキ銀座本店で開催された真珠の勉強会についての記録、後半です。

 

※前半はこちらです。

www.shiratamaotama.com

 

職人さんの技術力(すごい)

私はてっきり、ひとつの貝からはひとつの真珠からしかとれないものだと思っていました。6mm以上の大きな珠だとひとつの貝にひとつの核しか入れられないのですが、「ベビーパールなら3核いれられる」そうです。ただし、生きている貝を死なせないようにそっと貝を開いて核をいれるわけで、「適切な場所に核を入れて、貝の肉できっちり核をおおうには相当の技術力が必要」とのことでした。すごい…。

 

この「挿核技術」に応じて職人さんには成績がつくそうで、貝を育てるカゴごとに誰が挿核した真珠なのかはわかるようになっています。しかし挿核から数年たたないと真珠は育たないわけで、自分の挿核でどれくらい美しい真珠ができたのか分かるのは数年後になるんですね。

ちなみに真珠のジュエリーといえば真円を思い浮かべますが、実際のところ真円になるのは3割程度とのことです。とはいえバロックはそれだけ「厚く巻いている」証拠でもあるので、真円でなければ価値が低いというわけでもありません。バロック真珠のジュエリーも素敵ですよね…

 

養殖場で育った真珠のうち、品質の高い上位35%だけをタサキで使っているそうです。残りの真珠はほかのジュエラーに販売すると。

そうして選び抜かれた真珠がジュエリーになるわけですが、真珠に「穴をあける」というプロセスがあります。真珠のえくぼの位置などを踏まえてどこに穴を開けるか慎重に判断する…と思いきや、職人さんは1日5000〜6000個の真珠に穴を開ける必要があるため、「5秒でどこに穴を開けるか判断する」んですって。ひええ。

 

真珠の価格高騰について

真珠養殖業者の高齢化、廃業によって真珠の生産量は激減しており、1994年に12000貫あった生産量が今では2000貫になってしまいました。さらに2019年にアコヤガイが大量死したことと、2021年には中国で真珠が大ブームになったことで、取引価格は2021年から急上昇しています(230%!)。

今後も生産量は劇的には増えないので、価格も下がらないだろうと言われているそうです。タサキもミキモトもずっと値上げしてますもんね…

 

バランスシリーズについて

解説してくれていたタサキの講師の方が、私の指輪をみてにっこりしながら「バランスシリーズに使える品質の真珠は、浜揚げ全体の2.4%しかありません」と教えてくれました。

出現率、と呼ぶそうですが、色や形や巻きやてりやいろんな要素を考慮したうえでたった2.4%の「これぞ」という真珠だけがバランスシリーズに使われていると。

 

大事にします。

 

お土産をいただきました

勉強会に参加いただいた方にお土産を…とのことで、非売品のジュエリーボックスをいただきました。

帰宅してウキウキ開封して、まったいらな形状に戸惑いまして。

 

この私のTweetに対して、何人かの方から親切にも教えて頂きました。

・これは店舗でも使われているタイプのジュエリーボックスである

・ブレスレットでもネックレスでもずれずに包み込むので安心

・ステーションネックレスのようにパーツが多いアイテムでもぶつけ合いを防ぐことができる

なるほど…!

 

このタイプのジュエリーボックス、いろんなお店で出ているそうです。

 

リュニフォームでは約9万円…!

ストラップつきジュエリーボックス – L/UNIFORM (luniform.jp)

 

2000円台で買えるものも。

アクセサリーを守るオリジナルポーチ|アネモネ・シエナロゼ公式通販|SANPO ONLINE(サンポーオンライン)(並び順:価格(安い順)) (sanpo-online.jp)

 

せっかくの頂き物なので、タサキのジュエリーボックスの使い方、しばらく色々試してみようと思います。

 

ありがとうございました

タサキさん、このたびは勉強会に招待いただいてありがとうございました!

(このブログ記事はタサキさんに頼まれて書いているものではありません。私が勝手に勉強会のなかで自分がとくに面白いと思ったことをつれづれに書いております)

 

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