おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

言葉遣いから、その人の関心レベルを推し量る その2

ひとつ前のブログで、「ベッド」と言うべきところで「ベット」と言う人は、「バッグ」と言うべきところで「バック」と言いがち…という話を書きました。

www.shiratamaotama.com

 

たくさんコメントをもらいました

みんなそれぞれ、気になっている言葉があるんですね…。

FacebookとTwitterで頂いたコメントが非常に面白かったので、まとめてみました。(当初は上記のブログに追記しようと思ったのですが、あまりにたくさんあるので別記事にしました)

 

一応目次をつけておきます。

 

皆が気になっている言い間違い

シミュレーション(模擬実験)

〇シミュレーション(simulation)

×シュミレーション

実は私は「シュミレーション」だと思い込んでいた時期が長くて、初めて英語でsimulationという単語を知った時にはショックを受けました。それ以来、日本語で会話する際も「シミュレーション」と発音するように気を付けています。

 

紅茶のティーバッグ

〇ティーバッグ(tea bag)

×ティーバック ←これは下着のこと!

私の母は紅茶の「ティーバック」と発音する人なので、毎回心の中で「それじゃパンツだよお母さん…」と思っています。なお、ティーバック(下着)は和製英語のようで、英語ではティーバック(下着)のことをThongと呼びます。

 

フィーチャーする(注目する)

〇フィーチャー(feature)

×フューチャー ←これは未来(future)のこと!

この誤用は本当によく聞きます。真面目な会議の場で「〇〇にフューチャーして…」などと発言される方を見ると、「おお、未来志向…」と心の中でツッコミをいれています。 

 

人間ドック(健康診断)

〇人間ドック(dock)

×人間ドッグ

犬にならないようにご注意を。

 

バドミントン(球技)

〇バドミントン(badminton)

×バトミントン

実は私は子どもの頃、ずっと「バトミントン」と発音していました。恥ずかしい!

 

エキシビション

〇エキシビション(exhibition)

×エキシビジョン

エキシビジョンと発音してしまう人、結構いますね。

私は「エキシビション」という言葉はフィギュアスケートでしか見聞きしたことがありませんが、「公式記録としない公開演技や模範試合を意味する」そうです。

 

アボカド

〇アボカド(avocado)

×アボガド

これ、私も「アボガド」と間違えていた時期がありました。お恥ずかしい…。

 

ドラッカー氏(「マネジメントの父」と呼ばれるピーター・ドラッカー)

〇ドラッカー(Drucker)

×ドラッガー ←これはdrugger、麻薬中毒者のこと!

ちなみに「ドラッガー」で検索したら、「ドラッガーのマネジメントを解説します!」という記事や動画がありました。著者の名前を間違えている解説記事の信ぴょう性は低いなあ…と思いました。 

ドラッカーのマネジメントは、『もしドラ』(=もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら)ですっかり有名になりましたね。

 

私が初耳だったこと

戦艦と軍艦

軍隊が使う艦船が「軍艦」で、その中の艦種に「戦艦」があります。日本のマスコミが「戦艦」と表記している多くの場合、「軍艦」が正しいとのこと。たとえば下記のようなニュースも本来は「軍艦」であるべきだそうです。知らなかった…

マハティール氏「南シナ海に戦艦、自制を」 アジアの未来: 日本経済新聞

 

独壇場は本来は「どくせんじょう」と読む

これはFacebookの友人からもらったコメントですが、「ええええ」とびっくりしたので許可を得て転載します。

わかります…でも言葉は生き物だから、語源から考えると間違ってても、言い間違いの方が多数派になって定着することありますよね。なのでベッドやバッグはまだ抵抗できるけど、ウェブサイトとホームページの例なんかはもう日本語としてはホームページなんだと自分を納得させてます。独壇場(本来は、どくせんじょう)とか、消耗(本来は、しょうこう)とかはもうもはや本来の発音をした人が間違ってる人みたいになりますよね。

消耗、独壇場、いずれも私は「しょうもう」「どくだんじょう」としか読んだことがありませんでした。本来の読みではなかったんですね。

※ちなみに私は文頭に「なので」を書くことに抵抗があるので、上記の友人の文章に「なので」が使われていてちょっと気になってます。もうほんとにこういうことを言いだすとキリがない…笑

 

「ホームページ」 = 「ウェブサイト」の時代に

これもFacebookの友人からもらったコメントですが、すごく面白かったのでご紹介します。

「ウェブサイト」と「ホームページ」の違いは私も気になりますね….ただ,最近は縦長シングルページとかも流行っているので,「ホームページ」 = 「ウェブサイト」という例も実際に増えてたりします.このため,結果的に「ホームページ」の現状が,「ホームページ」の原義に近づいてきている感があるなぁとも思っています.

前回のブログでは、私は「ホームページ=ウェブサイトのトップページのこと」と書きました。しかし、言われてみれば最近は縦長シングルページが増えてきており、「ホームページ=ウェブサイト」というパターンに出会うことが良くあります。

もしやこれは、「ホームページ = ウェブサイト」の時代が来るのでしょうか…?

 

ナフキンとナプキン

Twitterでこんなコメントを頂きました。

 

ん…?そういえば「ナフキン」ってなんなんだろう…?と思ったので調べたところ、衝撃を受けました。

ナフキン

「ナプキン」に同じ。
[補説]「ナプキン」に「ふきん(布巾)」の連想がはたらいてできた語。

(引用:ナフキンとは - コトバンク

なるほど…napkinと布巾が混ざった結果が「ナフキン」だったんですね…。日本人が外来語をジャパナイズしていく能力の高さに感嘆しました。

まあ私は紙ナプキンも生理用ナプキンも「ナプキン」と発音しちゃうことが多いです。 

 

とっても共感したこと

〇がいい/〇でいい

そしてこれには非常に共感しました。

 

私は、かなり意識して「〇でいい」ではなく「〇がいい」と言うようにしています。

下記は私がまだ独身だった頃のTweetです。

息子たちにも、特に食事のメニューについては「〇でいい」ではなく「〇がいい」と言うようになってもらいたいです。

助詞の使い方ひとつで、言われた方の気持ちは全然違いますよね。

 

おわりに:なるべく言葉は正確に遣いたい

言葉の遣い方、人によってどんなことを意識しているのか異なるので面白いです。

日々発している言葉が、「私がどんな人間であるのか」のメッセージであると思うと、なるべく正確に、気持ちの良い言葉を使って生きていきたいなーと思います。(なるべく、ですよ。24時間365日、言葉の正しさを考えて生きていくのは疲れそうなので)

 

そして私の親の世代では「男性の育児参加」という言葉を使う人が多いですが、きっと私の子どもの世代ではそんな言葉を使う人はいなくなるのだろう(男性も育児を分担するのが当たり前になる)、と希望的観測をしています。

 

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