おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

言葉遣いから、その人の関心レベルを推し量る

これは私の個人的な印象ですが、「ベッド」と言うべきところで「ベット」と言う人は、「バッグ」と言うべきところで「バック」と言いがちです。

 

「ベット」「バック」が気になってしまう(言わないけど)

話し言葉であれ、書き言葉であれ、「ベッド(bed)」や「バッグ(bag)」であるべきところで「ベット」「バック」を見聞きするとどうしても気になってしまいます。脳内に「bet(=賭ける)」や「back(=背中)」などの単語が浮かびます。

もちろん私もいい大人なので「ベットではなくベッドですよね?」などといちいち指摘することはありません。ああ、この人はこうした語尾の子音に無頓着なんだなあと思うだけです。

 

こうした言葉遣いについて、ざっくり3タイプがあると思っています。

無関心&間違ってるタイプ:「ベッド」を「ベット」と言っていることに気付かない人(発音に無頓着/英語に触れる機会が少ない/ベッドが英語だと思っていない/bedのほかにbetという単語があることを知らない等)

意識してるタイプ:意識的に「ベッド」と発音している人(英語を学ぶ機会があった/言葉を正確に発音する意識が強い等)←私はこのタイプです

無意識&正しいタイプ:意識することも無く「ベッド」と発音している人(周囲にそういう人が多かった/英語ネイティブである等)

 

私も気付かぬうちに間違えているのではないかと恐れています

私自身は「ベッド」「ベット」には意識が行きますが、他の単語について、気づかぬうちに間違いを犯しているのではないかという不安を持っています。

実は私がべらべらと喋っている言葉遣いやブログに書き散らかしている文章から、「ああ、おたまさんは〇〇についてあまり意識していないんだな」「関心がないんだろうな」と人に判断されていることもあるのだろうと思います。怖いです。

 

育児「参加」という言葉

さて、私は、「男性も育児に参加を…」と言う人をみると、ああ、この人は育児「参加」という単語を使うんだなと思います。良い悪いを判断するつもりはありませんが、ちょっとひっかかりを感じます。

私の同世代で親しくしている人々は、男女問わずあまり育児「参加」という言葉を使いません。どうしても育児「参加」という言葉からは、「主に育児を担っている人(妻)が他にいる」前提で、スポット的に育児に「参加」する印象を受けてしまいます。「女性の育児参加」という言葉は見たことがありません。

そうした観点から、私が一番気に入っている表現は育児の「分担」ですね。

 

この辺の意識のアップデートについて、私は勝手に「昭和人」「平成人」「令和人」と名付けて観察しています。以前Tweetしたことがあるので、興味がある人は見てみてください。

 

私は言葉狩りは好きではないので、人様に「育児参加ではなく分担と言ってください」などと言うことはほとんどありません。

ただ、その人がどんな単語を使って物事を語るのか…というところから、その人の関心レベルがそれなりに推し量れるなあ、とひっそり思っているだけです。

 

おまけ:ホームページではなくウェブサイト

私は、日本で「ホームページ」という言葉が使われている場面の99%は、本当は「ウェブサイト」と言うべき場面なのではないかと思っています。

※ホームページ=ウェブサイトのトップページのこと、と理解しています

※英語圏の人が「homepage」と言ったら、それはトップページのことです

 

私個人は、たとえ日本語で話している時であっても、かなり意識して「ホームページ」「ウェブサイト」を使い分けていますが、あまりに多くの日本人がウェブサイトのことをホームページと呼ぶので、そろそろ無駄な抵抗はやめようかしら…と思っているところです。

 

おしまい。週末に雑談にお付き合いいただきありがとうございます!

 

追記:この記事にたくさんコメントを頂いたので、続きも書きました。

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