おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

「どうやって育てたら東京大学に入れるの?」へのうちの母の答えと、息子を図書館好きにしたいという話

突然の昔話ですが、私は公立の小中高を卒業し、塾に通わず、現役で東京大学文科一類に合格しました。出身高校から東大に入る生徒は珍しく、親戚にも東大卒はいなかったため、結構びっくりされました。

 

「どうやって育てたら東京大学に入れるの?」

もちろん受験勉強を頑張ったのは私なのですが、なぜか多くの人がうちの母に聞くのです。「どうやって育てたら東京大学に入れるの?」と。特に高校生のお子さんがいるお母さんにはよく聞かれてました。

うちの母は「親は何もしてないのよー、娘が東大受けるっていったときは驚いたけど、放っておいたら受かってたのよー」と答えてました。

でも、そんな日には夕飯を食べながら「本当に大学受験に関しては親は何もしてないけど、でも小さい頃は色々してあげたわね…」と語り始めるのです。いわく、

・早寝早起き、朝ご飯は必ず家族そろって食べる

・絵本をたくさん読んであげる

・外遊びをたくさんする

・ご飯を食べるときはTVは消す

以上です。

 

それだけかーいと当時は思っていたのですが、いざ自分が母親になってみると、これ実践するの結構大変かもしれません。母は専業主婦だったというのもありますが、私は働きながらだと

・早寝早起き:毎晩20時には寝かせたいが、保育園に迎えに行くのがそもそも18時半とか…

・絵本:平日はなかなか難しい…

・外遊び:平日は保育園にお任せです

・ご飯を食べるときはTVは消す:これは今のところ大丈夫。

 

でも、母が言っていたほかに、「これはなかなか良かったのでは」と私が感じていることがもうひとつあります。

・ほぼ毎週末、父が私と弟を図書館に連れて行ってくれた

 

図書館に通う日々

うちの父は読書が大好きで、家には買った本だけでなく、毎週末借りてくる図書館の本がどっさりありました。私と弟も、よく自転車で父の後ろについて図書館に通いました。図書館についたら集合時刻(30分〜1時間後)を決めて解散、父は小説コーナーへ、私と弟は児童書コーナーへ行きます。

父が読んで面白かった小説を母に勧めて母も読んだりしており、気になったら私も父の借りてきた本に手を出してみます。たしか山崎豊子の『大地の子』はこのパターンで小学生のときに読んで大感動しました。大人用の本を読んでる自分、かっこいい…という気分もあり…笑

30歳になった今でも図書館は大好きで、よく行きます。最近は気になった本はKindleで買ってしまうので昔よりも図書館に行く頻度は減っていますが、本棚にずらっと並んだ背表紙を眺めながら、いろんなジャンルの本を適当にめくって新しい本を探すのはやっぱり面白いです。

 

読書好きな生徒ほど学力が高い

読書量と成績にどれほど因果関係があるかについては詳しくありませんが、やっぱり普段から本を読んでいる人は賢いし話が面白いと思うのです。例えばこちらの調査では、「読書好きな児童生徒ほど教科の学力が高い」と結論づけられています。(参照:読書活動と学力・学習状況の関係に関する調査研究

 

図書館はすごく良い

また、当然ながら家庭の社会経済的背景(家庭所得、父親の学歴、母親の学歴)が高い児童のほうが学力が高い傾向にありますが、面白いのは「社会経済的背景が低いのに学力が高い児童」の特徴です。(参照:平成25年度全国学力・学習状況調査「保護者に対する調査」

●朝食等の生活習慣:朝食を毎日食べる、毎日同じ時刻に寝る/起きる、テレビやゲームの時間が少ない
●読書や読み聞かせ:親が本や新聞を子どもに勧める、絵本の読み聞かせをする、一緒に図書館へ行く
●勉強や成績に関する会話・学歴期待・学校外教育投資:親子で勉強や成績について話す、保護者の高い学歴への期待、子どもへの教育投資額が多い
●保護者自身の行動:授業参観や運動会などの学校行事への参加
●児童生徒の学習習慣と学校規則への態度:家で自分で計画を立てて勉強する、学校の宿題をする、学校の規則を守る
●学校での学習指導:自分の考え方を発表する機会がある、家庭学習の課題の与え方について教職員で共通理解を図る

 私が育った家庭は、社会経済的背景(所得・両親の学歴)が高いほうではなかったのですが、上記の6項目は見事に当てはまっています。うちの息子たちは私よりも社会経済的背景が高くて有利なので、ぜひ私を超えていってほしいです。

 

図書館好きな子になってほしい

というわけで、息子たちを育てるにあたって、

・図書館好きな子にしたい!

と思っています。

毎週末とは言いませんが、1歳の息子を月に1~2回は図書館に連れて行って、絵本コーナーで絵本を選ばせています。今のところ図書館は面白いようで、絵本の棚で気になる表紙を見つけては引っ張り出して私に「読んで」と要求します。限度いっぱいまで借りて帰り、特に気に入った絵本は買ってあげています。近所の図書館のおかげで出会って息子がはまり、最近新しく買ったのは、「ざっくん!ショベルカー」と、「Face to Face with LIONS」です。

 

図書館の本で色々試しに読んでほしい

そのうち1人で本を読めるようになったら、私が子供のころ大好きだった本を適当に借りて、リビングの本棚に適当に並べておこうと画策しています。かいけつゾロリズッコケ三人組パスワードシリーズ、あと頭の体操シリーズとか!懐かしい!

大人に「読みなさい」といわれるとつまらなくなりそうなので、あくまでも「お母さんが読みたくて借りてきたのよ」というスタンスをつらぬこうと思っています。

子供に読ませるために本を買った場合、読んでくれないと「読んでよ〜」とプレッシャーをかけてしまいそうなので、息子たちのお気に入りのシリーズが見つかるまでは図書館に頼るつもりです。

 

あと、自分が読んでいる本のうち、息子たちと夫にも読ませたい本はKindleではなく紙の本で買って本棚に置いておくようにしたいです。

 

学ぶのが楽しいと思ってほしい 

こんなタイトルでブログを書いておいてなんですが、息子たちに東大に入ってほしい!とはあんまり思っていません。私自身は東大にはいって素晴らしい環境や人々に出会えたのでとても良かったと思っていますが、ほかの大学に行ったことは無いので比較できませんし、なんなら息子たちは海外の大学に行くのもよいのではと思っています。

ただ、息子たちが何かしたいと思ったときに、学力が足りないから諦めるというのはもったいないし、勉強するのが楽しいと思っていてほしいです。賢い子になってほしいし、いつか我が子と議論して完敗してみたい。

そのためにいま私が子供にしてあげられることは、前述の生活習慣(がんばりまーす)と、図書館通いかな、と思っています。

 

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