浦島太郎の歌詞
5番まであります。私は全部歌えるようになりました。
昔昔(むかしむかし)、浦島は
助けた亀(かめ)に連れられて、
龍宮城(りゅうぐうじょう)へ来て見れば、
絵にもかけない美しさ。
乙姫様(おとひめさま)の御馳走(ごちそう)に、
鯛(たい)や比目魚(ひらめ)の舞踊(まいおどり)、
ただ珍(めずら)しくおもしろく、
月日のたつのも夢の中(うち)。
遊(あそび)にあきて気がついて、
お暇乞(いとまごい)もそこそこに、
帰る途中(とちゅう)の楽しみは、
土産(みやげ)に貰(もら)った玉手箱(たまてばこ)。
帰って見れば、こは如何(いか)に、
元(もと)居た家も村も無く、
路(みち)に行きあう人々は、
顔も知らない者ばかり。
心細(こころぼそ)さに蓋(ふた)とれば、
あけて悔(くや)しき玉手箱、
中からぱっと白煙(しろけむり)、
たちまち太郎はお爺(じい)さん。※こちらのサイトから引用しました
2歳長男の熱烈なリクエストにより、これを毎日10回以上歌わされているんですが、歌いながら疑問に思ったのです。普通、昔話って何らかの教訓が含まれてますよね。正直なおじいさんは良いことがあっていじわるおじいさんは痛い目をみるとか、仲間を大切にしようとか、頑張れば報われるとか。
浦島太郎から得るべき教訓とはいったいなんなのでしょうか?
浦島太郎から得られる教訓
仮説1:大人の言うことは聞いておいたほうが良い
乙姫様に「開けてはいけない」と言われた玉手箱を開けてしまったがために、太郎はおじいさんになってしまったわけです。ここから得られる教訓は、理由はよくわからなくても、大人が言うことは聞いておいたほうが良いよ、ということでしょう。ご飯の前は手を洗うとか、夜寝る前は歯ブラシするとか、お母さんがいうことはとりあえず聞くのだ息子よ…。
仮説2:知らない人から荷物を預かってはいけない
そもそも乙姫様という謎過ぎる存在に、豪華なもてなしを受けてお土産をもらったら、中には危ないクスリが入っていて運び屋にされている可能性を想定して「これは受け取れません」と断るべきだったのです。クスリの所持、シンガポールなら死刑です。
仮説3:おいとまごいは丁寧にすべき
歌詞にある「お暇乞(いとまごい)もそこそこに」がカギかもしれません。豪華なおもてなしを受けておきながら「遊びに飽きて」適当なおいとまごいをしたために、仕返しとして痛い目にあったのかもしれません。もしくは、ちゃんとおいとまごいをしていれば乙姫様がもう少し丁寧に玉手箱について説明してくれたかもしれないです。他所のおうちにいったら、丁寧に御礼をいってから帰りましょう。
仮説4:遊びに夢中になりすぎてはいけない
やはり一番の反省点は、竜宮城での遊びに夢中になって、月日が経つのに気づかなかったことではないでしょうか。お母さんが「もう帰るよ!!」と言わなくても自主的に切り上げて帰りましょう(そんなことができる子どもがいるのかどうかは知らないけど)。昨日も保育園から帰りたがらない2歳長男と園庭で遊ぶこと30分…。
仮説5:知らないカメについて行ってはいけない
知らない人について行ってはいけません。ましてやカメについていくなんて言語道断です。助けてくれたお礼に背中に乗ってねと言われたら、「ちょっとお母さん呼んでくるから待ってて」が正しい回答です。
仮説6:カメを助けてはいけない
そもそもカメが子どもたちにいじめられている、と判断したのは正しかったのでしょうか。もしかして子どもを誘拐する悪いカメの正体に気づいた子どもたちが、カメを追い払おうとしていたのかもしれません。その場の印象で善悪を判断するのは慎重になりましょう。
…うーん。でもいじめられている子がいたら、助けてあげられる子になってほしいからこの仮説は却下。
おまけ:2歳長男による空耳アワー
4番の歌詞
「帰って見れば、こは如何(いか)に、元(もと)居た家も村も無く」
これが、2歳長男にはこう聞こえるそうです。
「帰ってみれば、怖いカニ。もと痛いエモムラモ泣く」
長男の頭の中では、浦島太郎が帰って来たら家の中には怖いカニがいて、カニに襲われた太郎は「痛い痛い」と泣いているようです。「怖いカニさん?ちょきちょき痛いの?えーんえーん?」と毎回言われます。なお、エモムラモがなんなのかは分かりません。
ちなみに「怖いカニ」でちょっと検索してみたところ、「うさぎ美味しかの山」に匹敵する「童謡聞き間違えあるある」のようです。
ただの雑談でした。