おたまの日記

都内で働く3児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

刑務所について小学生の息子たちと学ぶ。NHKドラマ『ムショラン三ツ星』が面白い

「刑務所って、牢屋ってこと?」

「この人たち、死刑になるの?」

「どんな悪いことをしたから刑務所に入ることになったの?」

「刑務所でご飯食べるのにお金払ってるの?」

「バナナの皮でタバコを作るってどういうこと??」

 

ドラマ『ムショラン三ツ星』

小学4年生の長男と、小学2年生の次男に、質問責めにされながらNHKのドラマ『ムショラン三ツ星』を見ています。

「ムショランってなに?」という質問には、そうかそもそもこの子たちミシュランを知らないわ…と思いながら説明しました。

 

銀林葉子(小池栄子)は高級イタリアン店の超一流シェフ。数々の賞を受けて店は繁盛していたが、店のオーナーが売り上げを全て持ち逃げし、閉店の憂き目に遭う。子供二人を抱え、急きょ決まった就職先は地元の男子刑務所だった。刑務所の管理栄養士としての葉子の仕事は、毎月の献立の作成など事務仕事がメインだが、炊場(すいじょう)(炊事工場の略)から呼び出しがかかれば駆けつけなければならない。

刑務所の食費は、1人あたり一日三食で543円。

(引用:NHKサイト ムショラン三ツ星の最新情報 - NHK

www.nhk.jp

 

刑務所を題材にしたドラマを、小4と小2が夢中になって見ています

最初は私が台所で料理しながらなんとなく見始めたのを長男が横から見ていて「面白い」と一緒に見るようになったのをきっかけに、次男も加わって1話からここまで全話見ています。2人とも料理が好きなので、コロッケ爆発事件やドーナツづくりは面白く見ていましたし、手作りからあげが許可される場面ではゲラゲラ笑っていました。

食事の大切さ(食事を作ること、食べることは生きることなんだな、と全話通じて感じています)や、受刑者も人間であること(受刑者に感情移入するし、美味しいものを食べさせてあげたい気持ちになる。一方で「税金で食べさせている」「被害者がいる」ということも考えさせられる)、再犯を防止することの難しさなど、短いドラマなのに本当に考えさせられることが多いです。

刑務所を実際に訪れて見学するのはなかなかハードルが高いと思いますが、今回のドラマのおかげで、受刑者たちの生活風景やそこで働く刑務官たちのことまで知ることができて、息子たちにとっても非常に良い学びがあったのではないかと思います。

息子たちから「刑務所って?」「死刑になるの?」「なんで刑務所に入るの?」と次々に質問が飛んできて、そのたびに一緒に考える時間が生まれました。そういう意味でも、親子で見る価値のあるドラマだったなと思います。

 

かつての被害者が、加害者に

第4話の後半の、刑務所長のセリフがとても印象的でした。

「泣きながらそう話す彼の手を見てハッとしました。彼の親が包丁で切りつけたり、タバコの火を押し付けたりしてできた傷です。あの時、彼の手を握った感触…。その時、初めて気が付いたんです。彼は加害者になる前に、被害者だったんだと。だからといって犯罪を犯していいという理由にはなりません。でも受刑者の中には、かつて被害者だった、傷を負った人たちが少なからずいる。」

 

私は以前、ご縁あって少年院の視察に行かせていただいたことがあります。

少年院はあくまでも「非行少年を収容し、矯正教育や社会復帰支援を行う施設」であって刑務所のように刑罰を与える施設ではありません。それでも当時の私は「犯罪を犯した少年がはいるところ」(=なんとなく怖い)という気持ちで行ったのですが、中で色々お話を伺って、犯罪少年/触法少年になってしまうまでの環境(家庭環境や虐待、本人の発達特性・知的特性など)について学んだことで、むしろ弱者・被害者だった子どもたちがここに至っているのだ、と思うようになりました。視察前と視察後では、少年院に対する見方が大きく変わりました。

このドラマを見ていて、施設の風景や1日の生活の規律正しさ、時間厳守など、少年院と刑務所で共通しているところが多そうだな、と感じました。そしてこの「かつての被害者が、加害者に」なっている場合がある、というのも共通しているのかもしれません。

 

最終話は明日みます

本当は最終話が今夜(6月27日の夜22時から)放送なので、私は見ようと思えばリアルタイム視聴できたのですが、長男次男が悔しがりながら21時には寝たので、明日息子たちと一緒に見ようと思っています。

小4長男は「最終回をこんなに楽しみにしている子どもがいるんだから夕方に放送してほしかった…NHK…」と言いながら寝ました。

 

【2026年6月28日追記】

最終回、見ました!面白かったし、良いドラマだったな…という読後感です。

ドラマで出てきた「矯正展」というものに行ってみたくなり少し調べたところ、関東圏で行けそうなところが複数。せっかくなので息子たちを連れて行ってみたいと思っています。

法務省:~各地の矯正展情報~

 

そしてドラマの原作となったエッセー本も読んでみたくなり、早速買いました!

めざせ! ムショラン三ツ星 刑務所栄養士、今日も受刑者とクサくないメシ作ります

 

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