おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

小学校低学年の息子たちにレミゼを30分で語りました

お風呂に入りながら質問されました

小3長男「お母さんが一番好きな本ってなに?」

うおお、いい質問だね…!!

私が今までの人生で読んだ本を色々思い浮かべましたが、やはり「一番好きな本」を素直に答えるならレミゼをおいてほかにはありません。

 

 

私「何年くらい、牢屋にはいったと思う?」
長男「1か月?」
次男「1年?」
私「なんと19年」
長男&次男「「ええええええ」」

私「それでやっと仮釈放されて、もう家族も生きてるか分からないしひとりぼっちで、犯罪者だからどこのホテルにも泊めてもらえなくて、寒くてお腹空いてさ…」

(不安な顔の長男次男)

 

私「いろんな家をノックして、どうか一晩泊めてください、とお願いして断られて。でもある家の人が、『あそこの家にいってごらん。きっと断られないよ』って教えてくれて。その家に行ってみると、『どうぞお入りください』って中に入れてくれて、暖かいご飯を食べさせてくれて、ベッドで眠れたのよ」

(明らかにホっとする長男次男)

 

私「この家の人は、キリスト教の司教でね。めっちゃいい人。でもね、ジャン・バルジャンは夜中にむくっとベッドから起き上がるのよ。夕飯のときに使ってた銀の食器、高そうだったな…って。そーっと台所にいって、銀の食器を袋に入れて、こっそり出ていくの。でもすぐに警察に捕まっちゃうのよね。」

(どうなっちゃうの?の顔をする長男次男)

 

私「警察がジャン・バルジャンを捕まえて司教様のところに連れてくるの。司教様が大事にしてる銀の食器を持っている男を捕まえました!って。ああ、これでまた牢屋に戻ることになるんだ、ってジャン・バルジャンは絶望するんだけどさ。ここでなんと司教様が…はい、続きはお風呂あがってから!」

長男次男「「えええええええええ」」

長男「お願い、もうちょっとだけ続き話して」

次男「あとちょっとでいいから」

私「お風呂あがって歯ブラシして宿題やって、布団にはいったら続きを話します!!!」

次男「じゃあヒント!」

私「じゃあ今すぐお風呂あがってパジャマ着たら、ヒントを歌ってあげる」

長男次男「「よっしゃ!!!」」

 

一曲歌いました

お風呂あがりに三男の保湿をしながら、The Bishopを歌いました。ミュージカル版のレミゼで、司教様が歌う曲ですね。

That is right.

But my friend you left so early
Surely something slipped your mind
You forgot I gave these also
Would you leave the best behind?

長男「わかんない、日本語で歌って」

次男「でもこの歌なんか聞いたことある」

そうでしょうそうでしょう…胎教時代からこの歌聞いてるのよあなたたち…


But remember this, my brother,
See in this some high plan.
You must use this precious silver
To become an honest man.
By the witness of the martyrs,
By the passion and the blood,
God has raised you out of darkness
I have bought your soul for God.

長男「そこだけでも日本語にして」

私「あなたのたましい、私が買った」

次男「どういうこと?死刑ってこと??」

違いますね。

 

ここは映画版だとboughtじゃなくてsavedで歌われてた気がするけど、私は初めてこの歌を聞いた時がboughtだったのでものすごく強烈なインパクトがあったんですよね…すごい歌詞ですよね…

私の熱唱に、三男が非常に迷惑そうな顔をしていました。

 

ベッドの中で

約束通り、続きを語りました。

司教様が、「この食器は盗まれたのではなく、私があげたものですよ」と警察に嘘をついてまでジャン・バルジャンを守ってくれたこと。大事にしていた銀の燭台までくれたこと。

ものすごくびっくりして、自分のしたことが恥ずかしくなったジャン・バルジャンが、心を入れ替えて、良い人間として努力をして、黒いガラス玉の工場を経営して大金持ちになって、市長になること。

バルジャンの経営する工場でファンティーヌという女性が働いていること。彼女は未婚の母で、娘(コゼット)の存在を隠していること。それが同僚にバレて工場を追い出されること。

ここで「売春婦」「娼婦」という言葉を使うか悩んだのですが、まだ早いかなと思ったので使わずにファンティーヌの死までざっと説明し、コゼットをバルジャンが父親代わりになって育てたことを話しました。独りぼっちで家族を失ったバルジャンにとって、コゼットを育てることがどれほど幸せなことだったか。子どもを育てるのは大変だけどすごく幸せをくれるよね…と熱弁してしまいました。

ここまでジャベールの話は全然できず。身代わり逮捕の話も泣く泣く省略。

そしてコゼットがすくすく成長して青年マリウスと恋に落ちるが、マリウスは革命に身を投じて死にかける、しかしそのマリウスをバルジャンが背負ってパリの下水道を逃げてくれて命が助かる、コゼットとマリウスは結婚して幸せに…と思ったらバルジャンはひっそり身を引こうとする、前科者の自分はコゼットの父としてふさわしくないから。でもコゼットとマリウスがバルジャンの住まいを探し当てて、2人に見守られながら息を引き取る。

ここまでエポニーヌもガブローシュもアンジョルラスも登場せず。なんてこった!!!

 

長男「それで終わり?」

次男「主人公が死んだら物語は終わりなんだよね」

私「これで終わりだけど、お母さんかなり省略して喋ったから、今日の話に登場してない人がたくさんいるし、面白いエピソードがもっともっとあるのよ」

長男「そうなんだ…」

 

全部語るのに30分くらいかかったので、長男と次男はここで就寝です。いつもより遅めの21時。

さて次の週末に図書館で「ああ無情」を借りてこようかな。今ならきっと長男が読みたがるはず。

 

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