おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

「入学おめでとう」と口に出すことで、本当にそんな気持ちになってくる

言霊(ことだま)を感じる4月でした

小学校の入学関連イベントで、それはもうたくさんの人が「入学おめでとう」と1年生に声をかけてくれました。

 

6年生が声を合わせて「1年生の皆さんが入学するのを楽しみに待っていました」「学校生活は楽しいよ」「わからないことがあったら聞いてね」と言ってくれたり。

地域の偉い人が入学式の祝辞で「入学おめでとう」「お友達をたくさんつくってね」「元気に毎日学校に通えますように」と言ってくれたり。

 

何度も繰り返し口に出す

6年生たちはきっと何度もこの練習をしたんだろう、と思います。

「入学おめでとう」「1年生の皆さんが入学するのを楽しみに待っていました」「学校生活は楽しいよ」「わからないことがあったら聞いてね」

「入学おめでとう」「1年生の皆さんが入学するのを楽しみに待っていました」「学校生活は楽しいよ」「わからないことがあったら聞いてね」

「入学おめでとう」「1年生の皆さんが入学するのを楽しみに待っていました」「学校生活は楽しいよ」「わからないことがあったら聞いてね」

 

たとえ最初は「言わされている」言葉であっても、覚えるほど何度も口にしているうちに、本当にそんな気持ちになってくるんですよね。

自分は1年生の入学を楽しみにしているんだ。学校生活は楽しい。わからないことがあれば聞いてほしい。

1年生はいまどんな気持ちなんだろう。初めての学校生活は分からないことがたくさんあるだろう。自分も1年生の頃はそうだったかな(覚えてないけど)。

 

「入学おめでとう」「1年生の皆さんが入学するのを楽しみに待っていました」「学校生活は楽しいよ」「わからないことがあったら聞いてね」

この言葉を繰り返すことで、きっと6年生にとって「1年生の入学」は少しずつ自分ごとになっていく。

 

えらい人たち

入学式に招かれた、地域の偉い人。

入学式に顔を出す理由は、単なるお付き合いかもしれないし、選挙対策なのかもしれない。

それでも、スピーチ原稿を書いたり(誰かに書かせた原稿を読んだり)するうちに、「入学おめでとう」「お友達をたくさんつくってね」「元気に毎日学校に通えますように」という気持ちになってくる。

この間まで保育園・幼稚園児だった子どもたちに自分は何を言えばいいんだろう。学校生活ではもちろん勉強もしてほしいけど、まずは友達と仲良く遊んでほしいな…究極的には子どもたちが元気に毎日楽しく過ごしてくれるのが一番大事かな…。とか。

今の1年生はどんな気持ちなんだろう。自分が小学生の頃に比べると、共働き家庭が増えたり児童の多様性が増したり、いろいろ変わってきたな。マスクを着けなれている子も増えたし…給食はまだ黙食なんだっけ?とか。

 

 

式典の機能

式典なんて意味がないという声もあります。確かにリアルの場にこれほどたくさんの人間を集めて、事前練習や招待などの事前準備に時間をかけて、毎年同じようなスピーチをして…もしかして無駄なことをしているのかもしれません。

それでも、こうして入学式などの式典にじっくり向き合ってみると、これは人間社会の知恵でもあるなと思います。

人前で自分の口から「おめでとう」と言葉を発することで、話者自身に「本コミュニティに新たに入ってくる人間を歓迎する」気持ちをもたせる。その言葉を聞いた周囲の人間に「これは歓迎すべき人間だ」という認識を共有する。新入生に「自分は歓迎されている」と認識させる。

改めて、式典の機能を実感する日々でした。

 

ひとりの親として

6年生の皆さん、1年生のためにたくさん練習してくれてどうもありがとう。

うちの息子は、「6年生すごくかっこよかった」と言ってました。

 

入学式で祝辞を述べてくださった〇〇さん、〇〇さん、どうもありがとうございました。

この地域の小学生が安全に健康に日々を過ごせるよう、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

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