最後にマニキュアを塗ったのがいつだか思い出せますか?
私は2016年の6月です。
なぜそんなにピンポイントで思い出せるかというと、初めての妊娠が判明したのが2016年の7月だったからです。
マニキュアを手放した日
つわりに襲われ、爪にマニキュアを塗る精神的余裕はなくなり、シンナーの匂いがかげなくなり、そして産院からは「緊急時に酸素飽和度を指先で測るので、マニキュアやジェルネイルは控えてください」と言われ、マニキュアを塗るのはぱったり辞めました。
第一子の妊娠出産、そして第二子の妊娠出産。あっという間に「最後のマニキュア」から5年間が経ちました。
5年ぶりにマニキュアを買いました
先日、2歳次男とドラッグストアで買い物をしました。子どもの歯ブラシなど適当にカゴに放り込みながら、ふとマニキュアが並んでいる棚の横を通りかかって、ああ懐かしいなあ、久しぶりに塗ってみようかなあと思いました。
次男と一緒にマニキュアの小さなボトルを眺めて、綺麗なピンク色を選びました。
以前使っていたマニキュア用品は全て捨ててしまっていたので、透明なトップコートと除光液も一緒に買いました。
5年ぶりにマニキュアを塗りました
その日の夜、ニヤニヤしながらマニキュアを塗りました。
マニキュアを塗る時って、慎重でありつつ多少の思い切りの良さが必要ですよね。ムラにならないように気をつけながら、一気に塗っていきます。ああこの感覚、この匂い、懐かしい…!最後にマニキュアを塗ったのはもう5年も前のことなんだなあと思いながら両手の爪を塗り終えました。
5年ぶりにマニキュアを塗った私「みてみて!どうかな?😆」
— おたま@男子二児の母 (@otamashiratama) May 23, 2021
4歳長男「えーと、爪がピンクだね?」
2歳次男「なんかくさいにおいする!」 pic.twitter.com/zP92VeVE24
長男も次男もマニキュアを見るのは初めてなので、割と興味津々でした。
「(長男)も塗りたい!」と言われたので、「これは大人にならないとできないんだよ」と言いました。私はジェンダー的な固定観念に染まってしまった大人なので、つい「これは女性がするものだよ」と言いそうになるのですが、私の中で「本当にマニキュアは女性だけ?男性が塗っても良いんじゃないの?」と内なる声が響いたので、あえてここで性別の話は持ち出しませんでした。
長男に「なんで大人だけなの」と聞かれたので、シンナーを吸い込むことになるから小さい子供には影響が強いかもしれないし、爪が乾き切る前にお洋服や壁を触ったら汚してしまうから、そういうことに気をつけられるようにならないとマニキュアを塗ることはできないんだよと伝えました。納得してくれたようです。
爪が綺麗だと気分が良いです
マニキュアを塗った指先は見ていて嬉しいです。
在宅勤務時にキーボードを叩く指先が少しピンク色になってキラキラしていて楽しい気持ちになります。自分の爪をケアする精神的・時間的余裕がでてきたことを明示してくれているようです。
最後の〇〇
私が最後に海外に行ったのは2016年の7月です。
私が最後にお気に入りだったハイヒールを履いたのは2016年の6月かな。
私が最後に時間を気にせずに残業したのも、私が最後に出張に行ったのも2016年の冬ですね。
考えてみればいろんなことを、妊娠出産を機に手放してきました。
「泣く泣く手放した」というよりも、「それより大事なものができた」ので長い間遠ざかっていた、という感覚です。
そして一度手放したいろんなものを、そろそろもう一度手に取ってみても良いのかもしれない、とピンク色の爪を見ながら思うのでした。
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