おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

10~15㎝のすき間には気を付けたほうが良いという話(子どもが頭を挟んで抜けなくなる)

週末に、3歳長男と1歳次男を連れて、墨田川で水上バスに乗りました。とても楽しかったです。

f:id:shiratamaotama:20200706131037j:image

 

しかし、怖いなと思ったことが2点ありました。

水上バス(船)の上部デッキには落下防止の柵があるのですが、

①絶妙に狭い部分(子どもが頭を挟んだら抜けなくなりそう)、

②絶妙に広い部分(頭も胴体も通り抜けて川に落ちそう)、

があるのです(下記写真)。

 f:id:shiratamaotama:20200706124126j:image

 

怖いこと:①絶妙に狭い部分について

まず上記写真の①の部分についてです。これが「子どもが頭をはさんだら抜けなくなりそう」なサイズのすき間なのです。

子どもたちは船の航行中、柵を両手でつかんで柵の間から風景を楽しんでいました(下記写真)。

 f:id:shiratamaotama:20200706124116j:image

船員さんが「お子さんが頭を挟まないように気を付けてくださいね。中国でも子どもが頭を挟んで抜けなくなった事故があったでしょう」と声をかけてくれて、確かに絶妙な大きさのスキマだな…と怖くなりました。

普通にしていれば1歳次男と3歳長男の頭はギリギリ通らなさそうですが、例えば船が揺れてつまづいたりしたら、特に1歳次男の小さな頭はすき間に挟まってもおかしくなさそうです。

 

帰宅してから調べてみたら、子どもが頭部を柵の間に挟んで抜けなくなる事故は世界中で起こっているようです。例えば下記。(これは無事に救出できた事例です)

rocketnews24.com

具体的にどのくらいの大きさのすき間だと危ないのか数字が出ているニュースがあまりなかったのですが、どうやら「10㎝未満のすき間なら頭ははさまらない」ようです。

新生児の頭の横幅が10cm弱なので、歩くようになる年齢だとさすがに10cmは超えているみたいです。

 

子どもの頭がはさまる事故や安全対策について調べていたら、国交省の「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」を見つけました。「遊具の安全に関する基準」というものが平成14年につくられたそうです。

下記が分かりやすいです。「柵などの隙間は100mm以下とする」と書かれています。

① 頭部・胴体の挟み込みについて(遊具の安全に関する規準 JPFA-S:2008より抜粋)
遊具には胴体を通り抜けさせない目的開口と通り抜けさせる開口の2種類がある。

ア)通り抜けさせない開口

開口部は100mm×157mm以下とする。
開口部はΦ127以下にする
柵などの隙間は100mm以下とする


イ)通り抜けさせる開口

開口部はΦ230以上とする。又その下に障害物など設けないこと。

(引用:遊具設計.COM|03 遊具設計技術者が注意すべき遊具の安全面

 

水上バスは子どもの遊具ではないので、「この柵のスキマは100㎜以下になってないじゃないですか!」と文句を言うつもりはありません。

10~15㎝くらいのすき間があったら、子どもが頭を挟まないように親が気を付けないといけないんだ、と思います。

※日本人の 1~7 歳の子ども 304 人の頭部形状のデータ(p14)を見ると、頭幅はだいたい10~15㎝の間にあるようです

 

怖いこと:②絶妙に広い部分について

そしてもうひとつ怖かったのが、絶妙に広い部分(頭も胴体も通り抜けて川に落ちそう)です。

水上バスの上部デッキには、「部分的に柵のすき間が広い箇所がある」のです。下記の写真(再掲)の②の部分です。

 f:id:shiratamaotama:20200706124126j:image

1歳次男がいつの間にか②部分のすき間から頭と肩を出していたので非常にびっくりしました。すぐに引き戻しましたが、私は次男が身を乗り出すまで「この部分だけ、他の部分に比べてすき間が広い」ことに気付いていませんでした。

 

もし今後小さいお子さんを連れて墨田川の水上バスに乗られる方がいたら、「他の部分より広いスキマの箇所がある」ことをちょっと覚えておいてください。

 

水上バス自体はとても楽しかったです

怖いことばかり書いてしまいましたが、別にこの日はなんの事故もなく楽しく快適に水上バスでの1時間強の移動を楽しんだので、水上バス自体はとてもオススメです。

運賃は大人ひとり1200円で、子どもの分は無料だったので、家族4人で2400円。これで1時間以上の船旅を楽しめたので、お手頃価格だなと思います。

お台場で遊んだりモノレールに乗ったりもしましたが、帰宅して3歳長男に「今日はなにが一番楽しかった?」と聞いたら「ふねがたのしかった!」と即答でした。

 

水上バスのウェブサイトはこちらです:

東京水辺ライン「水上バスで行こう!」オフィシャルサイト [東京都公園協会]

 

おまけその1:公園の遊具も絶対に安心ではありません

①で引用した「遊具の安全に関する規準」が作られたのは平成14年です。

これより前に設置された遊具がまだまだ全国の公園で使われているとのことなので、公園の遊具であっても油断できないなと思います。

WEB特集 “危険な遊具”1万基 なぜ? | NHKニュース

 

おまけその2:大人の頭がはさまるリスクもありそう

 

観光地の柵の前で転んで、自分の頭が柵にはさまって抜けなくなったら…と想像したら怖いやら恥ずかしいやら。

 

【合わせて読みたい】

www.shiratamaotama.com

www.shiratamaotama.com

www.shiratamaotama.com

www.shiratamaotama.com