おたまの日記

都内で働く二児の母(東大法学部卒)が、子育てしながら考えたことや読んだ本、お勧めしたいことを書いてます。

慣らし保育は突然死を予防するためにあったんだ、と初めて知った話

慣らし保育は突然死を予防するためにあった

先日、Twitterでずいぶん話題になった下記の記事を読んで、衝撃を受けました。

【マンガ】「突然死」は入園後1週間以内が最多! すべての人に求められる「慣らし保育」への理解【松本えつをの子育てあるあるvol.48】 | すみかる 住生活版

 

突然死は保育園入園直後に多い

突然死がもっとも多いのは、保育園に預け始めの1週間~1ヵ月だというのです。

・突然死の30%が預けはじめから1週間以内のごく初期に発生

・突然死の半数は入園1ヵ月以内

・新しい環境でのストレスが原因のひとつとみられる

 

知らなかった…。

この調査を実施している一般社団法人「保育安全推進協議会」(東京都豊島区)は公式ウェブサイトが無いようなので、この記事で引用されているNHKニュースのもとになった研究報告は見つけられなかったのですが、別の団体が出している2013年の調査報告が非常に分かりやすかったです。下記に少し引用します。

 

保育預かり初期のストレスとSIDS危険因子の関係について

・SIDS(乳幼児突然死症候群)は未だ完全な原因解明には至っていない

・明らかになっている危険因子は、うつ伏せ寝、両親の喫煙、授乳環境(人工乳)、児の暖めすぎなど

・スウェーデンの報告で、若い両親が乳児を連れて旅行やアウトドア活動を行う機会が多くなり、家庭以外でのSIDS発症例が増加していることが報告されている

→赤ちゃんの「疲労」がSIDS発症リスクを高めると警告

・アメリカ小児科学会では、SIDSが保育施設における滞在時間数から予測される数の2倍以上発症しているとの指摘があり、特に預かり始めの一週間でSIDS発症の3分の1が、さらにその2分の1が預かった初日であったことが報告された

※Child Research Net 「保育預かり初期のストレスとSIDS危険因子の関係について」より

 

我が子の突然死を防ぐために気を付けること

・うつ伏せ寝させない。なるべく母乳を与える。暖めすぎに注意。喫煙は言語道断←この辺は従来から言われていたことです

・そして、保育園に預けるなら2週間は慣らし保育期間をとり、少しずつ新しい環境に慣れさせる(預け始めから長時間預けない)

・特に月齢が小さい子どもは、体調が悪い日は預けない(前述の報告では、SIDS発症児の67.7%は当日の体調が悪かった)

←ただし、この「体調が悪い」は、具体的には「微熱がある、ミルクの飲みが悪い、食欲がない、軽い風邪のような症状、機嫌が悪い、よく泣く、元気がない、何となくいつもと様子が違うなど、通常は保育施設で預かる範囲の体調」なのです。

 

私の反省

1歳0ヶ月で保育園に入園した長男は、保育園でよく風邪をもらってくるので、「軽い風邪のような症状」なんてしょっちゅうでした。私もそれで油断していたところがあり、0歳4ヶ月で入園した次男が多少鼻水が出ていても保育園を休ませはしませんでした。

でも、本当は「入園直後」の「低月齢児」なので、少しの鼻水であっても保育園を休ませるべきだったのかもしれません。反省…。

 

 慣らし保育をどのように進めるか:保育園の方針

我が家がお世話になっている保育園の方針は下記です。

・慣らし保育を義務づけてはいない(どうしても4/1からフルで復帰しないといけない人もいるので)

・ただし、初日からフルで預けられ、一日泣き続けてミルクも飲まずに熱を出して翌日から保育園を休む子もいるので、できれば慣らし保育を推奨する

・慣らし保育で、初日は2時間、2日目は3時間…と、少しずつ時間を延ばしていったほうが、子どもにとっては負担が少ない。保護者にとっても、子どもが体調を崩すと結局仕事を休むことになってしまうので、慣らし保育をしておいたほうが安心ですよ

 

慣らし保育に2週間かけました

というわけで、私は去年の4月、長男のときは2週間かけて慣らし保育をしました。

初日なんて2時間なので、保育園に送って帰宅してちょっと洗濯物を干したりしているうちにあっという間にお迎えの時間になりました。でも2週目の後半はほぼフルで預けることができて、久しぶりに映画館で映画を観たり、職場復帰のために服を買ったりすることができました。長男も体調を崩すことは無かったので、4月3週目にスムーズに職場復帰することができました。

 

今年の4月は生後4ヵ月の次男を預け始めましたが、やはり慣らし保育期間は2週間とりました。

ただし私は4/1に職場復帰し、しばらくは在宅勤務中心にさせてもらいました。在宅勤務だと職場への移動時間も発生しないので、慣らし保育期間中であってもそれなりにちゃんと仕事ができるな、という感想です。

 

慣らし保育の必要性を社会で認知させたい

預け始めの慣らし保育を義務付ける自治体も出てきています。ただ、認可外保育園などに預けて4月前から既に働き始めていた人の場合、「3月までは朝から晩まで働いていたのに、4月になったら認可保育園の慣らし保育が始まり、1日1時間しか働けない日が出てくる」という状況になりかねません。最初に引用した漫画の主人公はまさにそれ。

でも、たとえ認可外保育園に数ヶ月通った子であっても、4月に転園すればそれはまた新たな環境なわけで、慣らし保育は必要ですよね。

慣らし保育は突然死を防ぐためにも重要なのだ、ということが、当事者以外にも広く知られると良いなと思います。

 

最初に引用した記事にあるように、慣らし保育の名称を「突然死予防週間」などにするのは良いアイディアかもしれませんね。

 

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