私は2017年3月に長男を出産、2018年11月に次男を出産しました。
一回の出産につき、入院・出産費用等で75万円程度を支払いました。もちろん出産育児一時金で42万円は補填されたので、自己負担は33万円ほどです。このほかにも妊婦検診などで医療費がかかっているので、絶対に医療費控除申請をしたほうがお得なはず。
※ご存知の通り、1〜12月の医療費が家族合算で10万円を超えた場合には医療費控除の対象となり、10万円を超えた金額の一部(年収による。我が家は2割)が戻ってきます。
去年は動き回る第一子の子育てでてんてこまいしており医療費控除の申請をし忘れたのですが、ありがたいことに医療費控除は5年分さかのぼって申請できます。
そこで、2017年分と、2018年分の医療費控除を、今から申請することにしました!長男が保育園にいき、次男が寝ている隙に!
誰かの参考になるかもしれないので、手順を書いておきます。
1. 領収書の収集
まずは、これまで払った医療費の領収書を集めます。私は整理整頓が苦手なので、10冊ほどのクリアファイルに家族の医療費の領収書が適当に分散されており、これを2017年分と2018年分のそれぞれで時系列に並べなおしました。ここまで1時間。ふぅ…。
※子供たち(1歳、0歳)の医療費は、こども医療費支給制度の対象になるので、別に分けておきます。これは別途申請すれば全額返ってきます。住んでいる地域ではそもそも小児科は基本的に無料ですが、居住地域以外の病院にかかると、窓口でいったん費用を払い、後から住んでいる自治体に申請して全額返してもらう、という手順になります(自治体によると思います)。我が家は夫の実家に帰省中に長男が発熱して病院にいったり、次男の臍ヘルニアの治療で居住地域外の病院に通っているので、結構領収書がありました。
※残念ながら、インフルエンザやロタなど予防接種の費用は医療費控除の対象外です。医療費控除の対象(国税庁サイト)
※嬉しいことに、メルシーポット(電動鼻吸い器)は医療費控除の対象です。実質2割引きで買えたということ!やったー!
2. 医療費の集計
医療費がいくらかかったのかを集計します。エクセルのフォーマットがこちらにあります。(国税庁のサイトです)
書式は自由ですが、これを使うと勝手に計算してくれるし便利です。
さきほど収集した2年分の領収書を、ひたすら打ち込んでいきます。がんばれ私!
病院と家の往復の交通費(バス・電車)は、領収書がなくても医療費控除の対象になります(自家用車のガソリン代はダメ)。これも忘れず打ち込みます。子どもの医療費自体は無料でも、子どもの受診のために必要だった親の電車代も対象。もりもり打ち込みます。妊婦検診自体は無料でも、妊婦検診に必要だった電車代も対象。がんばれ私!
ふぅ。
その結果、2017年は34万7千円、2018年は35万4千円の医療費を支払ったことが分かりました。がんばったー!ここまで2時間!
※なお、このエクセル表さえ作ってしまえば、領収書そのものは提出する必要はありません。一応、求められたら提出できるよう自宅で5年間保管します。
3. 提出する
確定申告書作成コーナーから、「作成開始」を選択。手元に源泉徴収票とふるさと納税の証明書を用意。がんばれ私!
【確定申告書等作成コーナー】-作成コーナートップ(国税庁サイト)
画面に従って入力し、さっき作ったエクセル表を読み込ませると、医療費控除額を勝手に計算してくれます。e-taxが良く分からないので印刷で提出することにして、申告書を作成しました。
…あれ?返ってくる金額が少ない…。2017年は35万円も医療費払ったのに、なぜか1万5千円くらいしか還付されないぞ…?
と、ここまできて、私は産休・育休で給与が下がっているため、夫のほうで確定申告すべきだ!!!と気づきました。確定申告は、給与が高いほうで申請するのが鉄則だそうです。我が家は産休前は夫婦の給与が同じくらいだったので、うっかり自分の名前で申請しようとしてしまいました。危ない危ない。
私が確定申告しても2017年分については1万5千円ほどしか還付されませんが、夫が確定申告すれば2万5千円ほど返ってきます。なんということ!2018年も同じく夫が確定申告すれば2万5千円返ってくると判明。さらに住民税も2万5千円ずつ安くなるので、合計10万円ですよ!すごい!
ここまでくるのに3時間かかりました…!
申告書を夫の名前で再作成するにあたり、ついでにe-taxについて調べてみました。なんと、今年からICカードリーダーとマイナンバーカードがなくてもIDとパスワードでe-taxできるようになって便利なので、e-taxで申請してみようかな。詳しくは国税庁のサイトをどうぞ。
まず申告者(本人)である夫が税務署にいってe-tax用のIDとPWを発行してもらう必要があるので、それが済んだら改めて夫の名前で申告書を作成し、提出予定です。だいたい手順はわかったので、申告書の再作成には15分かからないと思います。医療費集計のエクセル表はそのまま使えるし。
e-taxだと源泉徴収票もふるさと納税の証明書も添付しなくて済みます(ただし、要請があったら提出できるよう、医療費の領収書と一緒に5年間は保管しておく必要あり)。
今年の確定申告の受け付けは2月18日から3月15日。この期間は窓口が混みそうなので、2月17日までには申請してしまおう!(医療費控除の申請は1月1日から1年中受け付けてます)
e-taxなら申請から3週間ほどで還付されるようなので、早ければ2月にはまず5万円返ってくるわけですね。
私の作業は(このブログを書く時間と、申告書のやり直し時間を含めても)合計3時間ちょっと。これで10万円返ってくるので、時給換算したら3万円以上。いやー、いい仕事しました。ようこそ諭吉先生。
育休を取得されている皆様におかれましては、私と同じミスはせず、初めからご主人の名前で確定申告書類を作成されますよう!確定申告は所得の多いほうでするのが鉄則だそうですよー!
【2019年1月17日追記】
夫が税務署でetaxのためのIDとパスワードを発行してきました。所要時間10分ほどで、税務署の備え付けのPCに自分で名前や住所を入力し、税務署職員の確認を経てIDとパスワードが印刷された紙をもらうだけ。超簡単です。
一度IDとパスワードを発行すれば、来年以降も使えます(マイナンバーカードが普及するまでの暫定的な対応とのこと)。
が、私は声を大にして言いたい!暗証番号をそのまま紙に印刷するのはやめてください!!!国税庁!!!しっかりして!!!
最初の1文字だけ表示してあとは伏字にするとかしてくださいよ…。
これからetax申請のためにIDとPWを発行しに行かれる方は、「このパスワードは紙に印刷されちゃうぞ」という覚悟をもってどうぞ。
【2019年2月8日追記】
1月に無事医療費控除申告を済ませたのですが、なんと2月になってから、入力し忘れていた医療費の領収書を発見しました。その額、なんと合計25,000円分…。これを追加で申告すると5000円くらいもらえるはずなので、意を決して再申告しました。
税務署に問い合わせたところ、
・etaxの申請は、最後に申請されたものが有効になる
・既に申請してしまった確定申告を取り消す必要はなく、正しい金額でもう一度申請すれば大丈夫
・再申告の場合も、特に「再申告」とか書く必要はない(というか、書く欄がない)
とのことなので、普通にもう一度etaxで確定申告しました。1月に提出したデータが残っており、そこに追加するだけなので簡単です。あっというまに再申告が終わりました。がんばったー!
etaxにしておいて、本当に良かった…!
【さらに追記】
2月12日に、夫の口座に税務署から振込がありました。やったー!
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